アーチコラム 浜松でスポーツ中に転倒してしまい、手首を捻った。その後も手首を動かすと痛い人へ。
こんにちは、アーチ鍼灸整骨院の中川直紀です。
私は、鍼灸師の資格を持っており、静岡県や愛知県を中心に店舗展開をしているアーチフィジカルケアグループのアーチ鍼灸整骨院で勤務しています。
さて、今回は手首を捻った場合のお話です。
「スポーツ中やなにかの拍子に転倒してしまい、手を着いた際に手首を捻った」
このようなことを経験したことがないでしょうか。
その時は意外と痛みを感じていなくても、
時間が経つと手首を動かすと痛いという場合が数多くあるようにお見受けします。
例えば、
・ドアノブを持つと痛い
・お皿を持つと痛い
・ペットボトルのフタを回せない
・立ち上がる時に手を着くと痛い
などなど、このような痛みにお悩みの方が数多くいらっしゃるかと思います。
何を隠そう、この記事を書いている私自身がサッカー中に相手と接触して転倒してしまい、手を着いた後から手首に痛みを感じていました。
では、なぜ転倒すると手首が痛くなってしまうのか。
その秘密から今回は、お伝えさせて頂きます。
まず、手首に痛みが出る場合でも何パターンかあります。
今回はその中でも小指側の背側、手のひらと反対側の痛みについてです。
小指側の手首の関節に痛みが出る場合の中でも背側に出る痛みは、TFCC損傷とよばれるものが多いです。
では、TFCCとはなんのことか。
そこからお話していきます。
TFCCとは、三角線維軟骨複合体といって、靭帯などの組織を含んだものの総称です。
主な役割は、手首の安定装置といわれています。
手首を着いて捻った時に、このTFCCという組織が関節に挟み込まれてしまい痛みが出ます。
では、なぜ手首を着いても痛みが出る人と出ない人がいるのでしょうか。
これは、生まれつきの骨格や身体の使い方の影響を受けています。
大きな要素が2つありますので、お伝えします。
①手のひらを上に向けた時に前腕といわれる部分に対して、手のひらが小指側に傾いている。
こういう人は要注意です!
こういう人は、既に小指側に衝突しそうなストレスが加わっているため、手を着いた時に小指側が軸となり背屈といわれる手を着くような動作が行われます。
ただでさえ、挟み込まれてしまいそうだったTFCCが軸になって手首の関節が動くため挟み込まれてゴリゴリと傷つけられるようなイメージです。
②手のひらを下に向けた状態で手首を見た時に小指側の骨がボコっと出ている。
これは、尺骨といわれる肘と手首の関節に関わる骨なのですが、この骨がボコっと上がっている人がいます。
これは、実は上腕と前腕の捻れによって起こるのですが、このボコっとした感じが出てしまうとこれまた手首の関節の軸が小指側になるだけでなく背側になりやすいのです。
そうすると、先程の小指側になっているだけでなくさらにTFCCをゴリゴリと傷つけられるような状態になってしまいます。
どうでしょう。
想像しただけで恐ろしいですね。
1度この痛みが出てしまい、中々痛みが変わらない人はこの関節の位置関係が変わらないからです。
手を着かなくても、手首を動かす度にTFCCへ負担をかけているような状態なので、痛みを取り除くにはその改善が不可欠となります。
手首の治療は、手首だけを触っていても変わらないのがお分かり頂けたでしょうか。
治療のポイントは、
小指側に関節の軸がなっていないか。
小指側の骨がボコっと上がっていないか。
実は、それを作り出しているのは上腕や前腕の捻れによるものです。
なので、手首をついて痛みが中々ひかない人は1度治療することをおすすめします。
そうでないと放っておいて治るものではないです。