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アーチコラム 磐田市でお子さんから「足首をよく捻るから思うようにプレーできない」と言われる親御さんへ

こんにちは!

 

磐田市にあります、アシスト鍼灸整骨院の小井戸です。

私は、柔道整復師の資格を持ち、小学生から高齢の方の痛みに対し治療やトレーニング指導トレーナー活動をしています。

 

突然ですが、スポーツを熱心に頑張っているお子さんで

 

「バスケで捻挫をしてからなかなか痛みが取れない」

「バレーのスパイク後で着地が不安で思いっきり飛べない」

「捻挫をしてから、痛くて正座ができない」

と訴えることはありませんか?



今回は、スポーツ現場で起きやすく、繰り返しやすい足関節捻挫についてお話しします。

 

 

 目次

 

 

 

 

 

 

 

①足関節捻挫について

 

足関節捻挫とは、正常な可動域を超え無理に捻られることで靭帯や周辺組織を損傷 することです。

サッカーやバスケットボール・バレーボールなど切り返し動作やジャンプ動作が多いスポーツに多く発生します。

 

足関節捻挫には内反捻挫と外反捻挫があります。

 

多くは内反捻挫であり、前距腓靭帯という靭帯が損傷する事が多く外くるぶし周囲に痛みがでます。

 

 

 

 

外反捻挫はサッカーなどで多く発生します。

相手のシュートをブロックした時などボールの勢いに足首が負けてしまい発生します。

内くるぶし周辺に痛みや腫れが発生します。

 

 

 

足関節捻挫は

ジャンプの着地(バスケットボール・バレーボール)

切り返しや急な方向転換が多いスポーツ(サッカー・テニス・バドミントン)

接触プレー(ラグビー・アメフト)

など多くの原因が挙げられ、スポーツ現場での発生率は約45%と非常に高いと言われています。

 

「多少の捻挫くらい無理をしても大丈夫、、」

「捻挫くらいで練習は休めない。」

といった心理が働き、軽視される事が多いのが現状です。

 

・足関節捻挫後、55%が医療機関を受診していない

・足関節捻挫の既往のある選手のうち90%以上が30日以内に適切なリハビリを行なっていない

再発率約73%

約59%が足関節の痛みや不安感などの後遺症を残している

というデータもあり適切な治療、リハビリを行わないと再発率が非常に高いと言えます。

 

 

 

②靭帯損傷の重症度

 

 

足関節捻挫は損傷度合いに応じて以下の3つに分けられます。

 

Ⅰ度:靭帯が伸張。足関節の安定性は保たれている状態なので歩行や軽い走りも可能。

Ⅱ度:靭帯の部分的な断裂。圧痛、腫れ、内出血が強く歩行に影響がある。

Ⅲ度:靭帯の完全断裂。圧痛、腫れ、内出血が非常に強く体重をかけられない。

 

損傷度合いにより治療期間は大きく異なります。

 

Ⅰ度:1〜2週間(RICE処置・テーピング固定)

Ⅱ度:3〜6週(RICE処置・固定・リハビリ)

Ⅲ度:2〜3ヶ月(ギプス固定・リハビリ必須)

 

「試合で捻挫をしてしまったが、日曜日ですぐに病院へ行けない。。」

といった選手は多くいます。

そんな方に骨折があるか、見極める簡潔なテストがあります

 

・オタワアンクルルール

①内くるぶし下端から上方6cmに圧痛

②外くるぶし下端から上方6cmに圧痛

③舟状骨の圧痛

④第5中足骨の圧痛

⑤受傷後すぐに4歩以上歩けるか

 

 

該当する項目が1つでもあれば骨折の可能性があると判断するので

一度医療機関を受診することをおすすめします。

 

 

③捻挫をしてしまったら?

 

炎症期と言われる受傷〜3日間の間では損傷部分に血液が集まり炎症反応を引き起こし痛みに敏感な状態になります。

その間にRICE処置を行い、炎症を最低限に抑えることが重要です。



RICE処置とは捻挫や打撲などの外傷時に行う応急処置法です。

 

細かくRICE処置について説明していきます。

 

R:Rest(安静)

受傷した患部を安静にし悪化させないことが重要です。

必要に応じて松葉杖なども使用して患部に体重をかけすぎない事が推奨されます。

 

 

I:Icing(アイシング)

患部を冷やすことで炎症を抑えます。

受傷後〜3日間の間や運動後左右の足関節を触り、熱感がある場合はアイシングすることを推奨します。

保冷剤などを直接肌に当てておくと凍傷のリスクもあるため、ビニール袋に入れた氷やアイスパックを使用しましょう。

15分〜20分を目安に行い2倍以上の時間を空け、再度行います。

(例)

15分アイシング→30分休憩×3セット

 

 

C:Compression(圧迫)

捻挫をした患部を圧迫することにより過剰な腫れや内出血を抑えます。

伸縮性のある包帯やテーピングでの固定が有効です。

 

 

E:Elevation(挙上)

患部を心臓より高い位置にすることで血液が溜まるのを防ぎます。

受傷当日〜3日ほどは枕をふくらはぎに入れ挙上した状態で就寝する。

 

 

 

※注意

アイシング中でも熱感が続く、腫れが広がり激しい痛みを感じる場合はコンパートメント症候群の可能性があります。

大至急心臓の高さ以上に挙上を行い病院へ向かってください。

 

また捻挫によって損傷した靭帯が100%に回復するには通常6〜12週間かかります。

 

そのため十分に靭帯が回復しないまま競技に復帰することは、

痛みがなかなか取れない。再受傷のリスクを高めることにつながってしまいます。

 

 

 

 

 

④治療とリハビリ

  

 

 

「捻挫をしてしまったがどうしたらいいかわからない。」

といった悩みを抱える選手や親御さんは多くいます。

 

受傷直後の適切な処置と治療・リハビリが回復のスピードや再発予防に大きく関わってます。

 

受傷後、痛みがあるから動かさないでいると2次的に足関節の可動域が下がったり、

固定して動かさないことによる筋力低下や硬さを引き起こします。

 

そうならないためにも受傷後、早期の治療・リハビリが必要になってきます。

 

今回は受傷後から行える低負荷のリハビリを紹介していきます。

 

〈足裏のリリース〉

捻挫後は足首の動きや、足裏の神経が鈍くなりバランスが悪くなります。

そのため足裏をほぐし、足関節の可動域改善や足裏の神経に刺激を入れます。

 

 

 

〈チューブトレーニング〉

足首の外側の腓骨筋というところを鍛えていきます。

外側を鍛えることで内返し捻挫の予防に繋がります。

痛みが強い場合はチューブを付けずに行いましょう。

 

 

 

〈片足立ちバランス〉

捻挫後は足裏の感覚が鈍りバランスを取るのが難しくなります。

体全体でバランスをとる感覚を覚えましょう。

 

 

 

⑤まとめ

  

 

捻挫後の適切な処置や治療・リハビリについてお伝えしました。

捻挫から早期復帰したい、もう捻挫を繰り返さないためには、適切な治療とリハビリが重要です。

 

捻挫は軽視されがちですが、放置していると痛みが長引いたり競技復帰まで時間を要します。

無理に復帰すると再受傷のリスクを高めることにも繋がります。

 

当院では、怪我の治療だけではなく競技復帰に向けたリハビリテーション、パフォーマンスアップも行なっています。

また、現在履いているシューズやインソールの作成など予防のために出来ることも多くあります。

 

捻挫を繰り返してしまう方、痛みがなかなか引かない方、大事な大会に間に合わせたい方はぜひ一度ご相談ください。

 

初期治療から競技復帰まで全力でサポートします!



アシスト鍼灸整骨院

柔道整復師

小井戸透

 

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