アーチコラム 【静岡で何度も同じ筋肉の怪我を繰り返している中学生へ】
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院の脇田です。
私は、柔道整復師とアスレティックトレーナーの資格を持ち、一般の方や学生さんに対して、
治療やリハビリ、パフォーマンスアップのためのトレーニングを伝えさせていただいています。
また、ケガの治療だけでなくなぜその怪我が起こったのかを、競技のフォームや歩き、姿勢などから予測し、
同じ怪我を繰り返さない為の身体づくりをサポートしています。
そこで今回は、何度も繰り返す肉離れや打撲についてお話させていただきます。
スポーツ中の外傷は避けて通れないものです、どんなに気をつけていても、相手と接触したり、
ふとした拍子に筋肉が伸ばされて痛めてしまうことがあります。
そこで大切なのは、そこからの早期復帰と同じ怪我を繰り返さないための身体づくりです。
そのために今回は、
①肉離れや打撲の時の筋肉の状態
②姿勢と肉離れの関係性
③繰り返さない為のリハビリの重要性
この3つをお話していきたいと思います。
まず初めに
①肉離れや打撲の際の筋肉の状態についてです。
筋肉は本来伸び縮みする作用を持っています。
しかし、使いすぎや姿勢の影響で筋肉の一部が硬くなり全体で伸び縮み出来なくなると、
このような状態になります。
ここに一気に伸ばされるような力が加わるとどうでしょうか。
そうです。硬い筋肉や、硬い筋肉と柔らかい筋肉との間で痛みが出そうですよね?
これが肉離れの起こり方になります。
もちろん筋肉は伸ばされる力に対抗して縮もうとしますが、伸ばされる力が強いとそれに耐え切れず、引き伸ばされて損傷します。これが肉離れの起こり方です。
次に打撲です。
打撲は、ぶつけた場所の組織が壊されている状態です。痛みは、ぶつけた部分やその周りの筋肉にも出ることがあります。
またぶつかった場所の筋肉がもともと硬ければ硬いほど、同じ力でぶつかった時に組織の損傷がひどく、痛みも強く出ます。
肉離れや打撲をした時の筋肉の状態については以上になります。
次に、②姿勢と肉離れの関係性についてです。
これは陸上でのももの裏の肉離れを例に説明していきたいと思います。
まずAの選手の写真です。
Aの選手の姿勢では、骨盤が前に倒れ体重が前に乗りやすくなっています
この選手の場合、もも裏の上のほうが伸ばされやすくなります。
Bの選手の姿勢では、骨盤が後ろに倒れ体重が後ろに乗りやすくなっています
この選手の場合は、もも裏の下のほうが伸ばされやすくなります。
このように姿勢によって筋肉に力が加わる場所が異なってきます。
痛みが無くなっても姿勢が変わらなければ、同じ場所にストレスがかかって
同じ場所を痛めてしまう可能性があります。
根本的に姿勢から改善していくことで、ケガの防止に繋がるという事です。
最後に
③繰り返さない為のリハビリの重要性についてです。
怪我をした初めの頃は、組織の炎症反応によって痛みが出ます。そこから時間が経つと炎症はおさまり徐々に痛みが引いていきます。
しかし、
肉離れの原因となった筋肉や伸ばされた後の筋肉の硬さが無くなるわけではありません。
筋肉の硬さをそのままにしておくと、
①でお話をしたようにまた引き伸ばされ痛みに繋がる可能性があります。
これが同じ場所の痛みを繰り返す原因になります。
そこで、筋肉の柔軟性を出し、伸び縮みする性質を取り戻すために大切なのが、リハビリです。
炎症が治まってからの、肉離れのリハビリの手順としては
リリース→ストレッチ→エクササイズです。
その1 もも裏のリリース
硬くなったももの裏の筋肉をボールなどを使って柔らかくしていきます。
その2 もも裏のストレッチ
硬くなった筋肉は縮んでいる状態なので、全体的に伸びれるようにストレッチします
その3 そして収縮を入れる為のトレーニング
伸び縮みの動きを取り戻すために収縮を入れていきます。
このリハビリを行う事により、
先程の動画の様に全体で伸び縮みできるようになれば、治療効果も上がり早期に復帰することができます。さらに大きな筋パワーを発揮することができパフォーマンスもあがります。
怪我をした後に、的確なリハビリをすることが、早期復帰、再発予防にとても大切なことです。肉離れや打撲を甘く見ず、早めに治療、リハビリをして下さい。
当施設では、それぞれの痛みやお身体に合わせたリハビリ、トレーニング方法を提案しています。スポーツでのお身体のお悩みがありましたらぜひ、ご相談下さい。