アーチコラム 磐田市でスポーツをしていて膝の曲げ伸ばしが痛い方へ
こんにちは。
静岡県磐田市にあるアシスト鍼灸整骨院に勤務しております上遠野(かとうの)です。
私は柔道整復師の資格を持ち、治療やリハビリ、トレーニング指導などを一般の方や学生・アスリートの方へお伝えさせていただいております。
今回膝の痛みについてお話していきます。
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スポーツなどをしていて膝の前面やお皿の下あたりに痛みが出て、レントゲンを撮っても特に異常がないということがあります。
それはもしかしたら「膝蓋下脂肪体炎」かもしれません。
膝蓋下脂肪体とは膝関節にある脂肪組織です。
お皿と脛骨を結ぶ膝蓋靭帯の下にあり、お皿と大腿骨との間でクッションになり衝撃を和らげる働きがあります。
さらに、摩擦や刺激から膝関節を守る機能や関節の働きをよくする機能があります。
<症状>
・膝のお皿の下や横が痛くなる
・走ったり、ジャンプで膝に違和感や腫れが出てくる
・膝の屈伸、階段の登り降りで痛みが出る
・長時間歩くと膝下が痛くなる
膝蓋下脂肪体は膝の曲げ伸ばしをサポートし、膝を伸ばした際に膝蓋靭帯を押し上げるように表面に出てきて、膝を曲げたら奥に入り込む性質があります。
そのため指で押した際膝を伸ばして押すと痛みが強くなり、膝を曲げて押すと和らぐという特徴があります。
さらに、この部位は神経や栄養血管が多く痛みを感じやすい部位でもあるため炎症が続くと余分な血管やと神経を作り出し少しのストレスでも痛みを感じるようになります。
炎症が起きた後は柔軟性が失われるため膝関節の動きを阻害します。
そのため関節に挟み込まれたり、膝の動きによってストレスがかかりやすくなるため痛みが出てきます。
<セルフチェック>
・屈伸や階段でお皿の下が痛い
・膝蓋靭帯の横を押すと痛い
・膝を曲げて押すと痛みが緩和する
・痛い方の膝が伸ばしにくい
・痛い方のお皿の下が硬くなり柔軟性が低くなっている
・お皿の下の辺りが腫れている
1つでも当てはまっていると膝蓋下脂肪体炎の可能性が高いです。
膝蓋下脂肪体炎の原因としては
・歩きすぎやスポーツなどによる過負荷
・重心の後方化
・大腿四頭筋の緊張
・足関節や股関節の機能低下
などがあげられます。
初めはアイシングなどをして痛みは緩和するかもしれませんが治療をすることなく運動などを続けていると悪化していくことが多いです。
まずは写真のようにスクワットをしてみましょう。
②のように膝が前に出る人は要注意です
重心が後ろになりそれを支えるために過剰にももの前の筋肉が働きます。
その結果膝周りに負担がかかり膝蓋下脂肪体のストレスを要因となります。
そのため膝周りの筋肉の柔軟性や筋力をつけていく必要があります
もも前のストレッチ
痛いほうの足を上側にして横向きで寝ます。
そのまま足首を持ち、膝を後ろへ引くようににしてももの前を伸ばしていきます。
セッティング
タオルを丸めて膝裏に置きます。
足首を上にあげて足裏で壁を押すように力をいれ、膝裏でタオルを押しつぶします。
そのとき膝の内側の筋肉が収縮するように意識します。
力を入れて2~3秒力をいれて抜くのを20回行います。
スクワット
足を肩幅くらいに開きおしりを後ろへ突き出すように股関節から曲げていきます。
その時に膝が前に出てしまったり腰が丸くなってしまわないように注意します。
まずは自宅でセルケアをしてみてください
しかし、一時的に症状が改善しても再発のリスクは高いので注意です。
なぜかというと体の使い方や姿勢は根本的に改善されていないからです。
当院では痛みを取るだけでなく、姿勢や体の使い方を改善し再発予防・パフォーマンスアップも行っております。
痛みでお困りの方はぜひ一度ご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
アシスト鍼灸整骨院
柔道整復師 上遠野 祐基