アーチコラム 静岡市で変形性膝関節症と診断され、人工関節の手術はしたくない方へ
「静岡市で変形性膝関節症と診断され、人工関節の手術はしたくない方へ」
こんにちは。
アスリート鍼灸整骨院瀬名川店の森川です。
私は鍼灸師とアスレティックトレーナーの資格を持ち、手技治療や鍼治療、リハビリ、パフォーマンスアップのトレーニングを学生アスリートから一般の方に指導させていただいてます。
変形性膝関節症と診断され、人工関節の手術を勧められたけど手術するのは少し不安・手術をせずに他になにか方法はないのか。
・長時間歩くと膝に痛みが出る
・階段の昇り降りで膝がギシギシする
・しゃがみ込みや正座ができない と悩んでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に当院でもそういった方は多数いらっしゃいます。今回は少しでも変形性膝関節症で悩まれている方の力になりたいと考えこの記事を書きました。
『目次』
①変形性膝関節症とは
②姿勢からの影響
③改善方法
④おわりに
① 変形性膝関節症とは
それでは初めに変形性膝関節症とは何かご説明させていただきます。
基本的には、内側型と外側型に分かれます。
日本人はsway back posture と言われる不良姿勢が多く、後ほど後述します骨盤後傾状態が多いことで内側型になりやすいです。
なので今回は内側型についてご説明させていただきます。
内側型は膝の内側に荷重が加わりすぎて関節軟骨が擦り減り、関節が狭小し変形することです。
初期段階では自覚症状は少なく、痛みが出るのは変形での痛みではなく、変形に伴い関節周囲の組織が炎症して痛みが出ます。
どういう方に多いのかというと、O脚の方に多い傾向にあります。
ではなぜO脚になると、内側にストレスがかかりやすくなるのか。
歩行時に片足立ちになった際に、重力がかかり上から下に体重がかかったとして考えてみてください。
まっすぐの木の棒に力を上から入れても曲がりませんが、弓矢を上から押すと外側に曲がっていくと思います。
弓矢の曲がった外側には伸長ストレスが加わり、内側には圧縮ストレスが加わります。
これをO脚に当てはめると内側にストレスが加わっていくのが想像できると思います。
それが内側の軟骨をすり減らし、膝が変形する原因です。
ちなみに外惻型では、X脚が多いと言われ、弓矢を内向きにして力を加えたのを想像していただけると外側に圧縮ストレスが加わるのがわかると思います。
② 姿勢からの影響
さて、O脚がなぜ内側に圧縮ストレスが加わるのかがわかったと思います。
次は、変形勢膝関節症に対する姿勢からの影響を考えていきましょう。
骨盤は体に対してまっすぐではなく、やや前に傾いている前傾の状態になります。
関節には、運動連鎖と言われている関節の力の伝わりに起こる反応があります。
日常生活での偏り(長時間座ったり、身体の使い方)によって骨盤が後ろに傾く後傾という状態になると、太ももは外側に開きます。
そして膝はもともと伸ばすと下腿(ふくらはぎの部分)は外側に動き関節がはまります。でもこれはあくまで非荷重位での話です。
歩行時には足は地面に固定されているので、下腿は固定されているので足首側から見ると下腿ではなく、膝が内側に入り関節がはまります。
お気づきでしょうか、
「骨盤が後傾になると太ももの骨は外側に、でも体重がかかった時には太ももの骨が内側に入り膝が伸びる」
この矛盾が膝に捻れを作り、同時に膝は捻れのストレスを受けることになります。
特に女性は骨盤が男性よりも広い形状をしています。
その為、股関節から膝の角度が男性よりも鋭角である為、よりその影響を受けやすいとも考えられます。
ここまで変形性膝関節症がどのように起きるのか説明してきました。
③ 改善方法
ここからは、ではどうやって手術以外で症状を改善していくのかを説明していきます。
大きく2つに分けて説明していきます。
1、膝の捻れを取っていく
2、リハビリをして姿勢及び身体の使い方を上手くする
①膝の捻れを取っていく
膝が内側に入るということは、筋肉や筋肉よりも表層にある筋膜及び皮膚も内側に引っ張られてしまいます。私たちの治療では、主に筋膜リリースをさせて頂き身体の歪みをっとていきます。
②リハビリをして姿勢及び身体の使い方を上手くする
膝の捻れを取ってそこで終わりではありません。
普段の姿勢や歩き方から膝の捻れが生まれ、痛みにつながっているので、そこを改善していくことが痛みを取ることにとってとても大切です。
そのためにもつけないといけないところには筋肉をつけ、負担のかかる動きには負担のかからない身体の使い方を身につけなくてはなりません。
④ おわりに
変形性膝関節症や膝に痛みが出るということは、膝に負担のかかる状態になっているまま頑張りすぎた結果です。
手術をして改善する方法以外にも、症状を改善する方法があるかもしれません。
当院では、関節の可動域を確認したり、姿勢や歩きかたをチェックし、それぞれの痛みやお身体に合わせた治療方法のご提案をさせていただきます。
是非、手術以外での治療方法をお探しの方、痛みがあってなんとかしたい、また自分の身体の状態がどのようになって痛みが出ているのかわからず、悩まれている方がいらっしゃいましたら、私たちにご相談ください!