アーチコラム 〜サッカーの練習をすると踵が痛くなるサッカー少年へ〜 踵の骨の位置が原因かも?
こんにちは。柔道整復師、アスレティックトレーナーの仲です。
私は静岡市葵区にあるアスリート鍼灸整骨院で、スポーツによる痛みがある方の治療とリハビリを中心に診させていただいています。
そんな中、私たちの整骨院で、サッカーをやっている小学生が『踵の痛み』を訴えることが非常に多いです。
今回は、その踵の痛みの原因と、解決法について探っていきます。
https://www.arch-treat.com/news/detail/211
踵の痛みを引き起こす原因として一般的に挙げられるのは、
①成長期(骨が柔らかく、運動により筋肉が踵の骨を引っ張りやすい)
②過度の練習
③踵に体重が乗りすぎる姿勢をしている
④靴が合っていない
など様々な原因が挙げられます。
また、ひどくなると踵の骨の成長軟骨が分離してしまう
セーバー病(踵骨骨端症)になるケースもあります。
https://www.arch-treat.com/news/detail/153
ここで本題です。
痛みがでる原因として、もう一つ考えられることがあります。
それは、踵の位置です。
え、踵の位置って?
そう思われる方もいるかも知れません。
踵の位置とは、足を後ろから見たときにアキレス腱に対して
踵が外に倒れているか、内に倒れているか
を見ます。
【踵が外に倒れている足】
【踵が内に倒れている足】
この角度が両方とも強ければ強いほど、
踵に痛みが出やすい傾向にあります。
※わかりにくい方は、横から見て下さい。
【踵が外に倒れている足】
【踵が内に倒れている足】
こんな感じです。
何故かというと、
まず、踵の骨が正常より外に傾いていると
踵に着く筋肉が、動きが悪くなるせいで踵周辺が硬くなってしまい、痛みがでてしまいます。(ハイアーチ傾向)
そして、踵の骨が正常の位置よりも内に傾きすぎていると
踵に付く筋肉が余計に踵の骨を引っ張りすぎてしまい、痛みがでてしまいます。(扁平足傾向)
踵の位置が傾く原因としては、生まれつきなもの、捻挫をして変形してしまったもの、または
サッカー選手であればシュート時に踏み込んだ際、すねの骨が外に傾斜するせいで踵の骨が外に傾きやすいというのもあります。
これらをふまえた上で、踵の位置が原因で痛みが出ている方に対して、自宅で出来る簡単な対処法をお伝えします。
まず、踵が内、外に傾いているにかかわらず、
踵が痛い選手は踵の骨の周りにある脂肪組織が硬くなる事で痛みが出ている事が多いです。
そこをまず手、または少し硬めのボールでほぐします。
脂肪組織とは、踵に体重がかかった時に衝撃吸収をするためのクッション材の役割があり、
血管や痛みを感じるセンサーが豊富な場所でもあります。
そこが硬くなってしまうと、痛みを感じるセンサーが過剰に反応してしまい、痛みにつながるわけです。
脂肪組織は温めてあげると柔らかくなり痛みが緩和されやすいので、踵をほぐす場合は湯船に浸かった後に行うと効果的です。
※どこまでほぐしたらいいかですが、ほぐしたときに皮膚が前後左右に動くか、で判断してもらえるといいです。
次に、踵のすぐ上のアキレス腱、ここもほぐします。
この辺りも固まると動きが悪くなり踵の痛みにつながるので、指でアキレス腱をつまむように上下にしごきます。
固まっていると少し痛いと思いますが、柔らかくなれば痛みが減ってくるのでそこまで頑張ってほぐしましょう。
痛みの原因がこのようなことから出ている可能性もありますので、かかとの痛みがなかなか引かない方は一度この部分をチェックしてみるといいと思います。
かかとの痛みでお悩みの方は一度ご相談ください。
柔道整復師/アスレティックトレーナー 仲