アーチコラム すねの痛み・シンスプリントの原因は足の形?〜静岡でシンスプリントでお悩みの方へ〜
今回のテーマは すねの痛み・シンスプリント です。
ランニングやジャンプをしたときに、すねの内側が痛い。
骨には異常がなく、休んでも結局動けば痛い。
こんな症状があれば、もしかしたらシンスプリントかもしれません。
〈シンスプリントとは?〉
シンスプリント(shin splints)とは、「脛骨過労性骨膜炎」や「過労性脛部痛」とも呼ばれるスポーツ障害です。
脛骨(けいこつ)の内側、上下方向に5㎝ほどの広い範囲で痛みがみられます。
ジャンプやランニングのほかに、指で押したときにも痛みがあることが多いです。
脛骨とは、すねの骨のことです。そしてその骨の周りには多くの筋肉があります。
それらの筋肉を包んでいる筋膜が脛骨を引っ張ることで痛みが出るのです。
〈筋膜が骨を引っ張る、とは?〉
脛骨の周りの筋肉は、このようにいくつかの部屋に分かれて存在しています。
この部屋を区切っているのが、「筋膜」といわれるものです。
(筋膜についてはこちら)
筋膜は骨に付着し、筋肉を包むことで筋肉同士が滑って動きやすくなるという働きを持っています。
本来は良い働きをしてくれる筋膜ですが、何らかの要因で筋膜が硬くなったり、筋膜同士がくっついてしまったり(=癒着)、包まれている筋肉が硬くなってしまったりすることで、筋膜が伸び縮みすることができず、付着部である骨を引っ張ってしまう
ということが起こります。
この要因には、様々なものがありますが、今回は足部(足首から先の部分)に注目してみていきましょう。
①土踏まず(アーチ)が高いパターン
立っている状態で足を後ろから見たとき、かかとが外側に倒れているパターンです。どちらかというと、つま先は内側を向いています。
この場合は、歩く時に床に足が接地する瞬間は、かかとの外側から接地します。このまま進んでいくと、かかとよりも前の部分は、内側にパタンと倒れます。
この時、何が起きているかというと、すねの下の方(遠位)は足部と同じように内側へねじれます。それに比べると、すねの上の方(近位)は外側にねじれることになります。
そうなるとどうでしょう?
すねの中で逆方向のねじれが発生しています。
まるで雑巾絞りのようですね…
痛いに決まってます!
「かかとよりも前の部分(つま先)が床に接地した瞬間に、ねじれが強くなる」
というのが、このパターンの痛みの原因です。
② 土踏まず(アーチ)が低いパターン
こちらは「扁平足」と言われる方に多くみられます。後ろから見るとかかとが内側に倒れ、つま先が外側に向いて見えます。
歩く時、かかとの内側から床に接地し、かかとよりも前の部分は外側を向きます。
かかとが床についたとき、すぐに土踏まずが潰れながら床に近づいていきます。すると、①のパターンと同様に、すねの下の方(遠位)は内側に、それに対してすねの上の方(近位)は外側にねじれることになります。
「かかとが床に接地した瞬間に、ねじれが強くなる」
というのが、こちらのパターンの痛みの原因です。
〈姿勢とシンスプリントの関係〉
また、どちらのパターンでも後方重心になると、シンスプリントの症状が悪化しやすいといわれています。
後方重心、とは、体重をからだの後方で支えている、ということです。
普段立っているとき、足の裏のどこに体重がかかっていますか? 足の前半分? かかと? 小指?
かかとで支えている方は、まさに後方重心です! 後方重心の方の多くは、骨盤が後ろに倒れ、上半身が後方にあります。おなかが前に出て、背中は猫背、首は本来カーブを描きますが、まっすぐ前に出てしまっています。
何気なく立っているときや、座っているとき、ふと気が付くとこんな姿勢になってしまう人、多いと思います。
その姿勢のままランニングやジャンプをしてしまうので、痛みが出やすくなりますね。
①②どちらのパターンでも、この姿勢をしているのとしていないのでは、痛みの度合いも違ってきます。
これだけストレスがかかれば、そりゃ痛いですよね。
これが、足部が原因でシンスプリントが起こる理由です。
シンスプリントのセルフケアについてはこちらをご覧ください。
当院では、できるだけ休まずにけがを治していくことを目指して治療を行っております。
目標の大会に間に合うのか?
けがを何度も繰り返さないようにするには?
どのくらいの強度で練習すればいいのか?
といったことも、検査や治療を通してしっかりとお伝えすることができます!
どんな怪我でもお気軽にご相談ください。
アスリート鍼灸整骨院 柔道整復師 亀山