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アーチコラム 浜松市で足が痛い方 それ、歩き方で原因がわかるかもしれません

私は浜松市にあるアーチ鍼灸整骨院の坂本と申します。

 

柔道整復師として働いており、

小学生から年配の方までの治療やリハビリをしながら、

高校サッカー部のトレーナーとして働いております。

 

 

治療院やスポーツ現場でよく聞く、「足が痛い」

今回はこの足の痛みと歩き方の関係をお話させていただきます。

 

 

足といっても、「太もも」も「足」で通じますし、「ふくらはぎ」も「足」で通じますよね。

今回は足首から下の「足部」に絞ってお話をさせていただきます。

 

 

まずは足のどこの組織から痛みが出るのか簡単に説明させていただきます。

 

 

 

上の図は足部の骨です。

 

足の痛みが出る部位として厄介なのは骨の痛みです。

脛骨・腓骨よりも下部にある骨はなんと片足で26個もあります!!!

こんなにたくさんあるのかと驚きますよね。

 

直接的な外力による骨の損傷(骨折)や、

小さな外力の繰り返しによる疲労骨折があげられます。

どちらの場合でも医師の許可があれば

我々のような整骨院でも保険治療をすることが可能です。

 

 

 足部の筋肉・腱

 

 

足の痛みは筋肉・腱が原因で起こることもあります。

筋肉は骨から骨にくっついていますが、

最後筋から腱へ移行し骨にくっつきます。

 

筋肉・腱自体の損傷

腱の滑走不全(腱の動きが悪くなってしまう)などが

痛みを引き起こしている原因としてあげられます。

 

また、腱の付着部などストレスのかかりやすい部分にある

滑液包なども痛みを引き起こします。

 

 踵骨皮下滑液包

 

 

足関節を捻挫してしまった場合での痛みは主に

靱帯の損傷による関節内もしくは

関節周囲の炎症によるものです。

 

足部の靱帯・関節包・支帯

 

靱帯とは骨を結合する線維性の結合組織のことで

関節の動きを制限する働きがあります。

 

ひどい場合では足関節捻挫をした際に、靱帯の損傷がひどく

骨が動きすぎてしまい骨折を併発する場合もあります。

 

捻挫のような急激な力ではなく、

繰り返し靱帯に働く引っ張りの力でも

痛みを感じることがあります。

 

捻挫をしたわけではない、

もしくは捻挫後に痛みが残る方は

こちらの記事をご覧ください。

 

 

他にも筋肉や腱の動きを潤滑にし、

衝撃を吸収するような役割を持つ

脂肪体(下図の黄色い部分)や、

 

プロメテウスより

 

腱をまとめるためのバンドのような働きをもつ支帯や、腱鞘(けんしょう)

神経の絞扼による痛みなど、

足部での痛みの原因となる体の組織は

たくさんあります。

 

 

 

このように痛みの部位によってどの怪我が考えられるかという図もあるので、

参考にしてみてください。

 

無刀流整形外科 P215より

 

 

 

これだけの組織があるなかでレントゲン撮影でわかるものは骨の損傷のみです。

 

しかも、整骨院にレントゲンが撮影できる設備はありません。

 

 

 

 

では、我々はどのように痛みを引き起こしている体の組織を判断しているのか。

 

それは、解剖学の知識をもとに、

様々な検査法やエコー検査や、

歩行分析で痛みの原因がどこなのかを予想しています。

 

 

 歩行分析の様子

 

 

 

 

それではなぜ歩行分析を行うのか?

 

 

歩行は正しい動作が行われていれば、

足部の痛みがでることはほぼありません。

 

 

何かしらエラー動作があるから、痛みが出てしまいます。

 

そのエラー動作を私たちは

歩きの中から探し出します。

 

 

 

この方の歩行の様子をご覧ください。

 

 

 

土踏まずが潰れてしまい

床にべったり足の裏が接地していて、

下腿の内側の筋肉は引き伸ばされ、

下腿の外側の筋肉は短縮されてしまいます。

 

 

内側に荷重がかかることにより、

成長期のお子様に多い外脛骨障害の要因の一つとなります。

 

 

 

 

 

この方の歩行はさっきの方とは違い、

土踏まずが潰れません。

 

 

 

この場合重心が外へ逃げていきます。

 

 

片足立ちで重心を外へ外へと身体を持っていくと、土踏まずが高くなります。

 

歩きの際は片足で体を支持する時間があります。

その際に重心が外へいってしまうと・・・?

 

 

 

足の外側、小趾側への荷重がかかることにより、

小趾の疲労骨折の原因になることが考えられます。

 

 

 小趾疲労骨折好発部位

 

 

 

歩きの中で少し足部を見るだけでも、これだけのことが分かります。

 

 

他にも上半身の動きや、

臀部の動きなど

様々な視点から歩行をチェックして、

関節の動きなどを確認し、

治療を行っております。

 

 

歩行を変えるため、

歩行分析で得た情報をもとに

インソールを用いて治療することができます。

 

 インソールについてはこちら

 

 

 

 

歩き方を見ることによって

その人のクセが分かってきます。

 

 

足の痛みで悩まれている方

痛みの原因必ずありますので

その痛みを解決するために歩き方を見させてください。

一緒に痛みの原因を克服しましょう!!!

 

 

 

参考文献

  • プロメテウス解剖学アトラス-運動器系- 医学書院
  • D.A.Neumann(2018).筋骨格系のキネシオロジー 第3版  医歯薬出版株式会社
  • 柏口新二(2017).無刀流整形外科 メスのいらない運動器治療  日本医事新報社
  • 北村清一郎ら(2021).運動療法 その前に!運動器の臨床解剖アトラス 医学書院

 

アーチ鍼灸整骨院 

浜松市中区葵東2-8-14

(053)523-9090

 

坂本 [柔道整復師]

 

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