アーチコラム 肉離れを少しでも早く治して競技復帰するには!!(袋井市)
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院の増田鮎美です。
私は静岡県や愛知県を中心に店舗展開をしているアーチフィジカルグループのアスリート鍼灸整骨院とAthlete Village浜松で働いています。
スポーツをしている方であれば一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
今回は『肉離れ』についてお話します。
肉離れとは『自らの筋力、あるいは介達外力によって筋が過伸張され断裂すること』を言います。
そしてその症状によって3つに分けられます。
Ⅰ度:筋線維の損傷は見られない、筋細胞の微細な損傷。損傷部位に不快感や違和感がみられる
Ⅱ度:筋線維の部分断裂、腫れや圧痛がみられる。損傷部に凹みがみられることがある
Ⅲ度:筋線維の完全断裂。損傷部に明らかな凹みがみられ、皮下に出血がみられる
皆さんが、一般的に言う肉離れとはⅡ度以上の事を指します。ただ、これだけではなかなか判断しにくいと思います。
分かりやすい目安としては、
Ⅰ度は自力歩行可能
Ⅱ度は歩行時痛があり歩行困難なこともある。
Ⅲ度は患部に陥凹があり歩行困難で自発痛もみられる。
というふうに覚えておくといいと思います。
ただ、実際にどうなっているのかはストレッチ痛や収縮時痛がどうかや、エコーなどでの画像検査が必要になります。
さらに詳しく、ふくらはぎの肉離れについてはこちらをクリック!!
では今から、どのように治癒していくかを説明します。
その症状により治る期間は違ってきますが、基本的には 筋肉は受傷後2,3日まで炎症が起こり、3から21日が筋の再生期になります。そうなると筋肉は3週間程度で痛める前と同じ状態になり、治癒となります。
しかし、筋力が以前と同じになるには3か月程度かかると言われています。ここがポイントです!!
そのため痛みがなくなって、そのまますぐに復帰すると、筋力は戻っておらず痛みをぶり返したり、再受傷の危険性があります。
せっかく復帰できたのに・・と思っても、こうなってしまってはまたさらに復帰までに時間がかかってしまいます。
そこで筋肉の再生期に必要なこと、それがリハビリです。
筋肉は伸ばされた状態で収縮することで痛みを生じることが多いため、まずは
①筋肉の長さを変えずに収縮させます。(アイソメトリック収縮)
②次に痛めた筋肉の長さを縮める求心性収縮(コンセントリック収縮)
③そして最後に筋肉が伸張されながら縮まる伸張性収縮(エキセントリック収縮)
というように、順序だててリハビリを行います。
そうすることで少しづつ痛めた筋肉を刺激し、筋の再生を促しながら再発予防ができるというわけです。
そしてもう2つ大事なことがあります。
「痛めた部位に負担をかけないような姿勢を作ること」
筋肉が元の状態に戻っても、動きの中でまた同じところに負担がかかりすぎれば同じことを繰り返してしまします。
例えば、陸上の短距離の選手がダッシュで足を踏み出そうとした瞬間に右のモモの裏側を肉離れしてしまったとしましょう。なぜ、右側だけ痛めてしまったのでしょう。左足も同じように踏み出しているはずなのに。
その答えは「姿勢」の問題だと考えられます。もしかしたら上半身が右足側に乗りやすくなっていたのかもしれませんし、骨盤が右足の方が前に出ていて踏み出しの幅が右側の方が大きかったのかもしれません。
それぞれみんな姿勢は違います。全く同じ姿勢の人などいないと思います。
根本的にその姿勢を改善しないことには常に右側のモモには左側よりも負担がかかっていることになります。
そしてもう1つ大事なことは、体力や筋力をおとさないことです。早く復帰できたとしても、体力が以前よりも落ちてしまっていればパフォーマンスは落ちてしまうでしょう。
なるべくそれを起こさないために、患部外のトレーニングも並行して行い、なおかつエアロバイクなどで心肺機能の維持していかなければいけません。
これらを合わせていくことこそが、少しでも早く復帰するために必要なことだと考えます。
肉離れかも。と思ったらそのままにせず、しっかりと治療とリハビリをすることをお勧めします。
少しでも早く競技復帰するために、とても大事なことです!!
私たちはアスリートのリハビリを得意としております。
お身体で何か些細なことでも気になることや知りたいことがありましたら、私たちにご相談下さい。
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柔道整復師
増田鮎美