アーチコラム 名古屋市でお尻の付け根近くの肉離れをされた陸上選手へ
こんにちは。
名古屋市千種区にあるスポーツラボ鍼接骨院・千種院に勤務しております伊藤です。
現在、私は柔道整復師の資格を所有し、治療やリハビリ、アスリートに対してのパフォーマンスアップのトレーニングを伝えさせていただいています。
ところでダッシュをしている時、太ももの後ろにピキッと痛みが走り競技を続けることができなくなってしまった方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、陸上競技中のお尻の付け根近くの筋肉(ハムストリングス)の肉離れはどうしておこるのか、そして競技復帰のタイミングについてお話させていただきます。
肉離れが起こる原因
・筋疲労
・不適切なウォーミングアップ
・大量の発汗によるミネラルの枯渇
・大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)との筋力のアンバランス
・ハムストリングスの筋力・柔軟性の低下
などがあります。
たくさんある中でも今回は、ハムストリングスの筋力・柔軟性の低下についてお話させていただきます。
ハムストリングスの筋力・柔軟性の低下が起こると、骨盤をうまく前傾(腰を反る状態)をさせることができず、後傾(腰が丸まった状態)になってしまいます。
この場合、ハムストリングスが本来の長さよりも短くなった状態で硬くなりやすいです。
支持期前半では、脚が地面につき股関節と膝関節を曲げた状態で身体を支えることになります。
この支持期前半での接地直後、ハムストリングスと大殿筋(お尻の筋肉)が強く収縮を起こして
曲がっている股関節と膝関節を伸ばそうとします。
しかし筋力と柔軟性がない場合、接地直後に起こる衝撃や収縮力に耐えることが出来ず肉離れを起こしてしまいます。
肉離れをしてしまった後はしっかりと筋肉の柔軟性を出し、徐々にリハビリトレーニングを行います。
バランスの良い筋力をつけることで再発を防止することができます。
何度も繰り返す肉離れについてはこちら
https://www.arch-treat.com/news/detail/239
では次に、競技復帰のタイミングについてお話させていただきます。
痛みがなくなったからといって、いきなり走り始めてしまうと再発のリスクがあります。
競技復帰の目安になるとても重要なリハビリトレーニングを2つご紹介します。
※これから紹介するトレーニングは、あくまでも競技復帰の目安になるものです。
受傷後、すぐに行うと再発の危険性があるので注意しましょう。
①スクワットジャンプ
まずスクワットの形を作りましょう。
足を肩幅くらい開き、骨盤を立てその形をキープしたまま、お辞儀するイメージで股関節から体を前に倒していきます。
この時、膝はつま先より前に出ない程度に軽く曲げ、体重は足部の前のほうに乗ることを意識しましょう。
これが基本の形になります。
次にジャンプをしていきます。
ジャンプをする時はしっかりと股関節を伸ばし切り
そして、着地の時にスクワットの形で着地します。
※この時腰が丸まらないよう意識しましょう!
②ランジスクワット
片足を一歩前に出し軸足を作ります。
もう一方の足はつま先のみ地面につけ体重をあまりのせないようにしましょう。
次に①で行ったスクワットのように股関節からお辞儀をするように曲げていきます。
この時、軸足にしっかり体重がのるように、足部の前のほう前に体重がのるようにします。
徐々に重りを持ったりして負荷を増やしていき、痛みなく行えればより受傷時の負荷と似たトレーニングが出来ます。
ご紹介したトレーニングは、支持期前半で働いている筋肉を使ったトレーニングです。
この動作で痛み・違和感がなければ、競技復帰の目安にしましょう。
今回は、陸上選手のお尻の付け根近くでの肉離れについてお話させていただきました。
怪我をした後のケア・リハビリはとても重要です。
肉離れを甘く見ず、今後の陸上競技の事もしっかり考え治療とリハビリを行い、早期復帰を目指して下さい。
当施設では、痛み・お体に合わせたトレーニング・リハビリメニューを提案させていただいております。
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伊藤 百花