アーチコラム 浜松市で体がかたくてお悩みの方へ 前屈でチェックしましょう!
こんにちは!!!
静岡県浜松市のアーチ鍼灸整骨院の坂本です。
私は、柔道整復師の資格を取得後、
治療院で一般の方からアスリートまで、
怪我の治療や再発予防のためのトレーニングを
させていただきながら、
聖隷クリストファー高校サッカー部の
トレーナーとして試合前のテーピングや
試合中の応急救護、試合後のケアなどをさせていただいています。
治療院で働かせていただき
治療に来ていただく多くの方に共通するものがあります。
「身体がかたいんですよ~
・かたいって言われるんですよ~」
こういった方が大勢いらっしゃいます。
自分でかたさを実感している方、
他の人から身体のかたさを指摘されてしまう方。
その中でも特にスポーツをしている人は、
身体のかたさにより怪我のリスクになったり、
パフォーマンスの低下につながっていたりします。
体がかたい、といってもどこがかたいのか?
まずは、自分のどこがかたいのかを知ることが重要です!
簡単に身体のかたさをチェックする方法として、
[前屈]をしてみましょう。
直立した状態から、指を床につけるように
身体を前に倒します。
これで、
床にべったり指・手がつくから、僕はやわらかい!
では、ありません!
ここで大事なのは、
身体のどの部分を使って前屈動作をしているかです。
では、前屈動作に必要なのはどこなのでしょうか?
前屈動作でチェックするのは大きく分けて4つの関節です。
足関節
膝関節
股関節
椎間関節(背骨)
前屈動作は上半身が下半身に対して、前になるため
そのままだと支持基底面より重心が前にいくことになります。
下の図では右のほうが支持基底面が広く安定します。
足関節の動きの制限があると、
重心を前に持っていくことができません。
なので、足関節の制限があると、
通常の人よりも
このようにお尻の位置が後ろになってしまいます。
膝関節については、
もも裏の筋肉やふくらはぎの筋肉の問題が大きく影響します。
膝上から起始し、かかとに停止する筋や
坐骨結節(お尻のてっぺん)や
大腿骨のから起始し、膝下に停止する筋があります。
これらの筋肉のかたさがあると、
結果的に前屈動作で膝関節が曲がってしまいます。
この方は椎間関節、股関節もかたさはありますが、
前屈をするとどうしても膝が曲がってしまいます。
これは、もも裏の筋とふくらはぎの筋のかたさが、
膝関節を曲げてしまっています。
続いては股関節についてです。
股関節自体の前屈に必要な動作として、
屈曲角度は125°あります。
(日本整形外科学会より引用)
しかし、Swayback姿勢などによる姿勢不良により、
股関節が使えない(お尻の筋肉が使えない)人が多く、
殿筋群やハムストリングスの短縮を招いてしまいます。
そのような人は立位で
股関節を曲げて前屈をすることができず、
椎間関節で動きを代償することで、
腰痛の要因になってしまうこともあります。
最後は椎間関節(背骨)のチェックです。
まず背骨はこのように一つ一つの椎体が、
下の椎体に対してうなずくように動くことにより、
前屈動作をすることができます。
この動作は上部の椎体よりも、下部の椎体の動きが大きいため、
動きが大きくなれば腰部の筋への負担が増加してしまい、
腰痛を発症してしまうことがあります。
腰部の椎体間の動きは12~20°の動きが見られ、
腰部でも下部の動きが最大となります。
椎体の動きが少なくてもこの方のように、
股関節の曲がりで代償し、
床にペタッと手を付けることができてしまいます。
前屈動作をするだけでも、いろいろなことが分かってしまいます。
スポーツや日常生活では、
同じような動作をすることが多く、
必ず使いすぎてしまう部分が出てきます。
上手く使えていなかった部分を使えるようにするためには、
意識的に動かすこと(リハビリ)が大事です。
サボっている(うまく使えていない)部位があれば、
頑張りすぎる(使いすぎる)部位が必ずあります。
体がかたい
というのは
頑張りすぎてしまう部位がありますよ
というサインだと私は思っています。
どこがかたいのか、チェックしてみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
関節自体の問題なのか、筋肉のかたさが問題なのか、
その他の軟部組織が問題なのか、
そのようなことを考えながら、私たちは治療をしています。
お身体の悩みがあれば、なんでもご相談に乗りますので、
ご連絡をお待ちしております。
参考文献
医歯薬出版株式会社 Shirley A.Sahrmann著 運動機能障害症候群のマネジメント
医歯薬出版株式会社 D.A.Neumann著 筋骨格系のキネシオロジー
アーチ鍼灸整骨院
浜松市中区葵東2-8-14
(053)523-9090
坂本 [柔道整復師]