アーチコラム 沖縄でコート内でもっと早く動きたいバレーボール選手へ~ディグ編~レシーブのコツ(スポーツラボ鍼接骨院 沖縄市)
こんにちは。
株式会社アーチ、スポーツラボ鍼接骨院
沖縄院の片岡厚紘です。
私は鍼灸師の資格を持ち、
小学生から高齢の方までの治療やリハビリに携わっています。
また、バレーボールのトレーナー活動などを通して
バレーボール選手のパフォーマンスアップや
傷害予防にも携わっています。
さて、バレーボール選手の皆さん。
自分の「動きの速さ」に満足できていますか??
私自身も学生の頃はバレーボールの競技者としてプレーしてきましたが、
動きの速さについてずっと考えてきました。
「どうすれば相手のスパイクに早く反応できるのか」
「フェイントを落とされないためにはどうすればいいか」
「ブロックで相手スパイカーの動きに追いつくには」
今回はバレーボールでの「動きの速さ」
についてお話させていただきます。
1.バレーボールでの動きの速さとは
まず、「バレーボールで動きが速い」とはどういったことなのか。
今回はレシーブの場面、特にディグの局面からお話をさせて頂きます。
レシーブの場面では
➀相手のスパイクコースに入る動き
②ボールが飛んで来た瞬間の動き
主にこの2つの動きの速さが求められるかと思います。
私は、特に
➀相手のスパイクコースに入る動き
が大切であると考えます。
なぜなら、バレーボールというスポーツは、
競技中にボールを止められない競技。
ボールも相手も待ってくれません。
なので、ボールが飛んで来るまでの『準備』がとても大事であると考えます。
また、
②ボールが飛んで来た瞬間の動き には
限界があると考えています。
それは、人間の反応速度に限界があるからです。
これは陸上界のお話ですが、
陸上での短距離走では
ピストル音から0.100秒未満で反応した場合は
不正スタートとなり失格とみなされます。
研究上ではピストル音を聞いてから身体が反応するまで
最低でも0.100秒以上かかると言われているからです。
では、バレーボールではどうでしょう。
まず、ボールが飛んでくるまでの時間。
相手のスパイクスピードにもよりますが、
「高校生男子バレーボール部のスパイクが
コートの対角線上、クロスの長いコースに打たれた時、
スパイクが打たれてからボールが落ちるまで」
これにかかる時間は
ボールスピード、コートの距離を踏まえたうえで計算をすると
約0.48秒程度です。
そして、自分の動くスピード。
平均男性が視覚から入ってきた情報に対して
動き出すまでに約0.35秒程度かかるそうです。
(先程の0.100の話はあくまで限界の話です。)
ボールが打たれてから床に落ちるまでに約0.48秒。
自分がそのボールに反応して動き出すまでに0.35秒。
残された時間は約0.13秒。
動けても1歩。いや、1歩も動けないことがほとんどかと思います。
(この場合の話はコートの対角線上にスパイクが打たれた場合の距離。
レフトからバックレフトまでの約13mで計算しているので
実際の試合ではそれより短いことの方が多いです。)
なので、
ボールが打たれてからの反応を速くしようとするより
相手のスパイクコースにいかに早く入るか。
といった「準備」する動きの速さを求めた方が
バレーボールという競技においては有利かと思います。
では、どうすれば相手のスパイクコースに素早く入るにはどうすればいいのか。
2.相手のスパイクコースに早く入るための方法
相手のスパイクコースに速く入るためには。
・相手選手のクセを読む
・ブロックとの連携(トータルディフェンス)で
ブロックの空いたコースに入る
など技術的な面があげられるかと思いますが
ここでは身体の使い方の面からお話しさせていただきます。
それは
『前足部(母趾球)に体重を乗せて動く』
これだけです!
これによるメリットは
『前足部(母趾球)に体重を乗せているため、動きが速くなること』
と
『ボールが飛んできた際の反応も速くなる』
です。
皆さん、その場で駆け足をしてみてください。
とにかく早く、自分の限界のスピードで。
速く足を動かそうとすると、踵が地面につく余裕がないのではないのかと思います。
これは
人間が足を動かして移動しようとするときに
『母趾球で地面を蹴る』ためです。
レシーブの構えでも同じです。
踵に体重が乗り過ぎていると
①踵から母趾球に体重を移動させる
↓
②母趾球で蹴り出す
といった①の無駄な動作が1つ増えてしまいます。
なので、
相手のスパイクコースに速く入るためには
『前足部(母趾球)』に体重を乗せる』
ことが必要になってきます。
3.痛みとの関係性
前足部(母趾球)に体重が上手く乗ってない場合、
動きが遅くなってしまうだけでなく
踵荷重になるので、ももの前の筋肉に負担がかかってしまうことが多いです。
このパターンに多いのが
オスグットやジャンパーズニーなどの膝の痛みです。
良い姿勢で行うことが
ケガの予防にも、動きの速さにも関係してきます。
今よりも『速く』動ける選手になる為に
『前足部(母趾球)に体重を乗せる』
をぜひ実践してみてください!
スポーツラボ鍼接骨院 沖縄
沖縄市安慶田1-1-4
℡098-989-7370
片岡厚紘