アーチコラム 袋井でバレーボールのスパイクを打つと肩が痛くなってしまうあなたへ
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院の安藤です。
私は静岡県袋井市のアスリート鍼灸整骨院で柔道整復師として勤務しております。
今回はバレーボールと肩の痛みのお話をさせていただきます。
バレーボールをやっている方なら、一度は強いスパイクを打ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?実際に強いスパイクを打てるかどうかで勝敗が左右されることもあります。
スパイクの打ち方は、より強く打てるように改良され、時代と共に変化してきました。
しかし、いつの時代でも変わらずスパイクに付き纏うものがあります。
それが「肩の痛み」です。
なぜ肩が痛くなってしまうのでしょうか?
目次
肩の痛みの原因
まず肩の痛みには全てに共通することがあります。
その共通点は
- 1.肩甲骨が上手く動かない
- 2.胸椎の回旋が出ない
以上の状態の方はスパイクを打つ際、肩にかかる負担が大きくなります。
では次に、なぜ肩に大きな負担がかかりやすくなってしまうか、スパイクの動きから考えてみましょう。
スパイクはまずボールを打つ準備として「テイクバック」という状態になります。
身体を捻り、ボールを打つ側の腕を後ろへと引いて、反対の手は照準のように前へと伸ばした状態です。このテイクバックの状態から、身体の捻りを戻すときの力使ってボールを打つのがスパイクの動きです。
スパイクは「どれだけ大きく身体を捻り。腕を後ろに引けるか」によって強さやスピードが変わります。
大きく捻った方が、より多くのパワーを溜めることができるからです。
そして、身体の捻りでとても重要なのが
胸椎の回旋なのです。
この胸椎の回旋量によってスパイクの威力が左右されます。
なぜ胸椎が重要なのか、胸椎が動かないとどうなるかはこちらを参照してください。
どれだけ腕を後ろに引けるかに着目
腕を引く動作に関わるのは「肩関節」と「肩甲骨」の2つです。
そして、この中で特に重要なのが「肩甲骨」です。
肩関節だけでもかなり動きが出ますが、肩甲骨がしっかりと動くことで、より大きな動きを出すことができるのです。
テイクバックでいうと肩の部分は、肩関節を後ろに引くだけでなく、肩甲骨をしっかりと内側に引けることが大切になってきます。
この時肩甲骨がうまく動かない場合、肩関節にとても大きな負担がかかってしまうのです。
肩甲骨がうまく内側に引けなければ、肩関節を後ろに引く動きだけでカバーしなければならないため、肩関節の周りの筋肉には強い負荷がかかります。
しかし、肩関節の周りの筋肉はその負荷に繰り返し耐えられるほど強くはありません。そのため筋肉はどんどん疲れていき、最終的には固くなり肩関節の動きすらも阻害してしまいます。
この状態でスパイクを打っていればさらなるオーバーワークで痛みが出てしまうのです。
この状態を少しでもよくするためには、肩関節の周りの筋肉をほぐしつつ、肩甲骨の動きを出していく必要があります。
メニューのご紹介
1.三角筋リリース
肩関節の周りの筋肉のなかで、特に固くなりやすいのがこの三角筋です。まずはここをほぐします。
<やり方>
- 1.固めのボールを肩の横の部分に当て、壁との間に挟みます。
- 2.体重をある程度かけて、上下に動いてほぐします
- 3.1分ほど行ってください。
2.前鋸筋リリース
肩甲骨は体幹の骨とは関節しておらず、筋肉の上に張り付いている状態になっています。
その筋肉が固まってしまうと肩甲骨の動きも止められてしまいます。その筋肉が前鋸筋です。
<やり方>
- 1.少し柔らかい大きめのボールを用意します。
- 2.手を上に挙げた状態で横になり、脇の下にボールを入れます。
- 3.体重をかけて上下に動いてほぐします。
- 4.グリッドなどがあればそちらを使い、1分ほど行ってください
3.キャット&ドッグ
ほぐしたあとは、肩甲骨を内側に引く動き、外側に開く動きが正常にできるようにするためのトレーニングを行いましょう。
<やり方>
- 1.四つ這いの状態になります。
- 2.肩甲骨で何かを挟むイメージで内側に寄せ、胸を張ります。
- 3.手で床を押し、肩甲骨を外に開いて背中を丸めます。
- 4.この動きを交互に10回ほど繰り返しましょう。
今回のお話はこれで終わりです。
身体を変えるのは少し難しいように思えるかもしれませんが、ご紹介したような簡単なものでも日々継続していれば、段々と身体に変化が現れるはずです。
このコラムを読んでくださった方はきっと身体のことで悩みがあり、そして解決しようという意思をお持ちだと思います。
バレーボールをずっと楽しくプレーするためにも、是非試してみてください。
そして、何かありましたらお気軽にご連絡ください。
スタッフ一同、あなたの悩みを解決するための手助けをさせていただきます。