アーチコラム 沖縄で肩の痛みで腕があがらない、、、五十肩とはいったい何が起きているのか、その原因は、、(スポーツラボ鍼接骨院 沖縄)
こんにちは。
私、柔道整復師の石川です。
沖縄県沖縄市にある「スポーツラボ鍼接骨院」にて、痛みのある方に対しての施術、リハビリトレーニングや、
スポーツをされている方のパフォーマンスアップのためのトレーニングを指導させていただいております。
今回のコラムでは、肩の痛みで腕が腕があがらない、、、
服を着るのですらつらい肩の痛み。
車の運転でハンドルを回すのも痛い。
どうにかしたい。
五十肩と言われたが、五十肩とはいったい何が起きているのか、
五十肩の原因は、、
という内容をまとめていこうと思います。
①五十肩とは、
五十肩、四十肩はとも呼ばれるものは、痛みを伴い肩関節の運動制限を引き起こす症状の総称です。
正式名称を「肩関節周囲炎」といいます。
肩関節周りの組織、筋肉や腱、関節包(関節を包む袋のような組織)といったものが炎症を起こします。
全てが同時に炎症を起こすわけではなく、ひとりひとり異なった部位の炎症を起こしています。
なので、五十肩と診断された方たちの治療法は、ひとりひとりの炎症の部位に合わせたものになります。
最近では、「腱板損傷」や「石灰沈着」といった以前は五十肩に分類されていたものの、原因がはっきりしてきたものは、五十肩の分類からは外して考えられてきています。
つまり、「原因がはっきりとしていない肩の痛み」が五十肩ということになりますが、
まだまだ「腱板損傷」や「石灰沈着」であっても五十肩と言われる方は多くいます。
原因が不明というのは、検査によって炎症反応をはっきりと確認できないということです。
そこで重要になってくるのが、触診(実際に触れて状態を確認すること)や痛みの出る動き、姿勢、などの確認から肩の痛みの状態を突き詰めていくことです。
検査だけでは見つけられない痛みの原因を探り、改善していく事が必要になってきます。
そして、五十肩には「炎症期」「凍結期」「解凍期」と呼ばれる3つの期間に分けられています。
「炎症期」
痛みの出始めで、痛みが強く、夜寝ている時に痛みが強くなることもあります。
この時期は安静が必要となります。
最後にお伝えする、ケアもこの時期には行わないでください。
「凍結期」
炎症期に比べ痛みは落ち着いているが、肩の可動域が制限されてきます。
「解凍期」
肩の痛みがなくなってくる時期です。
この時期に肩の可動域を再獲得するためのリハビリを行うことで、改善が早まります。
五十肩の3つの期間についてのさらに詳しい記事はこちら
ある日、突然おそってくる肩の痛み、これって五十肩?(四十肩)(アシスト鍼灸整骨院 磐田)
②五十肩の原因
上記で述べたように、五十肩とは肩関節の痛みの総称なので、原因はひとりひとり異なるのですが、今回は私がみてきた中で多くの方に見られた方の痛みの原因についてお話しさせていただきます。
ほぼ間違いなく肩の痛みに繋がる原因の一つが、上腕骨骨頭(二の腕の骨の肩の部分)が前方に出てしまっている姿勢です。
上腕骨と肩甲骨
正常な肩(いい姿勢)
上腕骨が前方に出てしまっている肩(悪い姿勢)
この姿勢になってしまうと、肩の骨のはまりが悪くなってしまうため、肩関節のスムーズな動きが出来なくなってしまいます。
スムーズに動かない状態で動かしていると、段々と痛みに繋がっていきます。
動きが悪くなっている、網戸を動かしたことありますか?
あれ、無理やり開けようとすると外れちゃったりしてしまいますよね。
あの現象と同じです。
上腕骨が肩甲骨関節窩(肩甲骨の肩関節を構成している部分)に綺麗にはまっていない状態、肩が前方に出ている状態で動かしていると、外れはしませんが、肩関節周りの筋肉や靭帯、関節包(関節を包む袋)を壊してしまい、痛みに繋がります。
肩が前方に出てしまっていると、こういった原理で肩の痛みに繋がりやすいです。
肩の前面に痛みが出ることが多いです。
もう一つ、肩の痛みの原因で多いのが、肩甲骨の動きが悪くなっている状態です。
手を上げる際には、肩甲上腕関節(肩甲骨と上腕骨との関節)と肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭との関節)の両方が動きます。
肩甲上腕関節だけの動きではないのです。
例えば、肩関節の外転という動きがあります。手を身体の横から上にあげる動きです。
肩関節を180°外転させると手を真上にあげられます。
この際、外転180°の内、肩甲上腕関節が120°外転し、肩甲胸郭関節が60°外転するというように、肩甲上腕関節2:1の割合で動きます。
※肩関節外転についてわかりやすく、書いている記事はこちら
肩の痛みでお悩みのあなた、原因は肩甲骨かもしれません、、、、(アスリート鍼灸整骨院 袋井院)
外転以外の動きでも肩を動かす際には、ほぼ必ず肩甲骨の動きもあるということです。
その肩甲骨の周りの筋肉が姿勢や身体の動かし方、ケア不足で硬くなってしまい、肩甲骨の動きを悪くしてしまうことがあります。
そうなってしまうと、手を上げる際に肩甲胸郭関節(肩甲骨)が動かない分、肩甲上腕関節が頑張って動かなければならなくなります。
通常の1,5倍の頑張りだったとして、最初の頃は全然大丈夫でしょう。
ですが、5年、10年、30年、60年と長い年月、通常の1,5倍負担がかかっていたとしましょう。
痛みが出て当然です。
一つ誤解しないでいただきたいのは、今のお話「年齢を重ねてきたから、肩が痛くなる。」ではなく、
「良くない動かし方で、肩を動かしていたから痛くなる。」ということです。
なので、「良い動かし方で肩を動かせば痛みは改善できる。」のです。
「肩が前方へ出てしまっている。」
「肩甲骨の動きが悪くなっている。」
肩の痛みはこの2つが、原因になっていることが多くみられます。
③改善するには
「肩が前方へ出てしまっている。」
「肩甲骨の動きが悪くなっている。」
まずは、ご自分の肩が前方へ出ているのか、肩甲骨の動きが悪くなってしまっているのか、をチェックする方法をお伝えします。
「肩が前方へ出てしまっている。」見分け方
良い姿勢
悪い姿勢
上の写真の様に、ご自身を横から撮った写真を用意してください。
いつも通りの、楽な姿勢で撮ってくださいね。この時だけ、良い姿勢をつくっても意味がないので。
上の写真の、良い肩の位置と悪い肩の位置と、ご自身の写真を見比べてどちらの姿勢に近いか確認してみてください。
悪い方に近ければ、あなたの肩は前方へ出ているということです。
「肩甲骨の動きが悪くなっている。」見分け方
肩甲骨の動きのある人
肩甲骨の動きのない人
上の写真の様に手を身体の後方で組み、手を上方へ上げられるところまで上げてみてください。
柔らかい方は上方まで上げられます。
固い方は手を上方へ上げられないです。
上の写真で動きのあると書いてある人も、肩甲骨の動きは悪い方ですので、もっと上方まで上がるといいと思います。
チェックできましたら、次は改善方法です。
こちらのコラムでは、簡単にできるケアの一つをご紹介します。
まずは、「肩が前方へ出てしまっている。」場合へのケア
肩が前方へ出ている方の多くは、肩の後方の筋肉棘下筋が固まってしまい、上腕骨(二の腕の骨)を前方に押し出してしまっています。
棘下筋をほぐし、固まっている状態からほぐしてあげれば、肩後方へスペースができ、上腕骨が後方へ戻るスペースができます。
そうすることにより、上腕骨が正常に近い位置へ戻ることができ、肩甲上腕関節関節の動きがスムーズになります。
やり方は簡単です。
テニスボールや野球ボール大の大きさのボールを肩の後方に当て、壁にもたれかかり体重をかけ、横方向にゴリゴリと転がし、棘下筋をほぐします。
棘下筋リリース(ほぐし)
棘下筋リリース 方向
次に、「肩甲骨の動きが悪くなっている。」場合のケア
肩甲胸郭関節の可動域が低下している場合、前鋸筋という筋肉が固まっている(短縮)してしまいます。
前鋸筋は肩甲骨内側縁(肩甲骨の内側)から、上位8~9肋骨に繋がっている筋肉です。
前鋸筋をほぐし、動きが出れば、肩甲胸郭関節の可動域も上がります。
前鋸筋のケアもやり方は簡単です。
前鋸筋リリース(グリッド使用)
写真のグリッドやストレッチポールがあれば、それを使ってください。なければテニスボールでお願いします。
前鋸筋は、硬いボールだと痛める可能性があるので、硬いボールはなるべく避けてください。
写真の様にわきの前鋸筋の部分に、道具を当て上下に動き、前鋸筋をほぐします。
2つとも1日1回1分ずつ行ってみてください。
今回、お伝えしたのは簡単にできるケアです。
これだけで、まったく変化の見られない方はほかの原因があると思いますので、その原因を探る必要があります。
さらに、具体的な症状の肩の痛みについてのコラムはこちら
原因がわからないけど、前からは大丈夫で、横から手を上げると肩が痛い方のお悩み解決
夜間痛がひどい!!肩はある程度動かすことができるが、ある一定の動作での肩の痛みについて (スポーツラボ鍼整骨院 静岡市西脇)
肩の痛みで服を着るのも痛い、ハンドルを回すのも痛い、物を持ち上げるのも痛い、といった多くの方をみさせていただきました。
日常の動作は、ほぼ手を使います。
手を使う際には肩関節も必ず動きます。その動きで痛みがでるとなると、本当に辛いと思います。
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