アーチコラム 静岡で走ると猫背になったり足が流れてしまう人達へ。
走っていて背中が丸くなったり、前傾姿勢になりすぎて走っている方いませんか。
監督やコーチに
「上半身をもっと起こせ!」
「胸をはれ!」
「後ろに足が流れているぞ!」といわれた経験はありませんか。
これは陸上の練習をみているとよくみる光景です。
監督やコーチおしゃることは正しいとおもいます。上半身が倒れていたり、背中が丸まっているとスピードは遅くなります。
ただここで問題なのは選手が上半身倒れているからといって身体を起こすとどうなるか。
きっと上半身をおこすと、重心が後ろに行き過ぎて、ももが上に上がりすぎてしまう気がします。
勿論意識で変わることもありますが、それ以上に姿勢や筋肉の短縮があって上記のような走りになってしまうことを意識しなくてはなりません。
そもそも陸上において前傾姿勢がいいか悪いかということもお話しなくてはいけませんね。
※ここでいう前傾は骨盤の前傾ではなく、重心が前にいっていること。
先に答えをいうと、スタートなどの加速時は前傾姿勢は有効です。
しかし加速時を超えたとき、前傾姿勢はかえってスピードを遅くさせてしまいます。
まず、陸上のスタートをみてみましょう。
ほとんどの選手がスタート姿勢で頭を前に突き出し前傾姿勢になっています。
参照 YouTube 【陸上】短距離トップ選手の爆発的スタート集/Top Athletes Explosive Stars
これは頭の重みを利用し、前に進みやすくしています。
そしてレース中盤、終盤はどうでしょうか。
加速時よりも上半身が起き上がり先ほどのような前傾姿勢はなくなっています。
参照 YouTube 【陸上】短距離トップ選手の爆発的スタート集/Top Athletes Explosive Stars
この時に前傾姿勢を保ちすぎると今度はストップの動作が働いてしまうからです。
そして、このレース中盤、終盤で本来の走りがでてきます。
背中が丸くなってくる。足が後ろにながれるなど。
そもそも走るという動作は地面の反発をもらって前に進んでいます。
重力が上から下にかかっていても、人間が立っていられるのは床から同じ分の力で押し返されているからです。
もし地面が泥沼だとしたなら立っていられず沈んでいきます。
水中もそうですよね。
だからは泥沼や水中は立っていられないし走れないのです。
そしてその床からの反発は身体重心と言って、上半身の中心を通っていきます。(おおよそみぞおち当たり)
その反発が
地面に接地した足→上半身の質量中心→頭のてっぺん
参照 YouTube 桐生祥秀選手 100m走動作(スロー) 2017 織田記念
と一直線になると一番反発がもらえていい走りができます。
そしてその位置が前傾しすぎると崩れてしまうということです。
それでは本題に入ります。
今回は走っていて背中が丸くなったり、足が後ろに流れてしまう人たちに向けてのアプローチをご紹介します。
ずばり背中が丸くなる。体が前傾しすぎてしまう。足が後ろに流れてしまう。原因は前鋸筋という筋肉の短縮のせいです。
この前鋸筋が短縮すると背中が丸くなり肩甲骨が外側に傾いてしまいます。
そうなると腕ふりの時に肩甲骨が引けずに、無理にふると前鋸筋が伸びずの身体が前傾しすぎて「足が流れてしまう」という負のサイクルに入ってしまいます。
まず、前鋸筋の短縮、肩甲骨は内側にしっかりと引けるかテストしてみましょう。
両手を身体の後ろで組み肩甲骨を内側に寄せることができるか。
その状態で手を上にあげていった時、身体が前に倒れずに腕を高く上げれるか。
下記の写真は前鋸筋が硬く腕が上がらなかったり、それを代償して上半身が前に倒れてしまっている写真です。
上記のような腕が上がらない人は下記のURLから前鋸筋のリリースをしてみてください。
https://www.arch-treat.com/news/detail/185
アスリート鍼灸整骨院 瀬名川店 鍼灸師 津ヶ谷 淳