アーチコラム 浜松でスポーツでジャンプ、ダッシュした時の筋肉の痛み『肉離れ』。肉離れとはどんな状態?
こんにちは。アーチ鍼灸整骨院の増田鮎美です。
私は、柔道整復師の資格を持っており、静岡県や愛知県を中心に店舗展開をしているアーチフィジカルグループのアーチ鍼灸整骨院に勤務しています。
今回は、『肉離れ』についてお話していきます。
先日バスケットボールの試合を見に行った際、レイアップシュートをしようとジャンプをしたした瞬間にピキッとモモの裏(ハムストリングス)に痛みが走り倒れこんでしまった選手がいました。
どんな競技でもジャンプやダッシュをしたときにこのような経験をしたことがある選手は多いのではないでしょうか。
バスケットでの膝の痛みはこちら↓
https://www.arch-treat.com/news/detail/83
肉離れという言葉はよく耳にすると思います。では、肉離れとはどんな状態のことをいうのでしょう。
もちろん、筋肉を傷めてしまうことを言いますが、その症状によりⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度で分けられる分類があります。
Ⅰ度 筋肉自体や筋膜にはほとんど変化はない 筋繊維(筋肉を構成する細い細胞。これがあるまり筋肉となる)が引き伸ばさた状態
痛みや違和感があるが歩行可能
Ⅱ度 筋膜(筋肉を覆う膜)の損傷 筋繊維に部分的に断裂していることもある
腫れ、圧痛、軽い陥凹、歩行可能だが足を引きずる
Ⅲ度 筋膜の断裂はもちろん筋実質が断裂 完全断裂
激痛、患部の陥凹、皮下出血、歩行困難
このように重症度で分類され、それぞれスポーツ復帰の時期も変わってきます。
それをよりはっきりと見ることができるのがエコーです。
患側 健側
このエコー画像をみてみると右の健側のほうでは筋の走行が川の流れのようにきれいに映っていて矢印の筋間(筋肉と筋肉の間)もきれいにみえます。
それに比べて左の患側の方は筋肉の走行は不明瞭になっていて、矢印の筋間もはっきりとわからなくなってしまっています。
患側と健側を比べることでよいはっきりと違いを見ることができます。
そしてカラードップラー機能ではどのくらい炎症が起きているのかを確認することもできるのです。
それから大事なのは実際にどれくらい伸ばせるのか、筋肉を収縮できるのか。もちろん姿勢や動きも確認をしていく必要もあります。
それらを確認していき、復帰目標を立てていきます。
Ⅰ度の軽度のものであってもそのままにしておけば痛みは取れていきますが、痛めた部分が固まり、滑走(動き)が悪くなってしまうので、また同じところを痛めてしまったり、
動きの悪いところをかばって頑張っている周りの筋肉を痛めたり・・そういうことも起きてしまうことがあります。
それは捻挫の場合も同じ事が言えます。
スポーツ中の何度も繰り返してしまう捻挫についてはこちら↓
https://www.arch-treat.com/news/detail/60
基本、痛めて3日間は炎症期といって熱をもったり、張れがひどいのでこの期間はアイシングや炎症を抑えるための治療をし、
炎症が収まってくれば患部のリハビリを開始し、一日でもはやく復帰するためのリハビリをやっていくことになります。
その間にも痛めてしまった筋肉は修復をするためにいろんな作業が行われています。
痛みを一日も早く取りたい、また同じような痛みを出したくない。そう思っている選手はぜひ、しっかりとした治療・リハビリをお勧めします。
※筋肉の場合は2から3週間で痛める前と同じ状態になり、3ヵ月程度で筋力も同じように戻ると言われています。
そのため、テーピングを利用し、復帰をしていかなければならない場合があります。