アーチコラム ある日、突然おそってくる肩の痛み、これって五十肩?(四十肩)パート2(アシスト鍼灸整骨院 磐田)
みなさん、こんにちは。
今回は、前回の続きで『肩関節周囲炎』について、特にどんな運動が有効的なのか、もう少し踏み込んでお話をさせていただきたいと思います。
もちろん、これをやれば一発で良くなるという魔法の運動はありません。
一人一人、身体が違うからです。
しかし、身体は一人一人の今までの生き方を教えてくれます。
例えば、野球のピッチャーの投球側の肩。
毎日、何百球も何百球も投げていれば、それは自然と身体もそれに適用しようと変わってくるはず。
今度、テレビで見てみてください。
左右で、全然違いますから。
肩の高さや大きさ。
細かく見ると、もっと違ってきます。
こうやって一人一人細かく見ると、本当に身体って違うのです。
なぜなら、一人一人生き方が違うからです。
そして、日々変わるものでもあります。
なので、痛みが出る原因を見つけ出し、今後痛みの出ない身体づくりが大切ということなのです。
ちょっと話は逸れましたが、本題に戻ります。
前回もお伝えさせていただきましたが、肩関節周囲炎の原因として、姿勢が大きく関係しているということでしたね。
では、どんな姿勢が痛みを誘発しやすいかというと、、、
『スウェイバック』
はい。ここでも出ました。スウェイバック。
要は、だらっとした猫背姿勢のこと。
腰にも良くないと今までのコラムでも説明させていただきましたが、実は肩にも良くないんですね。
肩にどんな悪影響があるかというと、
みなさん、座った状態からだらっと猫背をとってみてください。
右側をより強く猫背をとってみてください。
そうすると、まず右側の肩甲骨が真ん中の背骨から離れていきます。
それから、右の肩が後ろからの圧力で左肩よりも前に出るのが分かりますか。
これだけでも、右スウェイバッカーさんは右肩周辺に長時間ストレスをかけていることになります。
こういったストレスの積み重ねで、ある日突然肩が上がらないといった症状が出てくるのですね。
では、こういった姿勢が原因で肩に痛みが出てしまった方へオススメの運動が
これです。
右の胸の前(大胸筋)と右の脇腹(前鋸筋)のリリース&ストレッチ&エクササイズです!
では、早速説明していきましょう。
【大胸筋 】
①リリース 1分
うつ伏せに寝て、ボールを胸の前の外側に当て、身体を横に動かしながらゴロゴロほぐす。
痛気持ちよい強さでやりましょう。
②ストレッチ 20秒×2セット
頭の後ろで腕を組み、右股関節90度、右膝関節90度に曲げて、横に倒す。
右の胸の前が突っ張ってきたらOK!
肋骨を広げるように、深呼吸しながら行いましょう。
③エクササイズ 10回×2セット
ストレッチポールの上に仰向けで寝る。
軽いダンベル(1kg~5kg)を持って、写真のように、ゆっくり腕を開いていく。
胸の前が突っ張る感じがでたら、戻す。
【前鋸筋】
①リリース 1分
右を下にして横向きで寝て、テニスボールを脇腹に当てて、上下にゴロゴロほぐす。
ここも、痛気持ちよい強さでやりましょう。
②ストレッチ 20秒×2セット
右を下にして肘をついて寝る。
右の脇腹が伸びるように、身体を下に倒していく。
肋骨が広がるように、深呼吸しながらやりましょう。
③エクササイズ 10回×2セット
左手にダンベル(1kg~5kg)をもって、左の脇にタオルをまるめたものを入れる。
右手は写真のように頭の後ろにあてて、右の脇腹が伸びるように、ゆっくり身体を左に倒しながらやる。
右の脇腹が突っ張ってきたら、戻す。
今回は、大胸筋と前鋸筋の運動を紹介させていただきました。
この運動を毎日行うと、右のスウェイバックが改善され、肩の負担も軽減されていきます。
なので、姿勢が原因で肩の痛みが出ている方はすごい効果的だと思います。
ぜひ、肩の痛みで悩まされている方は実践してみてください。
そして、何か分からないことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
アシスト鍼灸整骨院 鈴木 亮瑛