アーチコラム 膝のお皿の下が痛い小中学生、それオスグッドかも。オスグッドの原因を細かく解説!
オスグッド(オスグッド・シュラッター病)

小学生、中学生程のお子さんが膝のお皿下部分の痛みを訴える場合、オスグッドである場合があります。
そのオスグッドについて、少し細かいところまで解説させていただきます。
私は柔道整復師で接骨院に10年間勤務し、多くのスポーツをしている方の施術とリハビリトレーニングを指導している石川瑞記と申します。
ビーチサッカー選手、サッカー選手、陸上短距離選手等の施術とトレーニング指導も行ってきました。
その経験と学ばせていただいた事を元に、皆様に有益な情報をお伝えできればと思います。
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オスグッドで膝の痛い小学生、姿勢が原因かも(スポーツラボ鍼接骨院沖縄) | アーチフィジカルケアグループ
目次
- ①オスグッドの原因その1「大腿四頭筋の硬さ」
- ②オスグッドの原因その2「膝の使い過ぎ」
- ③オスグッドの原因その3「股関節と足首の固さ」
- ④オスグッドの原因その4「姿勢不良」
- ⑤オスグッドの原因その5「重心の左右差」
- ⑥オスグッドの原因その6「膝の捻じれ」
- ⑦自宅で実行可能なセルフケア
①オスグッドの原因その1「大腿四頭筋の硬さ」

オスグッドとは、膝のお皿(膝蓋骨)の下部分にあるすねの骨(脛骨粗面)に痛みを生じる状態です。
痛みの出るすねの骨に付着する膝蓋靭帯(お皿とすねの骨を繋ぐ靭帯)が、すねの骨を上方向に牽引する力が何度も働きすぎることで炎症を起こしたり、骨がはがれてしまったりし、痛みを引き起こします。
膝のお皿の上部には太もも前面の筋肉「大腿四頭筋」がついており、この太もも前の筋肉が縮むとお皿は上方向へ引っ張られます。
大腿四頭筋が硬く、伸びづらくなってしまうとお皿と靭帯とすねの骨を上方向へ牽引する力が大きくなり、オスグッドの痛みに繋がってしまうのです。
さらに、成長期に身長が伸びる際に筋肉は骨より後に伸びる為、この時期の筋肉は骨と比較して短いため、膝を曲げた際などにもも前の筋肉の長さが足りず、牽引力が強くなることが多いです。
よって、もも前の筋肉「大腿四頭筋」の硬さ、柔軟性不足はオスグッドの原因の1つになる事があります。
②オスグッドの原因その2「膝の使い過ぎ」

走る、跳ぶ、腰を低く落とす(スクワットの様な体勢)などの際に、膝を使いすぎている事が原因となる場合も多く見られます。
下半身には、『股関節』『膝関節』『股関節』の3つの大きな関節があります。
この3つの関節が曲がったり伸びたりすることで、走る等の動きが行われます。
「膝の使い過ぎ」とは、動作時の3関節の動く割合の大部分が膝関節となっている場合の事を言います。
スクワットで説明しますね。


両方スクワットをしているのですが、左の画像は股関節がしっかりと曲がっており、右の画像はあまり股関節を曲げておりません。
そして、右の画像の方が膝の曲がる角度が大きいです。
股関節が使えていない分、膝を使って腰を低くしているのです。
右の画像の動き方をしていると、左の画像の動き方より膝への曲げ伸ばしの負担は確実に大きくなってきます。
これは、関節の可動域と身体を操作する感覚、筋力のバランスの影響があります。いずれに当てはまるかで行うべきリハビリ内容の比重が変わってくると思います。
③オスグッドの原因その3「股関節と足首の固さ」
これは、先ほど②「膝の使い過ぎ」でご説明したものに繋がってくる内容です。
股関節と足首の可動域が小さいと、その分を膝が大きな可動域を出さなければなりません。
特に確認しておきたい股関節と足関節の可動域は、『股関節屈曲(膝を抱える動き)』と『足関節背屈(つま先を上へ向ける動き)』です。


この2点の可動域が不足していると膝を曲げる動きが大きくなる可能性が高いです。
スクワット動作時は先ほど説明した通りです。
走る、跳ぶ、の足が地面に着く際に、衝撃吸収が行われます。
その際に、足首が固いと衝撃が膝と股関節へ向かいます。
股関節も固かったり上手く使えない場合、膝で衝撃吸収を行います。
その衝撃吸収の反復で負担が蓄積されていきオスグッドへ繋がっていきます。

④オスグッドの原因その4「姿勢不良」
「姿勢が悪い。」よく聞きますよね。
その姿勢についてです。


悪い姿勢
〇ポイント
1,後ろ重心
2,猫背
3,骨盤が前方へ
4,骨盤が後傾


良い姿勢
〇ポイント
1,真ん中orやや前重心
2,やや胸を張る
3,骨盤が胸の真下
4,骨盤が前傾
悪い姿勢のままスクワットをすると、膝が大きく曲がり重心が後ろの形になりやすいです。
良い姿勢の人がスクワットをすると、股関節がしっかりと曲がり真ん中orやや前重心となりやすいです。
姿勢を改善するには意識して良い姿勢を作ることも必要ですが、胸、体幹、お尻の柔軟性と筋力が必要となってきます。
胸を鍛えることで猫背改善へ繋がり、体幹を鍛えることで両姿勢の維持、お尻を鍛えることで骨盤の前傾に繋がります。
意識している時だけ良い姿勢でも意味がありません。無意識な状態で良い姿勢を維持できる身体をつくりましょう。
⑤オスグッドの原因その5「重心の左右差」
オスグッドは必ずしも両膝が痛くなるわけではありません。左右いずれかのみ痛みが出る場合や、いずれかの痛みが特に強い方もいます。
この場合は、重心の左右差がある事があります。

体重の乗り方が左右で違えば、膝に加わるストレスも変わるという事です。
重心が乗りやすい方に多く負担がかかり痛みに繋がってきます。
この場合は、身体の左右の骨の大きさが違うか、左右の筋肉の硬さが違うか、左右の筋力が違うかのいずれかの場合があります。
左右の筋肉の硬さ、左右の筋力の違いがある事が多いです。
改善の為には、左右差を改善するためのストレッチとトレーニングが必要です。
⑥オスグッドの原因その6「膝の捻じれ」
膝を構成する骨は、『大腿骨(太ももの骨)』『脛骨(すねの骨)』『腓骨(すねの外側の骨)』『膝蓋骨(お皿の骨)』の4つです。
その中の大腿骨と脛骨は曲げ伸ばしだけでなく、少し回旋(捻じれる動き)方向への可動域もあります。
膝の回旋運動には、『内旋(すねが太ももに対して内回りの動き)』と『外旋(すねが太ももに対して外回りの動き)』があり、オスグッドの方にはすねが外旋しすぎている事が原因の一つになっている方も多くみられます。

画像のように膝のお皿の向きよりもつま先の向きが外側を向いている状態がすねが外旋している脚です。
すねが外旋していない膝蓋靭帯と外旋している膝蓋靭帯だと、後者の方が、捻じれの分だけお皿と脛骨粗面(すねの骨の上側、膝蓋靭帯が付着する部分)の距離が長くなってしまうため大きなストレスを受けることになってしまいます。
この捻じれも足部分や股関節の影響を受けて起こることが多いため、患部だけでなく全身の姿勢評価等を行っていく必要があります。
⑦自宅で実行可能なセルフケア
ご自宅にて実行可能なセルフケアをお伝えいたします。
オスグッドの場合は痛みで膝を曲げられない為、ストレッチを行えない事が多々あります。
なので今回は、ストレッチではなくセルフリリース(セルフマッサージ)で固まっている部分をほぐす方法をお伝えさせていただきます。
⓵大腿四頭筋(もも前)のリリース 約1分間
膝のお皿を上方向へ引っ張る筋肉です。ここを柔らかくすることで、痛みのある部分へのストレスを減らします。
⓶ハムストリングス(もも裏)のリリース
約1分
もも裏が硬くなると骨盤が後ろ方向へ引っ張られ、後方重心など姿勢不良を引き起こします。ここを柔らかくすることで姿勢改善へ繋げます。
⓷膝裏のリリース 約1分
膝裏が硬くなると姿勢不良と膝が伸びずらくなってしまう為、膝へのストレス増加に繋がります。リリースの際、もみほぐしている箇所が痛いかもしれませんが体重の乗せ具合を調整して行ってください。
⓸ふくらはぎのリリース 約1分
ふくらはぎが硬くなると、足首の可動域が低下する場合があります。しっかりとほぐしていきましょう。
- まとめ
オスグッドに限ったことではないですが、痛みが出て➡しばらくスポーツ休止➡復帰して痛み再発➡スポーツ休止、を繰り返してしまう方多いと思います。
お休みを入れることは良い事なのですが、そのお休みの期間に痛みの原因を改善することを行わなければいけないと私は考えています。
私どもは、そういった「根本改善」に力を入れておりますので、お困りの方はぜひ一度ご連絡ください。

スポーツラボ鍼接骨院 沖縄
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