テニスで肘の外側が痛くなり、なかなか痛みが取れないとお困りの方へ(アーチ鍼灸整骨院 浜松市)

  • 医療関係者向けセミナー
  • トレーナー派遣
  • お問い合わせ
  • お問い合わせ
新着情報

アーチコラム 浜松でテニスで肘の外側が痛くなり、なかなか痛みが取れないとお困りの方へ(アーチ鍼灸整骨院 浜松市)

今回はテニスをやっていて肘の外側の骨のところが痛いという浜松市にお住まいのY様の症例をお話しさせて頂きます。

Y様は1年前から週に2回テニスをやり始め、少し前からテニスをやった後に肘の外側が痛いなと感じ始めました。

ただ、テニスをやっているときにはそんなに気にならなかったため週2回の練習は続けていたのですが、最近になってぞうきんをしぼったり、コップを持ったりするだけでピキッと痛みが走るようになり、前腕部にまで症状が出るようになってしまいました。

これでは日常生活にも支障が出てしまうということで治療に来てくださいました。

私が今まで診させて頂いた中でも、このような症状の方は多いように感じます。

この症状は知っている方も多いと思いますが外側上顆炎(テニス肘)と言われ、テニスだけでなくゴルフや卓球などのスポーツ、そしてパソコン作業をするお仕事の腕を酷使するような人がなりやすいです。

ではまず、外側上顆炎とはどういう状態のことをいうのでしょうか。

主には短橈側手根伸筋など肘関節や手関節を動かしている筋肉の起始部が上腕骨の外側上顆というところにあります。

  

それが何らかのカタチで引っ張られて障害が起きると考えられています。

ここからが今回のポイントです!!

実はこれも姿勢に問題があります。

Y様の姿勢は・・・

前腕が回内(内側に捻じれている)、それに対して上腕は外旋(外側に捻じれている)の状態になっていました

    

この写真を見てください。肘の位置は左右一緒なのに左手は右手よりも手の甲が見えています。

これが先ほど説明した姿勢になります。

この姿勢になるとどうなってしまうのでしょうか。

短橈側手根伸筋は外側上顆から手指の中指背側(手の甲側)に走っています。それが前腕と上腕の捻りが強くなると単純に距離が長くなってしまうため、常に引っ張られた状態になってしまいます。

その姿勢で腕を使えば引っ張られる力は強そうですよね。

これが痛みの原因の1つだと考えられます。

ですから、痛みをなくすためには前腕の回内・上腕の外旋を改善する必要があります。

ではここから実際にY様に やって頂いたリハビリをご紹介します。

 

1.上腕外側のリリース

   

ラクロスボールやテニスボールを使い、ゴロゴロとリリース

(痛気持ちいいが目安)        1分間

 

2.前腕の内側(円回内筋)リリース

   

机や台を使ってリリース   

特に固いところを入念に     1分間

 

3.前腕の内側ストレッチ

   

2でリリースしたところを伸ばす

肘はなるべく伸ばす

(肘が痛い場合は無理をしないこと)   20秒

 

4.アームカール

       

肘を足で固定する

肘を曲げ伸ばしする(降ろすときにゆっくり)

力こぶの筋肉のトレーニング       10回×2セット

 

 

これらのリハビリをやって頂き、コップを持ってもらうと最初よりも痛みが半分以下になっていました。

3週間治療とリハビリをして、今では日常生活はもちろんテニスも楽しめています。

 

今回は肘周囲のリハビリを紹介しましたが肘関節の場合、肩関節や手関節の影響を受けやすい関節なので、そちらも見ていかなくてはいけません。

痛みがどこの影響で出ているのかはその方の姿勢や動きによって変わってきます。

痛みがある場合は無理をせず、ぜひご相談ください。

 

 

 アーチ鍼灸整骨院

  増田鮎美

 

他の記事をみる

LINEでお問い合わせ