まずは、カウンセリングでお話をお伺いします。

いつ頃からどのような状態かを確認します。

過去のケガなども関係することがあるため、ゆっくりと時間をかけてお話をお伺いします。

シンスプリントの痛みは、捻ったりぶつけたりしていないのに徐々に発生し、
思っているよりも長引いてしまう、というケースが多いです。

たまに腰や肩の痛みはあったんですが、どれもそんなに気になる程度ではなかったので・・・

でも、今回の痛みは何か変だなと思っていました。

高校になり、走り込みのトレーニングが増えました。

中学の終わりに動いていなかったこともあると思いますが、４月の最初の練習ですごい筋肉痛がきて、そこからなんとなく右のスネの内側が痛くなりました。

最初は練習後だけ痛くて、終われば痛みはありませんでした。

それからは、練習中も痛くなりはじめ、朝起きると痛みは弱まっていました。そして、最後にはいつでも痛いのが当たり前になってきという感じです。

痛いのはもちろん嫌なのですが、ここが痛くて練習を休むという感覚もなくて、ずっとそのままで今まで来ました。

お話をゆっくり聞いた後は、体の状態をチェックします。 

まずは、関節の硬さや筋肉の状態をチェックしていきます。

次に姿勢をチェックします。 

ここでは、骨盤の傾きや重心の位置をチェックし、
さらに膝や足首、股関節の捻じれなどを細かく分析していきます。

歩き方をチェックします。 

足を着いた瞬間が痛いのか、地面を蹴るときに痛いのかなどを細かくチェックします。

動いている時の体を見ることで、シンスプリントの原因となる部分が徐々に明確になっていきます。

「走り方」や「体の使い方」をチェックします。 

走っているときの姿勢の崩れや関節の捻じれなど、その選手の体の「クセ」を明確にします。

 ここまでのものを総合的に判断し、シンスプリントの原因を導き出します。

【股関節の向きと、すねの向きが合っていない】
ももの骨とすねの骨のラインはまっすぐが良いのですが、シンスプリントで悩む多くの選手が、
ももの骨とスネの骨がねじれている状態にあります。

【過去に大きな捻挫をした、あるいは捻挫をしっかりと治さなかった】
過去の捻挫によって足首の関節の位置が本来の位置からずれてしまい、その上に乗っているスネの骨が捻じれてしまうということがあります。
そして、この捻じれが直接的にシンスプリントの原因にもなります。

原因が分かれば、あとはそれを変えていくだけです。

筋膜リリースという手技で関節や筋肉の捻じれを改善していきます。

部分的なものから、全身のねじれをかえるものまで様々です。

関節や筋肉の正しい位置をキープするためのトレーニングを行います。

その正しい位置を体が覚えて、ねじれはなくなり、自然と体の動きが改善されていきます。

スポーツのプレー中は、関節や筋肉の動き、一つ一つを意識してやっている訳ではありません。

無意識のうちに正しい体の動かし方ができるようになるのが大切です。

今回、撮影にご協力いただいたのは、実際にAVillageに通われていたM.Yさん。

M.Yさんは、ソフトボール部に所属する高校２年生。

ケガからの復帰をなんとかインターハイに間に合わせたい、という思いでAVillageに来られました