アーチコラム 浜松市にお住いの高校生で、陸上や、バスケなど部活中に走った後に右の腰が痛くなる方へ
こんにちは、浜松市中央区葵東にある
アーチ鍼灸整骨院の松本と申します。
私は、柔道整復師という免許を保持し
主に、
骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れの
治療をしています。
今回は、浜松市にお住まいの高校生で、
陸上やバスケなど部活中に走った後、
右の腰が痛くなる方へ
その原因をお伝えしていきます。
目次
①痛みの出やすい姿勢
長く治療をしている中で、右腰に痛みが
出やすい姿勢というものがあります。
それが、画像で示した
骨盤が左後ろで、右が上
下位胸椎が左後ろ
上位胸椎が右後ろ
という姿勢です。
ただし、画像のようにどんなに
身体が捻っていたり、骨盤が上がっていても
目線は真っ直ぐに正面を向いてしまうので
自分では、気が付けないことが多いです。
中には、よくその姿勢で生活出来ていますね
と言うくらい、姿勢が乱れている方が
いらっしゃいます。
では、なぜこの姿勢になると
腰に痛みが出るのかを
紐解いていきましょう。
②痛みの原因 その①
一つ目は、骨盤の回旋によるもので
骨盤が左後ろ、
つまり右側が前に行った状態になると起こります。
この状態になると
胸腰筋膜と呼ばれる膜が、右前の方に引っ張られて
その膜と膜の間に挟まれている
腰方形筋と言われる筋肉が圧縮されて
痛みを出します。
さらに、この姿勢の場合
右足で上手く蹴り出せなくなるので、
左足に比べ、右足をずっと前にして
走ることになります。
右足が前になると
骨盤も右前についていくので、
胸腰筋膜による圧縮がさらに高まり
痛みを出しやすくします。
③痛みの原因その②
二つ目は、右の股関節の伸展と言われる、
骨盤に対して大腿が後ろに行く動作の
可動域が低下することによりおこります。
右の骨盤は、上に上がった際に
骨盤が前に倒れる前傾という形になります。
これにより、右の腸腰筋という筋肉が
固くなります。
腸腰筋は股関節を前に曲げる筋肉なので
これが固くなることにより、
股関節が後ろに行きにくくなります。
走行中に蹴り出す足は、身体より後ろに
持っていかれますが、
股関節の伸展可動域が少ないと、
代償として腰を捻って補います。
ただし、腰の腰椎と言われる背骨の部分は
もともと回旋の可動域が5度ほどしかないので
骨と骨が衝突しやすくなります。
衝突を繰り返すと衝突した関節で
炎症を引き起こし痛みの原因になります。
もっとひどくなると衝突に骨が
耐え切れなくなり
疲労骨折を起こします。
いわゆる腰椎分離症と言われるものです。
1万歩走れば、単純に半分の5千回衝突を
繰り返す可能性があるので
知らずに、こういうことが起こっていると
思うと怖いですね。
股関節の伸展可動域の低下は
男子バレーのスパイク時の
腰の痛みにも影響します。
パフォーマンスが高い選手は
スパイク時に自然と足が後ろに
持っていかれる傾向にあります。
この時に股関節の伸展可動域が
少ないと腰の反りで代償します
そこにスパイク動作の回旋が入りますので
ケンプテストと呼ばれる
腰椎分離症の時に痛みが出ると
疲労骨折の疑いが出るテストと
同じ形になります。
腰椎分離症の記事はこちらをご覧ください。
https://www.arch-treat.com/news/detail/437
このように身体は
姿勢やケア不足などにより
動けない関節が出てくると
動かしやすい関節で
動作を遂行できるように代償します。
この動き過ぎた関節で痛みを出す事が多いです。
特に、いつ痛めたとはっきりしない場合は
これが原因のことが多いです。
休めば痛みが減るけど、やるとまた痛くなる
良く聞くフレーズですが
休んで一時的に痛みが治まっても
運動を再開すれば
動きすぎる関節に負荷がかかり
また痛みが出てしまいます。
改善には動いていない関節を見つけ
動きを出し、無意識に使えるようにしていく
必要があります。
これは、なかなか自分で行うのが難しいことなので
早めの受診をおすすめします。
アーチ鍼灸整骨院
松本 朝臣