アーチコラム 静岡市の方へのスイング動作・投球動作における股関節の重要性
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院瀬名川の池谷です。
私は柔道整復師の資格を持ち、身体に痛みやお困りがある方への治療やリハビリをさせていただいております。
目次
①股関節の構造。
今回は、スイング動作や投球動作における「股関節の重要性」についてお話をしていこうと思います。
まず、皆さんは股関節がどのような構造になっているかご存じでしょうか?
股関節は「球関節」といい、写真のように関節を構成する2つの骨の片方が球状、もう片方が凹面になっているものです。股関節の場合、大腿骨が球状で骨盤が凹面になり構成されております。
この構造をしている関節は股関節以外にも肩関節が同じ構造となっております。
この球関節により構成される関節の特徴として、多方面の運動が可能です。要するに、可動範囲が大きい関節と言えます。
➁股関節の動きについて。
可動範囲が大きい股関節の中で、特にスイング動作・投球動作に共通して重要なのが「内旋」という動きです。
1枚目の写真のように足を外側に向けた動作が股関節の「内旋」といい、反対に足を内側に向けた動作を股関節の「外旋」といいます。
なぜ、内旋が重要なのかというと内旋の可動域があることにより足が着地した際に内転筋が働きやすくなりストップ動作が確保しやすくなります。
例えば、野球においてスイング動作も投球動作も横方向への重心運動(並進運動)から回転運動に最終的に変化します。
その変化を、いかに速くスムーズに行いパワーを連動させていけるかがスイングスピードや球速などのパフォーマンス面の向上に大きく繋がります。
この変化の際にストップ動作が瞬時に入ることで、運動の連動性が向上していきます。
瞬時のストップ動作を生み出すことを、指導者の方々が選手達にお伝えする「壁をスイング動作の中で作りなさい」ということです。
実際、MLBでも活躍している大谷選手やNPBで最も速い球を投げる佐々木朗希選手は股関節の内旋の使い方が凄く上手いです。
③スイング動作・投球動作における股関節内旋。
では、実際野球における股関節の内旋はどのタイミングに現れるかをお伝えしていきます。
まず、スイング動作です。
スイング動作における股関節の内旋は、バットがトップの位置にある状態から横方向への重心移動(並進運動)が生まれる際に起こります。
次に投球動作です。
投球動作でも同じく片足を上げた状態から、前方へ足を踏み込んでいく際の横方向への重心移動(並進運動)の際に股関節の内旋が生まれることが理想です。
この内旋の動きが佐々木選手のように大きいフォームは現在「くの字ステップ」とも言われております。
上記でもお伝えしたことにより、連動性が上がりスイングスピード向上が期待でき飛距離の上昇や投球の球速アップ等のパフォーマンスの大きな変化が期待できます。
④股関節内旋を高めるストレッチ。
では、皆さんの股関節内旋のチェックに移っていきましょう。
皆さんは、写真のような座り方はできますか?
出来ないとなれば、股関節の内旋可動域が狭いです。
横方向からの写真を見比べてお伝えさせていただきます。
1枚目の写真はおしりが地面についているのに対し、2枚目はおしりが地面につかず浮いてしまっています。
これでは、股関節の内旋の動きは実際の運動動作の中でも生まれにくくパフォーマンスアップの弊害やケガのリスクにも繋がりかねません。
この股関節内旋を生み出すセルフストレッチをお伝えしていきます。
写真のように座った状態から、片方の膝を内側に倒し、反対の膝は外側に倒します。
この時に内側に倒した膝と身体が一直線になるように意識しましょう。
次に、外側に開いた足で膝を押さえるように内側に倒していきます。この時に、おしりが浮かないように注意して行いましょう。
今回、お伝えしました股関節内旋はスイング動作や投球動作があるスポーツに限らず様々なスポーツにおいても重要な動作の1つです。
また、細かい動作まで分析できることが私たちの強みの1つでもあります。
そして私たちは、痛みの改善はもちろんのこと姿勢・動作チェック、パフォーマンスアップに向けたトレーニングサポートも行っております。
1人1人の患者様やクライアント様の目標や姿勢に合わせてトレーニングを行っておりますので、痛みに対してのご質問だけでなくパフォーマンスアップのトレーニング等のご相談も承ります。
ご質問やご相談がある方は、お気軽にご連絡お待ちしております。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。
➄自己紹介。
アスリート鍼灸整骨院 瀬名川
・池谷 隼一
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