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アーチコラム 足首の捻挫後なかなか痛みが治らない方へ

こんにちは。

静岡県磐田市にあるアシスト鍼灸整骨院に勤務しています荒木です。

 

今回はスポーツで起きやすい足首の捻挫がなかなか良くならないについてお話します。

 

 

 目次

 

 ①足首の捻挫について

足首の可動範囲を超えて無理に捻られることで、靱帯や周囲の組織が損傷することです。

日常生活やスポーツでよく起こる怪我の1つです。

 

足首の捻挫として内反捻挫と外反捻挫があります。

よく聞く捻挫はこの内反捻挫で、外くるぶし周りに痛みが出てきます。

 

逆に、外反捻挫は内くるぶし周りに痛みが出てきます。

サッカーでボールに負けてしまい外反捻挫が起こることが多いです。

 

 

足首の捻挫がおおいスポーツとして

バスケ、サッカー、ラグビー、バレー、テニス、バトミントンが主にあげられます。

 

これらのスポーツの特徴として、

・急激な方向転換

・ジャンプの着地

・接触プレー

があり、これらの特徴が足首の捻挫を起こしやすい動作になります。

 

 

 

足首の捻挫は靱帯の損傷度合いや症状によって以下のように3つに分けられます。

 

足首の重症度

Ⅰ度:靱帯が伸張。関節の安定性はある状態。

Ⅱ度:靱帯が部分的に断裂。明らかな腫れ・内出血があり歩行に支障がある。

Ⅲ度:靱帯の完全断裂。腫れ・内出血・激しい痛みで体重をかけられない。

 

その度合いによって治癒する期間が変わります。

 

全治の期間

Ⅰ度:1~2週程度(RICE処置)

Ⅱ度:3~6週(RICE処置・固定具・リハビリ)

Ⅲ度:2~3か月(ギプス固定・リハビリが必要)

 

 

 

 ②治らない主な理由

適切な初期治療の不足

靱帯の主な修復過程は、

 

〈炎症期(受傷~3日)〉

損傷した部分にかさぶたを作ると同時に、マクロファージ・好中球が出現し、壊れた細胞を除去する

 

〈修復期〉

強度の弱いコラーゲンが作られる

 

〈リモデリング期〉

強度の強いコラーゲンに変化し、そこからより強度な組織に変わる

 

 

初めの炎症期にRICE処置を行うことでその後の治癒過程が変わってくるため、

初期の治療がとても重要 になります。

 

R(rest):安静

足を無理に動かしたり、体重をかけないように

I(ice):冷却

左右比べて熱感があった場合

C(compression):圧迫

テーピング・包帯・サポーター・ギプスで腫れを抑える

E(elevation):挙上

なるべく足を心臓よりも高い位置に

 

応急処置のやり方 | 【奈良市富雄 / 鍼灸整体 / 美容鍼灸】こじま富雄団地接骨院

 

これらの処置を受傷直後からすみやかに行いましょう

 

 

靱帯損傷の重症度

 重症度によって治癒の早さが違います。

炎症期が終わると痛みが徐々に引いてきますが、靱帯はまだ修復されていないこともあります。

痛みが引いてきたからと、修復していないのにスポーツを再開すると足首の不安定感が残ってしまい、痛みが長引くことにつながります。

 

 

リハビリ不足

捻挫後は、足首周りの筋力が弱まり不安定感が出てしまう原因となります。

また、筋力低下だけではなくバランス感覚を担う神経の機能も低下してしまいます。

その為、バランスが取りにくいのに支える筋力が足りないため再受傷してしまうことにつながり、痛みが引きにくくなります。

なので、炎症期を終えてからの早期のリハビリがとても大事になっていきます。

 

 

 ③良くならない場合の対策

適切なリハビリを行う

捻挫後の筋力強化や柔軟性の向上を目的とした以下のようなリハビリが重要になっていきます。

 

・足首の可動域を上げるための ほぐし・ストレッチ

・バランス訓練

・足首周りの筋肉のトレーニング

 

これらのリハビリを行っていきましょう

 

サポーターやテーピングを活用する

靱帯の修復や筋力がつくまではサポーターやテーピングを活用しましょう

ただしそれに頼りきりでは足首周りの筋肉が強くならないので、徐々にテーピングの本数を減らしたり、サポーターをつけるタイミングを減らしましょう。

 

靴の見直し

足に合わない靴を履くことによって知らぬ間に足に負担をかけてしまっています。

サイズがあっている靴、安定した靴を履くようにしましょう。

また、足のかたちによって捻挫の再受傷を起こしてしまう可能性もあるので、足のかたちを整えるためにもインソールを活用することもおすすめです。

 

 

 ④リハビリ

足首周りの筋肉のトレーニングです。

足首周りの筋肉として主に4つあります。

 

・前脛骨筋

・下腿三頭筋

・腓骨筋

・後脛骨筋

 

これらの筋肉のリハビリをご紹介します。

 

・前脛骨筋

 

・下腿三頭筋

 

・腓骨筋

 

・後脛骨筋

 

 

捻挫だから大丈夫と軽く見る方が多いですが、初めの治療やリハビリを適切に行わないと痛みが続いたり、再受傷してしまうリスクも高まります。

ご自身の体重を支える大事な足です。

アシストでは損傷部位にや重症度にあった治療を進めていきます。

また、日常生活ができるようになるためのリハビリだけではなく

再発予防や競技復帰にむけてのリハビリも行っております。

 

気になることがありましたらご気軽にお問い合わせください。

 

 

アシスト鍼灸整骨院

静岡県磐田市千手堂888-1

℡0538-33-6021

荒木 千陽

 

参考文献

靱帯損傷、筋損傷に対する治療方法の検討

 足部・足関節理学療法マネジメント

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