アーチコラム 袋井市でサッカーをやっていて、膝が痛くなる方へ
『袋井市でサッカーをやっていて、膝が痛くなる方へ』
こんにちは!
袋井市にあります、アスリート鍼灸整骨院の小井戸です。
私は、柔道整復師の資格を持ち、小学生から高齢の方の痛みに対し治療やトレーニング指導をしています。
突然ですが、サッカーを熱心に頑張っているお子さんで「膝が痛い。膝の骨が飛び出てきた。」と訴えることはありませんか?
そんなお子さんは、「オスグッド病」を発症しているかもしれません。
今回は、小中学生のサッカー選手に多い「オスグッド病」について解説したいと思います。
目次
①オスグッド病とは?
正式名称を「オスグッド•シュラッター病」といい、主に膝の下の痛みを訴える成長期の学生アスリートに多く見られるケガの1つです。
赤丸で囲った脛骨粗面(図1)という部位に運動痛や圧痛が見られます。
オスグッド病は成長痛と捉えられることが多く、放置されることが多々あります。
しかし、痛みを放置しておくとパーフォーマンスの低下や、プレーの続行が不可能になってしまうこともあります。
オスグッド病が進行していくと脛骨粗面に骨隆起(図2)が生じることがあり、これは骨の変形なので治ることはありません。
また、成人後も正座ができない。脛骨粗面を押すと痛みがある。などの後遺症を残すことがあります。
では、なぜオスグッド病が起こるのでしょうか。
それは前ももの筋肉(大腿四頭筋)の硬さが関係しています。
大腿四頭筋は全て靭帯を通じて、脛骨粗面に付いています。
大腿四頭筋が硬くなり、脛骨粗面に引っ張られるストレスが過剰にかかることによりオスグッド病を引き起こします。
また小中学生では、骨が成長しきっていないため引っ張られるストレスに耐えられず骨隆起ができてしまいます。
②オスグッド病になりやすい選手の特徴
先ほど脛骨粗面が引っ張られるストレスによってオスグッド病を引き起こすとお伝えしました。
そのストレスを増大させる原因が「重心」の位置にあります。
このような姿勢のお子さんを目にすることは多いと思います。
- 骨盤が後ろに倒れている
- 猫背で巻き肩
- 膝が伸びきっていない
この姿勢をしているお子さんは重心が踵に乗っています。
踵に重心が乗ることで重力で膝が曲がる力がかかります。膝が曲がらないよう大腿四頭筋を使って膝を伸ばそうとするため、常に大腿四頭筋を使ってしまうのです。
必要以上に大腿四頭筋を使ってしまうことによって筋肉の柔軟性がなくなり結果的に、脛骨粗面に引っ張られるストレスが加わることになります。
では、どのような姿勢が良い姿勢なのでしょうか。
このように
- 骨盤が起きている
- 背中がまっすぐ
- 膝が伸びていて重心が足の裏全体に乗っている
この姿勢を意識することで脛骨粗面にかかるストレスを減らすことができます。
③オスグッド病のセルフチェックとセルフケア
まずはオスグッド病になりやすい特徴があるのか簡単なセルフチェックをしてみましょう。
①前屈
チェックポイント
- 股関節から曲がれているか
- 手が床につくか
②HBD
HBDとはうつ伏せで寝ていただいて踵がお尻につくかどうかのテストです。
お尻が踵につかない場合は前ももの筋肉(大腿四頭筋)が硬くなっていることが考えられるため、脛骨粗面にかかる引っ張られるストレスが強くなります。
現在、痛みがある状態であってもまだ遅くはありません。悪化しないように、ストレッチなどのセルフケアをすることがとても大切になってきます。
①大腿四頭筋のリリース•ストレッチ
②ハムストリング(もも裏)のリリース•ストレッチ
③ヒップリフト
④スクワット
膝が出すぎないように、股関節を使うのがポイントです
【間違ったフォーム】
【正しいフォーム】
普段からストレッチやケア、トレーニングを行うことで怪我の予防やパフォーマンスアップといったことに繋がってきます。
症状が進行している学生アスリートには、必ず原因やストレスの要素となる動きがあります。
当院では、ひとりひとりの姿勢•動作を分析してなぜ痛みが起こるのか、根本的な原因は何なのかを突き止め、解決方法を提案させていただいています。
今回紹介したケア以外にも、足部•膝•腰などの痛みに対して有効なインソールもご提案できます!
インソールは怪我をした後だけではなく、怪我の予防•パフォーマンスアップを目的として入れることも大変有効です。
既製品の紹介ではなく、お子さんひとりひとりの足の動き•姿勢などを動作分析しオーダーメイドでお作りしています!!
「もっと試合で活躍したい!!」
「痛みなく運動をしたい」
「歳をとって膝が痛くなってきた」
そんな悩みがある皆様にお役に立てることがあると思います。
ぜひご相談ください!!
アスリート鍼灸整骨院 袋井
小井戸 透