浜松市、捻挫、足首の痛み、捻挫後の痛み

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アーチコラム 浜松市にお住まいで、足首の痛みでお悩みの方へ

 

こんにちは。アーチ鍼灸整骨院の宮腰です。

 

グニッ!足首を捻った!捻挫してしまった!

 

突然ですが、みなさんこんな経験はありませんか?

 

スポーツのプレー中ジャンプの着地で相手選手の足に乗ってしまった。

グラウンドが凸凹で足をとられてしまった。

日常生活で、ちょっとした段差につまずいた。

 

など、足首の捻挫はスポーツをしている方はもちろんですが

日常生活においても起こり得る怪我です。

 

今回はそんな足関節捻挫の圧痛部位から考えられる疾患と

捻挫初期から始められるリハビリについてお伝えします。

 

目次

 目次

 

 

 

①足関節について

 

足関節の骨について詳しく見ていきましょう。

脛骨、腓骨と呼ばれる長い骨と踵骨と呼ばれる踵の骨、

その他ころころとした小さい骨がたくさん集まって足関節を形成します。


 

こうやって見ると非常に多くの骨が集まって複雑な動きを可能にしていることが分かりますね!

 

 

②足関節捻挫の分類

 

  

 足関節の捻挫は大きく2つに分けられます。

 

足の小指側(外側)に体重が乗って捻った場合→内反捻挫

足の親指側(内側)に体重が乗って捻った場合→外反捻挫

捻り方によって痛みが出る場所が足の内側と外側に分かれる場合、もしくは両方に出る場合があります。

細かく見ていきましょう!

 

 

 

 

③内反捻挫の場合

  

 

捻挫をしたことがある人の多くは、おそらく内反捻挫を経験した方が多いと思います。

 

 

 内反捻挫で最も痛めやすい部位は足関節外側の靭帯、前距腓靭帯踵腓靭帯後距腓靭帯です。

靭帯とは骨と骨を繋ぐ弾力性の強いヒモのようなものです。

 

 

 

内反捻挫をすることで足の外側が引き伸ばされてしまい、外側の靭帯を痛めてしまうのです。

それでは早速内反捻挫をした際の圧痛部位を見ていきましょう!

 

 

 

〇前距腓靭帯(写真の3)

外果(外くるぶし)の前方あたりに圧痛があると損傷している可能性があります。

前距腓靭帯は内反捻挫の場合一番損傷しやすい靭帯です。

 

〇踵腓靭帯(写真の11)

 外果(外くるぶし)の下方に圧痛があると損傷している可能性があります。

 

〇後距腓靭帯(写真の19と21の間あたり)

 外果(外くるぶし)の後方に圧痛があると損傷している可能性があります。

 

 

 ちなみにこれらの靭帯の損傷具合で捻挫の重症度が決まっています。

 

◯重症度

Ⅰ度:前距腓靭帯の伸張あるいは部分断裂

Ⅱ度:前距腓靭帯の完全断裂

Ⅲ度:前距腓・踵腓靭帯損傷および後距腓靭帯短線維の断裂に分類される

(公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③スポーツ外傷・障害の基礎知識より)

 

また上記の靭帯以外にも足関節には多くの靭帯が存在します。

 

足関節外側の靭帯と同様に痛めやすいのが二分靭帯です。

 

 

・二分靭帯(写真の5)

 前距腓靭帯よりもやや前下方で踵骨の前方突起付近に圧痛があると損傷している可能性があります。

また、この二分靭帯は靭帯自体の牽引ストレスに踵骨の骨が負けてしまい、

踵骨前方突起骨折を生じることがあります。

 

 

 

④外反捻挫の場合

  

 

外反捻挫をすることで足の内側が引き伸ばされてしまい、内側の靭帯を痛めてしまいます。

足の内側にある靭帯は三角靭帯です。

三角靭帯は後脛距靭帯脛踵靭帯脛舟靭帯前脛距靭帯から構成されます。

 

それでは早速外反捻挫をした際の圧痛部位を見ていきましょう!

 

 

・三角靭帯(写真の1)

 内果(内くるぶし)の前方に圧痛があると損傷している可能性があります。

三角靭帯の損傷は治りが悪いと言われています。また強力な靭帯の牽引により内果の裂離骨折を引き起こすことがあります。

 

 

 

⑤番外編

  

 

 これまで内反捻挫・外反捻挫それぞれで痛めやすい靭帯についてお話してきましたが、

足関節の捻挫をすると靭帯だけでなく様々な合併症を引き起こすことがあります。

 

 

外果裂離骨折(写真の3、11あたり)

内反捻挫で痛めやすい部位のひとつに腓骨の骨折があります。

まだ骨の強度が未熟な小児では靭帯部分で断裂せずに、

腓骨の靭帯付着部で骨が靭帯の引っ張りに負けてちぎれてしまう場合があります。

これを前距腓靭帯の外果付着部裂離骨折といいます。

外果(外くるぶし)に圧痛があると損傷している可能性があります。

 

 

 

第5中足骨骨折(写真の7)

第5中足骨の近位端(踵骨に近い部分)の剥離骨折のことで別名下駄骨折とも呼ばれます。

 

 

⑥足関節捻挫のリハビリ

  

 

足関節捻挫は後遺症予防や再発予防のためにもリハビリが重要です。

今回は足関節捻挫のチューブを使ったリハビリメニューをいくつかご紹介します。 

チューブトレーニングは足を地面につけることが出来ない

初期の段階からでも体重をかけることなく足首のトレーニングができます。

が、腫れや熱感がある場合はリハビリは行わないでください。

 

◯チューブ外開き

 

チューブの端からつま先が出るくらいの位置でチューブを巻いて固定します。

膝と踵はくっつけた状態で両方のつま先を外側に開きます。

すねの外側の筋肉が疲れてきたらバッチリです!

 

◯チューブつま先上げ

 

 

捻挫した方の足をチューブの上につま先が出るようにのせます。

小指側のチューブを引っ張り反対の足で抑えます。

捻挫した方の足の指をグーにしてつま先を上げます。

すねの前の筋肉が疲れてきたらバッチリです!

 

◯チューブ踵上げ

 

捻挫した方の足のつま先をチューブの上にのせます。

チューブの両端を引っ張り膝の上で左右クロスさせ手で抑えます。

上げられるところまで素早く上げ、ゆっくり下ろします。

ふくらはぎの筋肉が疲れてきたらバッチリです!

動画に出てくるハーフポールはなくても大丈夫です。

 

◯チューブ内ひねり

 

チューブを床に斜めにセットします。

捻挫してない方の足を下に捻挫した方の足を上に重ねてチューブの上にのせ結びます。

足の裏を天井に向けるようにひねりながらあげます。

内くるぶしの後ろ側の筋肉が疲れてきたらバッチリです!

 

⑦まとめ

 

  

捻挫の分類ごとに捻挫の圧痛部位から考えられる疾患について、

そしてリハビリについてお伝えさせていただきました。

 

足関節捻挫は発生頻度が高い怪我のひとつです。

そのため多少無理をしても問題ないと誤解されがちですが、

 

実際損傷した靭帯の修復には15%→3週間、50%→4週間かかると言われています。

 

また、後遺症が残るケースや再受傷してしまうケースもとても多いのです!

そのため正しい評価と治療、競技復帰に向けたリハビリが重要です!

 

 

アーチではどの部位が損傷しているか正しい評価を行い、

損傷部位にあった治療を進めていきます。

またリハビリで受傷前よりもパワーアップした強い身体づくり、

再発予防を徹底し早期の競技復帰をサポートさせていただきます。

 

足関節捻挫してしまった方、痛みが残っている方、

何度も捻挫を繰り返している方ぜひご相談ください。

当日の対応も可能ですのでお気軽にご連絡ください。

 

参考文献

柏口新二 編(2017)『無刀流整形外科 メスのいらない運動器治療』(pp.215).東京:日本医事新報社

『公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト大3巻スポーツ外傷・障害の基礎知識』(pp.130).東京:株式会社分光堂

 

 

 

 

アーチ鍼灸整骨院

TEL 053‐523‐9190

浜松市中央区葵東2−8−14

鍼灸師 宮腰 茜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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