アーチコラム 脊柱管狭窄症と診断されて腰の痛みや脚の痺れ、動かしづらさで悩んでる方へ
こんにちは。
突然ですが、皆さんはこんなお悩みはないですか?
・お尻や脚の痛み、痺れ、動かしづらさ
・長距離歩くと脚がだるくなり歩けなくなる
・腰を前に曲げて休むと痛み、痺れが軽くなる
・少し歩いただけで脚に痛みや脚が重く疲れるが、前屈みになり休憩すると楽になり歩けるようになる。
もしかしたらそれは腰部脊柱管狭窄症かもしれません。
今回は腰部脊柱管狭窄症についてご説明させていただきます。今、40歳以上の中高年の方で下肢の痺れがある方や足のもつれなどの症状のある方、腰部脊柱管狭窄症と診断された方に見ていただきたい内容となっております。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
①腰部脊柱管狭窄症とは
脊椎は椎骨と呼ばれる骨が連結して成り立っており、頭側から7個の首の骨、12個の胸の骨、5個の腰の骨があり、その下に仙椎、尾骨というお尻の骨があります。
その椎骨と呼ばれる骨には一つ一つに椎孔と呼ばれる穴があいており、一本の管になっています。この管を脊柱管といい、その中に脊髄とそれに続く馬尾神経が入っています。
そこに、老化などが原因で椎間板や腰椎に変形、変性が起こり脊柱管が狭まるとその中に通っている脊髄や馬尾神経が圧迫されます。
馬尾神経は足の方まで神経が通っているため、腰椎で神経が圧迫されると神経の流れが悪くなり神経の働きに乱れが見え始め、脚に痛み、痺れ、動かしづらさなどの症状が現れます。
このように背骨が歪んだり、椎間板が変形することで脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みを引き起こす病気を「腰部脊柱管狭窄症」と言います。
②原因について
脊柱管が狭くなる原因は加齢による椎間板の変性や骨の変形、靭帯の緩みなどがあります。
では、これらの原因はどうして起こるのでしょうか?
それは悪い姿勢や運動不足による筋力低下が考えられます。
では、どういった姿勢が「腰部脊柱管狭窄症」を引き起こすのか考えてみましょう。
1と2の写真ではどちらの写真がいい姿勢だと思いますか?
1 2
1は背骨が正常に弯曲しているのに対して2は骨盤が寝ていて腰が反っているように見えます。
このような姿勢になっていると腰椎の配列に乱れが生じ、この姿勢により骨の変形や椎間板の変性が起きてしまいます。
その結果、先程説明した脊柱管が圧迫され脚に痛みや痺れを引き起こすというメカニズムです。
このような姿勢になる原因としては股関節の柔軟性がない事が挙げられます。
座る姿勢は骨盤が立ち(前傾)、脊柱の弯曲が正常に保たれた状態が良いとされています。
ただ、骨盤が寝ている状態(後傾)で座ってしまっていると腰椎に負担がかかってしまいます。
骨盤が後傾している状態で身体を前のめりにすると腰椎は伸展してしまいます。この状態は脊柱管を狭めてしまいます。
普段座っている姿勢が「腰部脊柱管狭窄症」を引き起こす可能性があるという事です。
では、骨盤が前傾し脊柱の弯曲が正常に保たれた状態にするにはどうすれば良いのか。
それは股関節機能が必要となります。
正常な座り方では股関節が曲がり、腰椎は曲がっていないのが特徴です。
股関節機能がなくなる人は普段から骨盤後傾している状態で座っているため股関節周りの筋肉が固まってしまい股関節が上手く使えなくなる傾向にあります。
つまり、股関節機能を高め柔軟性を出せば骨盤が前傾し腰椎への負担を減らす事ができるということになります。
③治療について
では、どのようなエクササイズをすれば骨盤が前傾し腰椎への負担が減らせるのか。エクササイズ紹介をしますのでぜひご自宅でやってみてください!
1.ハムストリングスのリリース
椅子に座り太もも裏にボールを置きます。
そのまま前後に身体を揺らしてください。
両脚1分間ハムストリングスをリリースします。
2.外旋筋のリリース
仰向けになりお尻(写真の青丸)にボールを置きます。身体を前後に揺らして殿部をリリースしましょう。これも両脚1分リリースします。
3.ハムストリングスのストレッチ
次はストレッチです。
ハムストリングスのストレッチは椅子に浅く座り片方の脚を伸ばし、上半身を前傾させます。この時、背筋が曲がらないよう意識してください。ストレッチは30秒間しましょう。
4.外旋筋のストレッチ
次は外旋筋のストレッチです。
片脚を90度に膝を曲げ前に出し、身体を前傾させます。
両脚30秒間ストレッチします。
5.ヒップリフト
次はお尻下の部分、ハムストリングスを伸長させるトレーニングです。
椅子につま先、膝が前を向いてる状態で浅く座ります。上半身を前傾させます。この時背筋が曲がらないよう意識してください。行ける所まで前傾したら手を前に伸ばします。そして、お尻を上げます。この状態で5秒キープしましょう。5回繰り返しましょう。
6.スクワット
次はスクワットをします。
ヒップリフトと同様につま先、膝を前に向けます。このまま、身体を前傾させます。膝が前に出ないようにすること、腰が反ったり曲がったりしないようにすることに意識して10回しましょう。
④最後に
エクササイズはいかがだったでしょうか?
このように股関節周囲の筋肉を動かすことで股関節が働き、腰が曲がらないようにする事が大切です。「脊柱管狭窄症」はマッサージだけでは治りません!
根本治療をしなければ痛みが繰り返し起こります。私たちは人それぞれの姿勢を分析し、治療します。繰り返し痛みが出ないようにエクササイズの指導等を行っております。
ぜひお気軽にご相談ください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
スポーツラボ鍼接骨院 千種院
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藤田晃生