アーチコラム 膝の内側側副靱帯損傷をしてしまったら・・・
こんにちは。スポーツラボ鍼整骨院の岩瀨です。
今回は膝の内側側副靱帯を損傷してしまって、お困りの方へ
膝の内側側副靱帯は、膝の内側に位置する靭帯の一つです。
ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)を繋ぐ役割を持ち、膝の内側の壁になってくれています。
膝がうちに入るようなストレスを抑制することで膝の安定性を維持する働きがあります。
どんな時に膝の内側側副靱帯を怪我してしまうかというと、
ジャンプの着地動作やターン・切り返し動作などをするときに膝が内に入るストレスが過剰にかかった時や、
コンタクトスポーツで大腿や膝の外側からぶつかったり、乗られたりする直接外力が加わるもので生じます。
内側側副靱帯は膝の靭帯の中で一番損傷頻度が高いです。
急性期にきちんと処置をせず靭帯が伸びた状態だと、さらに半月板損傷などを誘発するので、受傷時の適切な処置が必要です。
治療法としては、
重度の損傷の場合は手術が必要となることもありますが、主に軽度の場合は保存療法となります。
ここで問題となるのが、「保存療法」というものの皆さんの認識です。
手術をしなくて済むのならそれに越したことはありません。
ただ、保存療法というのはきちんと組織を治し、筋力を戻して復帰していかなくてはなりません。
さまざまな怪我で言えますが、保存療法と言われると「痛みがなくなったらスポーツ復帰してしまうパターン」がとても多いのです。
その時
「靭帯の強さは戻っていますか?」
「膝はきちんと動きますか?」
「体の使い方は問題ありませんか?」
答えはNOです
靭帯の強度が戻るには、損傷した度合いに応じた再生するための時間とその間に適切な負荷をかけることが必要です。
強度が戻っていなければ、その後に再受傷してしまうリスクや自分でも気づいていないうちに庇った体の使い方をして他の部分の怪我につながってしまったりします。
後で後悔しても、その時には戻れません。
では再発をさせないできちんと治すにはどうすれば良いのか
↓
1. 『壊れた組織を修復する』
まずは、損傷してしまった靭帯を修復しなくてはなりません。傷がくっつき、靭帯の十分な強さが戻るように「安静」(適切な期間の固定や安静)や組織の修復を促すために「超音波」(物理療法)が必要。
2. 『関節が十分に動くようになる』
損傷後痛みや腫れ、そして治癒の過程で膝関節の動きが悪くなることがあります。そのままの状態でスポーツをすると、他の関節に負担をかけてしまうことになります。関節の動きを出すために「筋肉の硬くなっている部分や組織のマッサージや可動域の訓練」が必要。
3. 『十分な筋力をつける』
筋力が足りなければ、靭帯や関節に負担をかけてしまいます。膝だとねじれを起こしてしまうこともありますし、スポーツをするとなると日常生活レベル以上の筋力が必要です。段階に合わせた「筋力トレーニング」が必要。
4. 『動作を改善する』
元々度々痛くなることがあったが、休めば痛みがひいていた。という場合などは、スポーツ動作に何らかの問題があり、特定の部分にストレスが集中することによって起きている場合が多くあります。
特に内側側副靱帯は、膝が内に入ったり、捻じれのストレスが大きく影響します。
スポーツ動作に問題がある場合、筋力が回復したとしても、動作を変えない限りまた受傷したり、痛みが出てしまう可能性が高いのです。「動作分析とエラーの修正」をしましょう。
特にこの4はスポーツ復帰する上で重要になってきます。
診断を受けた病院でやっていただけるのであれば、スポーツ復帰に向けて1〜4までを行ってもらいスポーツ復帰してください。
・何となく痛くなくなったから、復帰してしまった。
・復帰したけど、不安が残る。
・痛みが取りきれない。
・痛かったり、痛くなかったりを繰り返している
・今の状態で良いのか分からない
そんな方はうちでスポーツ復帰までサポートさせていただけます!
ぜひご相談ください。
怪我をすると辛いものです。何度も繰り返すことはもっと辛い。
自分自身の身体は自分で守る気持ちで考えてみてください。
スポーツラボ鍼整骨院
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岩瀨 優子