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アーチコラム 浜松市でグロインペイン(groin pain)でお悩みの方へ

浜松市中区葵東のアーチ鍼灸整骨院に

勤務している坂本裕哉といいます。

 

私は柔道整復師の資格を持ち、

治療院に勤めながら

高校サッカー部のトレーナー帯同や

東栄町で活動しているプロの和太鼓チームで

身体の使い方の指導などをしています。

 

 

 

ジュニアアスリートに多い怪我で

グロインペイン(鼡径部痛症候群)

というものがあります。

 

 

小学校高学年〜高校生に多くみられ、

 

走った時ボールを蹴る等の動作時に、

 

股関節前面〜内側痛み

 

出てしまうのが特徴です。

 

 

 

 

他の治療院でグロインペインといわれ、

 

1ヶ月安静にしていたが、

 

競技復帰して痛みが再発してしまった

 

と言う話をよく耳にします。

 

 

 

なぜ1ヶ月も休んでいたのに

再発してしまうのでしょうか?

 

 

それは

 

身体の使い方が変わらずに復帰し、

 

痛みが出てしまった部分

 

同じ負荷が掛かってしまうからです。

 

 

 

そもそもグロインペインとは・・・?

 

 

 

日本語では鼡径部痛症候群というように訳され、

文字通り鼡径部周囲の痛み全般を

指すことが多いです。

 

 

2014年11月にグロインペインの病態や

診断の分類を目的として

ドーハでThe First World Groin Pain Conferenceが開催され

そこで提唱された分類方法を紹介します。

 

 

ドーハ分類

 

・内転筋関連鼡径部痛

・腸腰筋関連鼡径部痛

・鼡径部関連鼡径部痛

・恥骨関連鼡径部痛

・股関節関連鼡径部痛

 

アスリートにおける股関節痛/鼠径部痛 

-Doha agreement meetingと新たな分類- より

 

 

の画像を見ていただくと

 

グロインペインといっても

 

痛みが出ている部位・組織が

 

異なっていることが分かると思います。

 

 

 

グロインペインは骨や関節ではなく、

鼡径部付近にある組織の

 

機械的ストレスによる

 

炎症癒着による滑走不全

 

筋の固さが亢進することにより

 

起こってしまいます。

 

 

ですので、

鼡径部周囲の痛みがある方が来院された際に

 

私たちが大切にしていることは、

 

 

どの組織が痛みを出していて

 

どうしてその組織が

痛みを出すようになったのか

 

 

そこまで考え、

 

身体を全身チェックしていきます。

 

 

 

 

どの組織が痛みを出しているのか?

 

これは最も大事な評価です。

 

そもそも痛みが出ている組織を間違えてしまえば、

どんな治療をしても治らないですよね?

 

 

どのような動作で痛みが出ているか、

関節の動きや筋肉のストレッチ時の痛み、

筋力評価、圧痛の有無など

様々なテストをして評価をしていきます。

 

 

 

どうしてその組織が痛みを出すようになったのか?

 

 

同じ練習をしても

痛みが出ない選手もいらっしゃいます。

 

それは一人一人

 

身体の使い方が異なっているからです。

 

 

痛みが無くなっても、

以前と同じ身体の使い方をすれば

再び同じ場所に痛みが出てしまいます。

 

 

私たちはお身体のチェックの際に、

 

痛みが出てしまう原因である

 

苦手な動きを見つけ出して、

 

それをリハビリ改善することで

 

再発をしない根本治療を目指しています。

 

 

 

 

ここでアーチに来ていただいた方の

症例を紹介させていただきます。

 

 

 

16歳男性

サッカーをしていて徐々に

右股関節内側に痛みが出て、

来院されました。

 

どのような動作で痛みが出ているか聞いたところ

ボールを蹴るだけでなく、

ランニング時、自転車を漕ぐのも

痛みが出ていました。

 

 

そして痛みが出ている部位を教えてもらい、

どの組織で痛みが出ているのか確認するため、

関節の可動・筋肉のストレッチ痛などの

所見を確認しました。

 

 

この選手の場合、

長内転筋の付着部で疼痛が確認できたため、

 

 

 

その周囲の筋肉との筋間を

手技治療でリリースをし、

痛みを確認したところ

疼痛の緩和がされていたので

そこへのアプローチを継続しておこないました。

 

 

来院した週末にあるリーグ戦に出場したい

という気持ちが強く出ていたので、

長内転筋のサポートのためにテーピングをして

出場時間を制限して試合に出てもらいました。

 

その後も治療とリハビリを続け、

1ヶ月後には痛みなく

サッカーの練習・試合に出場し、

再発する事なく治療を卒業されました。

  

 

今回の方の場合、

内転筋関連の鼡径部痛であったので

筋肉の微細な損傷の繰り返しによって

痛みが出てしまったものと考えられます。

 

 

この選手ではありませんが

長内転筋損傷の方のMRI画像で、

長内転筋の恥骨付着部での

微細損傷が確認された例があります。

 

 

 

JIN整形外科スポーツクリニック提供

 

 

筋肉の損傷だけが原因ではなく、

・股関節の関節唇と大腿骨頭の衝突や

・関節包の挟み込み

(femoral acetabular impingement :FAI)や、

・恥骨の骨折という場合もあります。

 

 

グロインペインといっても

様々な病態があるため、

それぞれに合った治療がされなければ、

痛みが変わらなかったり、

再発してしまったり

ということになってしまいます。

 

 

 

私たちは痛みを取るだけでなく、

 

姿勢や動作分析をすることにより、

 

痛みを根本から治していくこと

を狙って治療をしています。

 

もしお悩みの方がいらっしゃいましたら

何でもご相談ください。

 

 

アーチ鍼灸整骨院

 

 

坂本裕哉

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