アーチコラム “眼”からのパフォーマンスアップのアプローチ
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院袋井の池谷です。
私は柔道整復師の資格を持ち、身体に痛みやお困りの事がある方への治療や、リハビリをさせていただいております。
今回は、眼のトレーニング「ビジョントレーニング」についてお話しさせていただきます。
いきなりですが、眼には筋肉が存在すると思いますか?
正解は存在します!!
眼には、「眼筋」というものが存在します。
そして、その眼筋は大きく分けて2つのパターンに分かれます。
1つ目は、「外眼筋」です。
この、筋肉は眼球そのものの動きをコントロールする筋肉であり、眼球の動きを上下左右にコントロールします。
外眼筋は、片側6つの筋肉(上直筋・下直筋・外直筋・内直筋・上斜筋・下斜筋)で構成されており、6つの筋肉が各々拮抗する動きを持っています。
この筋肉をどれだけ速く正確に目線に目標を向けることが出来るかが眼球の動きをコントロールし、動体視力(目標に素早く、正確に視線を向ける能力)を高めることに繋がります。
例えば野球の場合、あなたが右バッターだとしましょう。
この時ピッチャーは、あなたの左奥にたっている状態です。
そして、ピッチャーが投げたボールを打つ際にボール自体は左から右に流れるように動きます。
そのボールを打つ際も情報を得るのはまずは“眼”です。
そして、その状況において眼球は左から右に動くので、左目であれば外直筋、右目は内直筋が働きボールが右に移動してくると同時に左目の内直筋肉、右目の外直筋が働くという形になります。
2つ目は、「毛様体筋」です。
毛様体筋という筋肉は眼のレンズの作用を成している水晶体に付着しており、毛様体筋が働くことで水晶体の厚さを変化させ目標物を見る際のピントを合わせる仕組みになってます。
例えば、目標物が近くにある場合は毛様体筋が緊張し水晶体が厚くなります。逆に、目標物が遠くにある場合は毛様体筋が緩み水晶体が薄くなります。
このようにして毛様体筋を通して水晶体が変化し目標物を捉える際の遠近能力に重要な役割があります。
そして、この筋肉が衰えることにより目標物を見る際にピントが合わなくなり近い物が見にくい状態になってしまい、いわゆる老眼という眼になってしまいます。
これらのことから動体視力を向上させるためには
これら2つの筋肉を特に強化させる必要があり、強化させることにより眼からの情報が速く正確に得ることができスポーツパフォーマンスに大きく影響するといえます。
そして、今からこれらの筋肉を鍛えるための眼のトレーニング(ビジョントレーニング)を紹介します。
今回は、ご自宅でも手軽に出来るメニューをお伝えします。
まず1つ目は、自分の親指を使用して行います。
指の間隔を肩幅より広くとってもらい眼と同じ高さに親指をセットします。
そして、顔を動かなさいようにして眼球を左右交互に動かします。
この時に、眼球が遠回りせずに最短で左右に動かすようにして下さい。
それを左右だけではなく上下も同じように行います。
これにより外眼筋のトレーニングを行なっていきます。
次に2つ目のトレーニングを紹介していきます。
紙紐に約5㎝幅のマークを付けたものを用意してもらいます。
それを目線の高さにセットして手前のマークから奥のマークへと視点を移動していき、奥のマークまで行ったところで今度は手前のマークに向かって視点を変えていきます。
このように、3つのマークを往復するような形で行っていきます。
これにより毛様体筋の強化を図り水晶体のピントを合わせるトレーニングをしていきます。
眼のトレーニング(ビジョントレーニング)は他のトレーニングと違い、眼のトレーニングであるため成長が感じにくいトレーニングであるのも事実です。
しかし、現代においてパソコンやタブレットなどの機器が発達したことで眼の筋肉は確実に弱まっています。
また、子供たちが遊ぶ環境においても外遊びというよりは屋内でゲームをしたりすることが増えており子供達の眼筋の低下が問題視されています。
それらのことから、スポーツパフォーマンスのみならず日常生活に置いても眼のトレーニングは凄く重要であると言えるでしょう。
皆さんも、これを機に是非チャレンジしてみてください!!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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アスリート鍼灸整骨院 袋井
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