アーチコラム 投球やスパイクで肩の痛みにお困りの名古屋市、大府市の方へ
こんにちは。
スポーツラボ鍼整骨院 滝ノ水の安藤です。
今回はスパイクや投球をしたときの肩の痛みについてお話ししていきます。
ボールを打つと、ボールを投げると肩が痛くなってしまう。と言う症状でお困りの方はぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
まず本題に入る前に簡単に肩について説明させていただきます。
肩関節は鎖骨、肩甲骨、上腕骨によって作られています。中でも大きな動きを出すのは上腕骨と肩甲骨の関節で、肩の動きの2/3を担っています。
しかしこの関節だけでは肩の動き全てを担うには不十分で、肩甲骨や鎖骨が動くことによって補助され、肩の大きな動きを生み出しています。
肩関節はゴルフティーの上にゴルフボールを乗せ横に倒したような構造で、他の関節のように骨同士がはまっていないため大きな動きを出すことができます。
しかしその反面、安定性は筋肉や靭帯に頼っているため他の関節に比べ不安定です。
肩関節の「大きく動くけど不安定」という要素が怪我や痛みに繋がりやすくなってしまうのです。
では次にどうなるとスパイクや投球で肩が痛くなってしまうのかをみていきます。
そもそもスパイクや投球は肩を挙げたり下ろしたりするだけでなく大きく捻る動きが加わります。
外に捻る動きを「外旋」
内に捻る動きを「内旋」と言います。
動作で言うと、大きく肩を引き付けて腕を振りだすときが「外旋」
ボールリリース、インパクトから振り終わり辺りが「内旋」
となります。
肩関節はこの「外旋」「内旋」の動きにとても弱いのです。
まず肩関節は写真のような状態で筋肉に囲まれていて、より簡単に表すと下の写真のような状態になります。
そして「外旋」「内旋」をするとこのようになります。
かなり筋肉が引っ張られているのがわかりますね。
実際にスパイクや投球をするときは、スピードも上がり、動きも大きくなるためもっと強く筋肉は引っ張られます。それが肩周りの筋肉の大きな負担になっています。
では筋肉がうまく働かない場合はどうなるでしょう?
筋肉はオーバーワークや使用頻度が減ることで固くなり、動きが悪くなります。
例えば肩の前の筋肉が固くなってしまい動きが悪くなったとします。すると写真のように肩が内に巻いたような状態になります。
この状態で先程の動きをしてみましょう。
どうでしょうか?
動きが減りましたよね?
外旋の時は筋肉が突っ張り、動きを止めています。
では内旋したら?
おそらく筋肉がつまって邪魔をして動きを止めてしまうことでしょう。
この時、肩の前の筋肉はもう働けず限界なのです。
そのため、この状態でスパイクや投球を行えば肩の前の筋肉に痛みが出てしまいます。
肩の周りには他にも多くの筋肉がついています。
もし後ろの筋肉が固くなれば外旋でつまり感があったり内旋で痛みがでるかもしれません。
肩関節だけではなく、例えば肩甲骨の動きが悪くなってしまったら肩甲骨が動かない分、より肩関節で無理をしてしまい肩に痛みがでるかもしれません。
では固くなってしまった場合、筋肉を柔らかくすれば痛みが治るのでしょうか?
もしかしたら一時的にはよくなるかもしれません。ですが、同じ動きをまた繰り返せば痛みをぶり返してしまいます。
筋肉を柔らかくするだけでなく、正しい動きを筋肉に覚えさせたり、筋力を上げて強い反動にも耐えられる状態にすることがとても大切です。
怪我や痛みには原因があります。
原因を知り、1人1人の身体にあった「いい動き」を身に付けることがとても大切なのです。
私たちは動作を分析し、原因を突き止めて患者さまの症状と向き合い、
治療だけでなくリハビリ、トレーニングで動きを良くしていくことを得意としています。
この記事を読んで「一度身体と向き合ってみようかな?」と思った方はぜひお気軽にご連絡ください。
最後までご精読ありがとうございました。
スポーツラボ鍼整骨院 滝ノ水
柔道整復師 安藤 麟
TEL 052-842-8330