アーチコラム 袋井で肩甲骨の痛みで思ったようにスポーツがプレーできない方へ(バレー、野球、ゴルフ、テニス)
こんにちは。
アスリート鍼灸整骨院 袋井店の
笠原芽衣です。
私は柔道整復師の資格を持ち
身体に痛みやお困りの事がある方への
治療やリハビリをさせていただいております。
今回は肩甲骨が浮いてしまう浮いているよと指摘された事があると言うお悩みのある方必見の内容です。
浮いてしまう主な原因としてアライメント不良(swayback)でそう見えるものと翼状肩甲骨と言われる2パターンがあります。
早速ご紹介します。
1つ目はsway backにより肩甲骨の下角が浮いてしまう。
Sway back姿勢とは
骨盤が後傾し前方に偏位、脊椎後弯(猫背)、頸部前方突出、巻き肩になってしまう姿勢のことです。
身体の中心にある骨盤の位置が悪いと結果的に姿勢を保持する為に上半身が少しずつ偏位していきます。
偏位の中の”脊椎(猫背)後弯”と”巻肩”が著しくなると肩甲骨を前傾や挙上させてしまいます。
これらのアライメント不良は筋肉の硬さが原因で起こってしまいます。
今回のケースで言うと、肩甲骨に付着している筋肉のうち小胸筋(肩甲骨の前傾)、僧帽筋上部(肩甲骨の挙上)が硬くなり肩甲骨を引っ張ってしまっている。
結果、肩甲骨の下角が浮いてしまう。
と言うことになります。
これが原因で投球動作やバレーのスパイクで肩に痛みが出てしまう可能性が高くなってしまいます。
アライメント不良は筋肉の硬さをとったりトレーニングで改善することができます。
姿勢を直せば自然と肩甲骨の位置も正常な位置に戻ります。
2つ目は上記の症状にとても似ている翼状肩甲骨です。
上記と見た目が似ていますが、こちらは神経障害からくるものです。
翼状肩甲骨は腕を上げるときに内側が浮き上がる状態が天使の羽に見える事からこう呼ばれるようになりました。
※画像①
野球やテニス、ゴルフをやっている方に多く見られる症状で、主な原因としてはスポーツ活動に伴う外力、もしくは頸部(首)の回旋、側屈(横に曲げる)動作、上肢の挙上動作などを、急激に行った場合や繰り返し行ったことによる慢性的な刺激により発生する"長胸神経麻痺"が原因として起こります。
また、中斜角筋と鎖骨の間また烏口突起と第1.2肋骨の間で起こる絞扼性障害が原因で起こる事もあります。
症状としては
・写真の様に肩甲骨の内側が浮き上がってしまう。
・肩や頸部、上肢に放散する鈍痛。
・上肢の挙上動作時に疲労感、脱力感を訴える。
などです。
翼状肩甲は普通にしていると目立ちません、誰かに指摘されるまで気づかない方が多いです。
この症状は外傷性の神経断裂ががなければ、症状によりますがほとんどの症例が2~3ヶ月の間に回復が始まり、6ヶ月から2年の間には完全に回復するものが多いと言われます。
トレーニングをすることで回復が早まります。
それではさっそく簡単なリリースとトレーニングを紹介します。
胸の前のリリースとストレッチです。
まずリリースからです。
テニスボールで鎖骨下当たりを解します。
これを1分間やります。
次はストレッチです。
この姿勢で20秒間キープします。
最後にトレーニングです。
こちらは肩甲下筋という肩甲骨の前から腕に付いている筋肉を鍛えます。
お腹と手首の間に柔らかいボールを挟み手首でボールを潰します。
この時に肩が前に出ないように気をつけましょう!
20回を2セットやりましょう!
是非、紹介したリリース、ストレッチ、トレーニングを実践してみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
質問やご相談がある方はお気軽にお声がけください。
アスリート鍼灸整骨院 袋井 笠原
TEL 0538-44-2552
※画像1:参考文献:柔道整復学・理論 改訂第7版