アーチコラム ~袋井で変形性膝関節症と診断されたが、手術せずに痛みを取りたい方へ〜
~袋井で変形性膝関節症と診断されたが、手術せずに痛みを取りたい方へ〜
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院 袋井店の仲と申します。
主に痛みがある学生アスリートから一般の方までのスポーツ復帰や日常生活で痛みが出ないまでのサポートをさせていただいております。
『変形性膝関節症と診断されたけど、痛みがなかなかひかない…』
『膝の手術を勧められたけど、できれば手術せずに痛みを取りたい…』
『病院で注射や薬を飲んでその時はいいけど、また徐々に痛みが出てくる…』
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
実際に私たちの整骨院に来られる患者さんも、上記のような悩みを抱えてきてくださる方が多いです。
そもそも変形性膝関節症とは、一般的に言われているのは
膝の関節の軟骨が少しずつすり減っていき、関節が変形し痛みを引き起こす
と言われています。
なので患者さんも
『軟骨がすり減っているから膝が痛くなるんだよね』
という言葉を聞くことが多いですが、結論からいうとこれは正しくないです。
そもそも軟骨自体、痛みを感じるセンサーがないので多少すり減っても痛くないのです。
もし軟骨が完全にすり減ってしまい、骨と骨が直接ぶつかることがあれば痛みが出ますが
重症度がかなり高く、手術適用となり痛みもかなり強く出るためこのような症状はかなり稀です。
なのでほとんどの場合、痛みを出しているのは軟骨ではなく周りの組織(筋肉、腱、靭帯、脂肪体など)が多いです。
ですので『軟骨が減っているから…』と考えるのではなく、周りの組織に何らかの異常で痛みが出ていると考えた方が、痛みをなくすためにやれることが増えるはずですし、手術をしなくてもいい可能性が高いです!
【周りの組織(筋肉、腱、靭帯、脂肪体など)になぜ痛みが出るのか】
大きく分けると
①組織が固くなる
②姿勢の悪さ(関節のゆがみ)
③過去の怪我や手術の後からくるもの
が主な原因で痛みが出ます。
①組織が固くなる
単純に日々生活していると筋肉は常に使っているので固くなり、骨を支える腱、靭帯は常に負荷がかかります。
また関節の間に存在するクッションの役割を担う脂肪体もだんだん動きが悪くなります。
この組織は軟骨と比べて神経や血管が豊富で、痛みを感じるセンサーが多いため放置すれば神経や血管が絞扼され痛みを伴います。
②姿勢の悪さ(関節のゆがみ)
単純に姿勢が悪いことが痛みが出る原因というわけではなく、膝の関節や周りの組織に負担となる姿勢をとっていることが一番の原因です。
色々な姿勢があるのですが、一番痛みの出る姿勢で多いのはスウェイバック姿勢といって画像のような姿勢です。
この姿勢は日本人とくに筋力が弱くなってくる40、50代以上の方に最も多い姿勢です。
この姿勢の何がよくないかといいますと、
骨盤が後ろに倒れていて(骨盤後傾)、重心が後ろにかかりすぎて(後方重心)、膝が前に出ている(膝が曲がったまま固定されている)、です。
この姿勢の状態でたくさん歩いたり、階段を登ったりしていると
膝の周りの組織は正しい位置から離れて支えないといけないので、普段の生活より倍頑張って支えないといけなくなるわけです。
そうすると周りの組織は限界を超えてしまい、組織が固くなって神経や血管を圧迫し痛みを伴います。
③過去の怪我や手術の後からくるもの
過去に足首の捻挫をして適切な処置ができていないまま年月が経ったり、股関節の何らかの手術をして可動域が改善されないまま月日が経ってしまうと
膝は足首と股関節の骨からできている関節の部分なので、上下の関節の影響を受けやすく、
たとえ膝自体が健康でもそのせいで痛みが出ることがあります。
これら三つの原因を挙げさせて頂きましたが、一つの原因だけでなく、三つの原因が重なり合って痛みの発生につながることが多く、なかなか一筋縄では行かないのが正直なところです。
ですが、自分の膝の痛みがどこの組織が痛んでいるのか。どのように対処すればいいのかは人それぞれ違いますし、ただ痛みをとるだけか、痛みなく長時間歩けるかなど、どこをゴールにするかで治療の計画も変わってきます。
なので一度私たちにご相談していただき、しっかりとお話をお伺いして一緒に治療計画を立て、患者さんが立てた目標が達成出来るように一緒に頑張っていければと思います。
柔道整復師\アスレティックトレーナー
仲 早詠子