浜松市、40代、女性、しゃがみ、正座、膝の痛み

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アーチコラム 浜松市在住の40代女性でしゃがみや正座で膝の痛みが出る方へ

浜松市にあるアーチ鍼灸整骨院、

柔道整復師の松本です。

 

今回は、40代女性から出始める事が多い、

歩くのは大丈夫でも、しゃがみ込んだり正座をすると

痛みが出てしまう症状について書いていきます。

 

最初に、その原因についてですが

しゃがみ込みや、正座で痛みが出てしまう原因は

色々考えられます。

 

 

変形性膝関節症による痛み

 

 変形性膝関節症は膝の軟骨が擦り減り、

 膝の形自体が変形することで、

 膝が正しい動きをすることが出来ずに

 痛みを出します。

 (軟骨自体は痛みを感じるセンサーが無いので、

 擦り減っても痛くありません。

 周りの組織が痛みを出します。)

 

 

半月板損傷による痛み

 

 (膝関節の骨と骨の間にある

   クッション材のような働きで

   損傷することにより上手く

   衝撃吸収できなくなります)

 

 

膝の回旋障害による痛み

 

 (膝は単純に曲げ伸ばしをしているようで

 実は、曲げる時は脛が内側に回旋し、

 伸ばす時は外側に回旋しています)

 

 

骨折や捻挫後の軟部組織の硬化、

 癒着、滑走不全による痛み

 

 (膝の周りには骨、軟骨以外に筋肉、靭帯、

 滑膜、線維膜、腱、滑液包、脂肪体、

 神経、血管など非常に多くの組織があり、

 骨折や捻挫の際の固定や、腫れ、

 そしてオペの傷などにより

 組織の滑走不全を引き起こし痛みを出します。

 また、血行不全になるため通常より

 痛みを感じやすくなり、これも痛み誘発します)

 

 

ケア不足による痛み

 

 (2年以上ストレッチも何もしていない方、

 結構多いのではないでしょうか。

 車のエンジンオイルを2年間交換しなかったら

 と想像してみて下さい。

 壊れますよね。それと同じです。

 しかも加齢と共に組織は固くなっていきます。

 赤ちゃんの身体の水分量は80%、老人が50%

 と言われています。

 筋肉や内臓の周囲から内部も包む筋膜は

 コラーゲンから形成されます。

 そのコラーゲンは網目状の構造になっており、

 その中にゲル状の組織があるのですが

 水分量が減ると固くなります。

 加齢と共に水分量は減るのでケアしないと、

 身体は現状維持ではなく固くなる

  と思ってください。

 そこに加齢による糖化なども加わり

 さらに固くなります。)

  

  

痛みの原因として主に以上の事があげられ、

基本的に膝の曲げ伸ばしの制限を伴う事が多いです。

(他にも受傷後の筋力不足など色々考えられますが

治療ではその一つ一つの可能性を消していきます)

 

セルフチェックでは簡単に、

床の上で正座が出来なければ曲げる制限、

膝を伸ばしきっても膝裏が

床につかなければ、伸ばす制限があると

思って頂いて大丈夫です。

 

 

今回は③の回旋障害について詳しく書いていきます。

しゃがみ込みや、正座で膝が痛い場合は

屈曲(膝を曲げる)制限にあたりますね。

 

最初に述べた通り、膝を曲げる際は脛のが内側に

回旋しながら曲がっていきます。

 

この動きが上手く出ない事により

伸ばされ過ぎる筋肉や組織、

そして、骨と骨に挟まれる組織などが出来て

痛みを引き起こします。

 

経験上この動きを妨げる筋肉で多いのは、

大腿二頭筋短頭です。

 

この筋肉を含む外側と内側の計4つの筋肉を合わせ

ハムストリングスと呼ばれます。

 

ハムストリングスは膝を曲げる筋肉ですが、

4つの筋肉のうち

この大腿二頭筋短頭だけが膝を曲げる時に脛を

外に回旋させます。

 

つまり膝を曲げる時の逆方向に回旋させようと

します。

 

本来は脛が内側に回旋し過ぎるのを抑えてくれる

働きがありますが、固くなり過ぎると悪さをします。

 

姿勢で言うと、立った時に骨盤が

後ろに引けているほうの

大腿二頭筋短頭が固くなりやすいです。

 

これは運動をしなくても、立っているだけで

姿勢の影響から筋肉が縮んだ状態を強制されるので、

知らないうちに日常生活の中で固くなります。

怖いですよね。

 

他にも日常生活で固くなる例として、

車の運転が長いと左側の大腿二頭筋短頭が

固くなり、

左膝を曲げた時の痛みが出やすくなります。

(マニュアルよりオートマの方が起きやすいです)

 

実際に、この筋内を緩めるだけで、

痛みが楽になる方は多いです。

治療でもこの筋内の固さは必ずチェックしています。

 

また回旋不良が痛みの原因で、この筋内を緩めても

痛みが変わらない場合は

足首と股関節の動きから影響を受けている

場合があります。

 

経験上、痛みは、痛い期間が長いほど

治りが遅くなる傾向にあります。

 

最近では、ネットの普及により

色々なケアの動画などを簡単に

見る事が出来ますが

人により痛みの原因が違うので、

それを行うことにより逆に痛みを

増加させる事もあるので注意が必要です。

 

気になる方は、早めに受診をして

何が痛みの原因か一緒に探していきましょう。

 

 

アーチ鍼灸整骨院 柔道整復師

松本 朝臣

 

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