磐田市,サッカー,反応速度,バランス,視覚

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アーチコラム あと1歩速く動きたい磐田のサッカー選手へ

こんにちは。

アシスト鍼灸整骨院で柔道整復師として勤務している伊藤です。

 

現在、女子サッカー部のトレーナーとしても活動しております。

私はサッカー経験がなく、サッカーの試合や練習を間近で観る機会は多くありませんでしたが

トレーナー活動を始めてから間近で選手の活躍やテレビで中継しているサッカーの試合などを観るようになりました。

 

私が間近で試合を観るようになって凄いと思った瞬間は、予想外の方向にパスをして試合の流れが一気に良くなった瞬間です。

「いつの間にそこまで周りを把握していたのか」と驚かされました。

 

ある日トレーナー活動の中で1~3年生の選手にメディカルチェックを行いました。

メディカルチェックでは選手の姿勢や筋力、瞬発力やバランスなどをチェックしました。

 その中でも1年生と3年生との差が出たのはバランスでした。

なんとバランスと周りを把握して行動に移す反応速度には意外にも共通点があったのです。

 

 

今回はその共通点についてお話します。

 

 

まずバランスを取るために必要な要因は

・運動に伴う姿勢を維持したり、調整する神経系の機能、平衡感覚

・関節の柔軟性、筋力、敏しょう性、姿勢

・皮膚の感覚、運動の感覚、視覚、聴覚

・認知機能

・床や地面の状態、障害物、明暗などの環境

などが言われています。

 

次に反応速度です。

反応に必要な要因は

・刺激の強度(光や音)

・視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚

・筋力

・神経

・疲労、加齢

などが言われています。

 

さて、どちらにも共通しているもの

 

それは視覚です。

 

視覚の中でも特に大切な2つの視野があります。

・目を動かさないで一点を見る視点を中心として約30°以内の中心視野

・それよりも外側の周辺視野です。

 

中心視野と周辺視野 

 

 

今回は視覚の中でも周辺視野に着目しました。

周辺視野は中心視野に比べて大まかな動きを判断するため、スピードが速くなればなるほど周辺視野よりも中心視野が視覚の主体となります。

 

サッカーに例えると素早いパスは中心視野でボールを見ているため周辺視野を使って周りを見る事ができません。

それに比べてゆっくり出たパスの方が周辺視野を活用できるので、次にボールを出すコースを考えられる余裕ができるという事です。

 

 

この周辺視野は加齢につれて低下するそうで、歳を重ねるごとにふらつき始めたという方は中心視野になったのではなく

周辺の状況が判別しにくくなったためにふらついてしまうのです。

加齢に伴う視野の変化を例えると、目を閉じて片足立ちするのと目を開けた状態で片足立ちをするのとではふらつき具合が大きく違うという事です。

(※試す方はすぐに掴まることのできる所か周囲に物がない所で試してください)

 

 

このように視覚が日常生活やスポーツ時のパフォーマンスに与える影響はとても大きいのです。

サッカーの試合を観た時、私のようにそこまで見えていたの?と驚くような方向にパスをする選手もいるかと思います。

その選手はおそらくボールを持った瞬間ではなくその前から周囲の状況を見てしっかり把握し、多くの情報を集めているため周辺視野でもしっかり見えていると考えられます。

もちろん姿勢や筋力、神経など様々な要因がバランスにも反応速度にも関係します。

 

あと一歩速く動きたい長く歩きたい、その希望を叶えるための手段としてスポーツ中やウォーキング中に

周辺をよく見て、より多くの情報を得られるという事も視野に入れてみて下さい。

 

 

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