アーチコラム 静岡市の剣道で反り腰の選手、腰痛で悩んでいる選手へ
初めまして。静岡市で整骨院とトレーニング施設で勤めている森川 悠輝です。
私は、鍼灸師の資格を持ち、一般の方や学生に対して、治療やリハビリ、パフォーマンスアップのためのトレーニングを指導させて頂いています。
また、ケガの治療だけでなくなぜその怪我が起こったのかを、競技のフォームや歩き、姿勢などから分析し、
同じ怪我を繰り返さない為の身体づくりのサポートをしています。
さて、今回は剣道の『腰痛』
についてお話しさせていただきます。
私自身、小学生から現在に至るまで剣道をしていて、学生時代には腰椎分離症に悩まされた経験があります。
剣道では、腰痛は15~17歳頃から急増し、その後も中高年層にわたり、腰痛を訴える剣道家が多く存在します。
剣道の選手における痛みの原因として、特に多いのが
『体当たり』と『打突の動作』で生じやすいと言われています。
剣道は手・脚共に右が前、左が後ろというように左右非対称の構えをします。
そして、体当たりや打突の動作の際もこの左右非対称な状態のままです。
体当たりでは、腰からいけとよく言われるように腰を前に出すようにあたっていきます。
その際、腰を反ってあたってしまうと、腰の骨や筋肉にストレスが加わり、腰椎分離症や腰痛に発展するリスクがあります。
打突の動作では、大きく振りかぶって打つ場合と試合で打つような小さく打つ場合の2種類があります。
大きく振りかぶる(手を上に上げる)際や小さく打つ場合共通して、動き出しの時に腰を反ってしまい腰痛に発展していることが多いです。
実際に腰痛が起こりやすい、打ち方での写真です。
では、上記で説明させて頂いた腰痛の原因の腰を反ることについて、予防法3つお伝えさせていただきます。
1、背中(胸椎)の柔軟性
2、体幹(お腹を固める)
3、体幹を入れた状態で手足が自由に動かせるようになる
です。1つずつ説明していきます。
1、背中(胸椎)の柔軟性
背中の固さがある選手は、
手をあげる際、胸の位置の背骨がそれず、腰を反ってあげる人が多いです。
まずは、背骨の可動域を増やしましょう
脊柱の横の筋肉を緩める場所とトレーニングをご紹介します。
1枚目の写真の場所をボールで仰向けになりながらほぐします。
その後、2つ目の写真のように腕を前に伸ばしていき、腰を反らず、胸を反らすことで柔軟性をだしていきます。
2、体幹(お腹を固める)
みなさんはよく体幹トレーニングをしていると思います。
では、体幹とは何かご存知でしょうか。
体幹とは、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋といわれるお腹の深層にある4つの筋肉がそれぞれ力が入り、お腹の圧が高くなった部分のことを言います。
なので、腹筋をやったり、ただ単に代表的な体幹トレーニングをしても体幹がつくわけではありません。
お腹の圧が高くなった(体幹が入っている)状態で、正しく体幹トレーニングをしなければなりません。
体幹を入れるトレーニングと入った状態での代表的なトレーニングをご紹介します。
写真のように風船を膨らますことで、お腹が360度力を入れる感覚を身につけましょう。
3、体幹を入れた状態で手足が自由に動かせるようになる
体幹を入れ、固める意識が2でできましたか?
ここからが競技をする上で一番大事です。
剣道のみならず、ほとんどの競技は動きがあります。
静止しながら、体幹を固めるトレーニングも必要であり、動く中で体幹を入れることは非常に大事です。
では、最後に動きの中での体幹トレーニングをご紹介します。
代表的なトレーニングでデッドバグというトレーニングです。
仰向けになり、両手両足を天井の方に伸ばします。
そして対側の手足を伸ばしていきます。
その時に腰が反らないように意識しましょう。
〈日常生活が剣道の腰の痛みになっているパターン〉
剣道での腰の痛みの原因が
学校や職場、自宅での姿勢の悪さの可能性もがあります。
普段の姿勢の悪さは剣道をしている際の姿勢が必ず関係してくるので、
剣道をしていると痛みが増してくることもありますし、
痛みだけでなくパフォーマンスの低下にも繋がります。
私自身腰の怪我で現役時代とても悩まされてきました。
まだまだ、剣道ではサッカーや野球などのメジャーなスポーツに比べ、未開拓です。
ですが、怪我が多かったり、なかなか人数やレギュラー争いで部活を休めず、痛みに悩んでいる剣士が居ることを今までの剣道生活を通じて感じました。
剣道での怪我や身体の使い方
また、その他の身体の痛みでも構いません。
お困りの際は気軽にご相談ください。
アスリート鍼灸整骨院
054ー297ー3811
森川 悠輝