アーチコラム 静岡で歩いていて親指の付け根が痛い。もしかして外反母趾?
皆さん、外反母趾という言葉聞いたことありますか?
言葉を訳すと外反(外側に反る)、母趾(親指)いわゆる、外側に親指が変形してしまった状態をいいます。
症状は
・親指が外側(小指側)に変形している。
・歩くと親指の付け根が痛い。
・靴に擦れて親指が痛い。
その他外反母趾に伴い、足の裏や踵が痛くなったり、足のむくみがひどくなったりすることもあります。
この症状は40代〜以降の女性に多く、痛みを感じる人もいれば、痛みが出ない人もいます。
女性の方が足の筋力や関節が柔らかいため、上記のような症状がでることが多いです。
外反母趾にも程度があり、一般的に
・15~20度は軽度
・20~40度は中程度
・40度以上は重傷
と区別されます。
外反母趾になる原因でよくいわれるのが
・土踏まずのアーチの低下(偏平足)
・足に合わない靴の使用(ヒールやパンプス)
・足の筋力低下
・姿勢不良
と言われています。
確かに上記のような原因で外反母趾になりえますが、そこを本当に理解して治療している治療院はごくわずかだと思います。
外反母趾になってしまったから、痛いところに湿布をする。
塗り薬を塗る。
靴が当たって痛いから幅が広い靴を履く。親指と第2趾の間にティッシュをかませる。
これだけでは痛みの根本的な改善はできません。
では、外反母趾になってしまう本当の原因はなんでしょう。
そしてどうすれば痛みがなくなるのか。僕らの視点で説明します。
この写真をみてください。
20代女性で歩く時にやや痛みがある方の足です。角度的には中程度の外反母趾です。
では、この足は実際どうなっているのかが下の画像です。
左正常の骨格、右外反母趾の骨格
実際の足と骨模型を比べると下の写真のようになります。
内側から比較して診てみましょう。
正常
痛みのある足
痛みのある足は、土踏まずがつぶれているのがわかると思います。
自分では気づかないことが多いですが、正常なアーチにくらべると、その低下具合がおわかり頂けると思います。
しかし問題は偏平足だから内側のアーチをあげるだけで終わってはいけないのです。
ここに大きな落とし穴があります。
下の写真をみてください。
矢印で書いてあるように本来は矢印が母指球に向かって一直線に向かっているはずです。
しかし外反母趾の人の足はというと。
途中から矢印が上に向かっていくのがわかると思います。
これが落とし穴です。
全ての骨が下がっているのではなく、途中から上がっている骨もあるということ。
土踏まずがつぶれているからインソールで内側を上げよう。
もしも前の骨をさらに持ち上げるインソールだったら?
余計後ろの土踏まずが下に下がってしまうのです。
※多くの治療家や靴屋さんが間違っています。
当院では正しく外反母趾の痛みを分析しその方に合ったアプローチをしています。
- 足のサイズ計測、歩行のチェックをして靴を見直すこと
- オーダーメイドインソールで歪みを修正。
- 歪んだ骨に手技でアプローチ。
- その方に適したリハビリ(筋力強化)の提供。
多くの患者さんが外反母趾で悩み、当院の治療を受け、痛みがなくなり笑顔で帰っていきます。
最後になりますが、外反母趾は骨格が影響することが多く、遺伝しやすい傾向があります。
しかし小さいころから靴を見直すことで変形は防げます。
もし親御さんが偏平足で外反母趾の方がいらっしゃいましたらお子様の靴も気にしてあげてください。
早期に予防することで、症状がでなくなります。
是非、外反母趾や靴でお悩みのかたがいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。