アーチコラム 静岡で腰椎分離症で悩まれているスポーツをやっている学生へ
腰椎分離症と診断された方たちへ。
恐らく腰椎分離症の根本的治療でも当院はかなり優れているとおもいます。
今回は腰椎分離症について3つに分けてお話したいと思います。
- 腰椎分離症とは。
- 腰椎分離症になる原因。
- 腰椎分離症になり早期復帰するための治療法とリハビリ
1 腰椎分離症とは
要するに腰の疲労骨折です。
この年代は成長期で骨がまだ柔らかく、さらに運動強度が上がってくる時期です。
分離症初期では運動時に腰やお尻に痛みを訴える場合が多いです。(痛みがでていなくても、いつのまにか腰椎が分離していた。なんてこともあります。)
当院では下記のような「ケンプテスト」というテストで腰椎分離症を疑うかどうかを判断します。
ケンプテストで陽性だった場合、整形外科にてレントゲンやCT、MRIの検査をお願いしています。
「ケンプテスト」腰を後ろに反らしながら身体を捻る。
主に小学校5年生~高校2年生位の年代で発生しやすいです。
腰椎分離症とはその名の通り、腰の「椎体」と「椎弓」という骨が分離してしまうことをいいます。
腰椎分離症になる原因成長期のお子さんはまだ骨が柔らかく、腰を捻る、反る、曲げるなどの運動の繰り返しで筋肉が切れるよりも先に骨に負担がきてしまいます。
分離症の原因は身体を捻るなどの回旋運動。
ジャンプや激しい切り返しで腰を曲げたり伸ばしていることが原因でなるといわれていま先ほども述べましたが、腰椎分離症は成長期の子どもたちに多く発生します。
要するに、自分の筋肉量を超えたトレーニングの積み重ねでなるということですね。
では、「なぜ一緒の練習をしているのに、私だけ分離症になるの?」って、考えたことはありませんか。
実は分離症になりやすいタイプがあります。
簡単にいうと「腰を使いすぎる人。」
人間には誰しもが姿勢や遺伝、生活習慣によって使いやすい筋肉、使いにくい筋肉があります。
身体の回旋にしても腰の筋肉をたくさん使って捻るかたもいれば、腹筋をたくさんつかって身体を捻るかたもいます。
分離症になる人は、腹筋の筋力が弱く、股関節、胸椎が硬い人が圧倒的に多いです。
良く患者さんにお話しますが、同じ運動をしていても人それぞれ使いやすい筋肉がちがいます。
もし、ジャンプ動作で股関節、膝関節、足関節が均等に使われなければいけないとして、
それが股関節、足関節が硬くうまく使えないとしたら、膝の負担がすごそうですよね。
ここで分離症になりやすいパターンを2つ紹介したいとおもいます。
※下記の3つの写真はすべて右側の写真が分離症になりやすいパターンです。
立位姿勢
右の写真はお腹が前に飛び出ていて、お尻に対して背中が後ろになっています。結果、腰を反りすぎています。
スクワット
右側の写真はスクワットをしている時、股関節ではなく腰を使って骨盤を保持してしまっています。
前屈
右側の写真は腰で身体を曲げています。
③腰椎分離症になり早期復帰するための治療法とリハビリ
分離症で安静にしていれば骨が元に戻る場合、医師からコルセットを処方してもらい安静にするように指導される方がほとんどだと思います。
分離症のまま競技を続けることにより症状が悪化し、すべり症になって痺れや痛みが強くなる可能性もあります。
もし、分離症になり安静にすれば元に戻る場合は安静にすることをオススメします。
ここで大切なのは安静にする=できることがなにもない。
とはなりません。
先程も述べましたが、分離症になる子の多くは腰の筋肉を使いやすくて、
腹筋の筋力が弱く、股関節、胸椎が硬い人が圧倒的に多いです。
要は安静にする=分離症になって腰の骨を元に戻す為、腰に負担をかけるのはさけましょう。ということです。
なので、分離症になってやらなければいけないことは
股関節と胸椎の動きを柔軟にし、腹筋を鍛えることです。
上記の事をやることにより、身体の軸が安定し、腰に負担をかけずに動作を行うことができます。
分離症で骨がくっついたけれど、また運動をし始めたら痛くなった。
なんてことも良くある話です。
骨が分離してしまった原因を突き止め改善しなければ根本的治療とはいえないのです。
当院では分離症で安静にするだけで終わらせず、休んでいる期間に根本的原因を突き止め、早期復帰を目指しています。
さらに、休んでいる間にも他の部位を鍛えケガ前よりも強くすることもできます。
是非、分離症でお困りの方がいらっしゃいましたら当院にお越しください。
分離症の患者さんの回旋運動と歩行動画。
右の写真はしっかりと股関節と脊柱の軸があっている。
左側は腰を反り、そこで回旋している。
右側の写真はお尻が外に流れ過ぎてしまい腰に無理なストレスが加わっている。
アスリート鍼灸整骨院 瀬名川店 津ヶ谷 淳