アーチコラム 短距離走を速く走るための秘訣①(足の接地の仕方) アシスト鍼灸整骨院(磐田市)
この動物ご存知ですか。
そうです。馬です。顔立ちといい、たてがみといい、かっこいいですよね。
実際に、馬が走っている姿を見たことがありますか。
調べによると、人間が時速37㎞/hで走るのに対して、馬は時速88㎞/hで走るといわれております。
人間よりも倍以上のスピードで走ることができます。
人間も馬のように走れたら、もっと速く走れるのではないかと思い、馬の体の構造を調べてみました。
これが、馬の骨格です。
着目してほしい点は、踵(かかと)の位置です。
なんて踵の位置が高いのでしょう。
人間の踵の位置と比較しても、馬の踵はもの凄く高い場所に位置しているのが分かります。
いわば、つま先立ちをしたまま、ずっと過ごしているということです。
人間との大きな違いは、まずここにありそうです。
想像してみてください。
「今から今日一日寝床に就くまで、踵を地面につけず、つま先だけで歩いてください」と言われたら、、、できますか。
考えるだけで、ふくらはぎがつりそうになってきますよね。
そう考えると馬は、歩いているときから常にふくらはぎの筋肉を鍛えている。いや、もう鍛えられていると考えたほうがいいですね。わざわざ、疲れることは常時しませんからね。
ちなみに、人間と同じ二足歩行で最も早く走れる動物をご存知ですか。
正解はダチョウです。
ダチョウは時速70km/hで走ることが可能です。
ダチョウの走り方を見ても、馬と同じでつま先だけで走っているのです。
では、なぜつま先接地をすることで、速く走れるのか。
これには、「アキレス腱」が大きく関与するのです。
アキレス腱は人体最大の腱とも言われており、バネとして使うことができます。
アキレス腱はふくらはぎの筋肉の下についています。
つま先立ちをすると、ふくらはぎの筋肉がギュッと固くなって、上にあがるのがわかります。それに伴って、アキレス腱はピンと伸びきった状態になります。
伸びきった腱は、両端を引っ張った輪ゴムの性質と同じように、勢いよく縮む(元に戻ろうとする性質)ことができます。
これが、アキレス腱をバネとして使うことができる仕組みなのです。
このバネは、地面から力をもらうためにとても重要な力となります。
今回、動物のように速く走るためには、まず「つま先接地」がとても大切であることが分かったと思います。
次回、このつま先接地を実際の走りの中でどう活かすのかをもう少し踏み込んでお伝えさせていただきます。
アシスト鍼灸整骨院 鈴木 亮瑛