アーチコラム 袋井で首が左右の片側だけ痛い、首の筋肉をほぐしてもらっても良くならない、、、(アスリート鍼灸整骨院 袋井)
首が右側だけ痛い。左側だけ痛い。
マッサージに行ってほぐしてもらっても全然良くならない。
痛すぎて頭痛までしてきた。
ずっと前からだが、そろそろどうにかしたい。
今回は、「首の左右の片側だけ痛い、首の筋肉をほぐしても良くならない、、、」そんな方のために書いた記事です。
まずはこの写真を見てください。
すごい姿勢ですよね。
この方、首の右側だけ痛い方です。
捻ったり、ぶつけたりと、何かをしたわけではないのですが右側の首が痛くなり、1週間ほど痛みがとれなかったそうです。
症状は、首を右に倒すと痛い。右を向くと痛い。上を向くと首の右側だけ痛い。痛みが出るときは後頭部まで痛みが走る。
といった症状です。
それ以外の、首を左に倒す、左を向く、下を向く動作は全く痛くありません。
ということは、姿勢が左右でずれている可能性が高いです。
まあ、この後ろ姿を見ればわかりますね。
まず、右肩が下がっています。
手の位置が全然違うくらい、右肩が下がってます。
そして背中付近から首にかけて、背骨が右に傾いています。
でも、頭はまっすぐにになっています。
これ、見方を変えると首に対して頭が左に傾いている。になります。
上に戻って確認してみてください。
なってますよね。
上の写真の、首に対して頭が左に曲がっているところの右側が痛みのでる場所です。
図の「板状筋」の付近です。
この板状筋は、右側のみ収縮(筋肉が作用して縮まること)すると、頭を右に倒す、顔を右に向ける。左右両方が同時に収縮すると、顔を上に向ける作用があります。
Aさんの痛みの出る動きですね。
Aさんは右の板状筋が傷ついているため、板状筋を収縮させると痛みが出る。ということです。
では、なぜAさんの右の板状筋は傷ついているのか。
右の板状筋は首の背骨から右側の後頭部についています。
そして、収縮すると頭を右に傾けます。
Aさんの頭は首に対して左に傾いていますね。
右の板状筋、ぴんぴんに引き伸ばされてそうじゃないですか。
となると、右の板状筋は一日起きている間はずっと引き伸ばされている状態でいることになります。
一日の寝る時間が7時間だとして、17時間は起きています。17時間常にぴんぴんに引き伸ばされているんです。
輪ゴムを17時間ぴんぴんに引き伸ばしてみてください。輪ゴム、ダメになりますよね。
それと同じことが毎日起こってるんです。
そりゃあ、痛くなりますよね。
となると、頭が首に対して左に傾いていなければいいんです。
では、頭はなぜ左に傾いているか。それは背中から首の背骨が右に傾いているからです。
もう一度貼っておきますね。そろそろ上に戻るのが面倒になってきたと思いますので。
さらに、背骨が右に傾いている原因は?
Aさんの場合は右の肩(肩甲骨)が下がっていることでした。
このように、痛みの原因は首以外にあることは多くあります。
首をマッサージしても全然なおらない、なんて場合はこうなっているかもしれません。
さて、痛みの原因はわかりました。
後は、原因を改善ししていくだけです。
実際にAさんに行ったリハビリトレーニングを3つご紹介します。
右の肩甲骨が下がっているので、下げている筋肉を探します。
それが、こいつです。
「前鋸筋」といいます。
わかりにくいかもしれませんが、肩甲骨の内側から肋骨にかけてついています。
この前鋸筋が硬く縮まっていたために右の肩甲骨が下にさがっていました。
なので、この前鋸筋をほぐして、のばして、動かしていきます。
①右前鋸筋リリース(ほぐし)
〇写真のようにソフトボールなどの少し大きめのボールを、わき(肩甲骨のやや前)に当て、身体を上下に動かし前鋸筋をほぐします。
〇1回 1分
※強く当てすぎないようにしてください。
②右前鋸筋ストレッチ(伸ばす)
〇写真のように右肘を床につき、横になります。
〇右の脇の辺りが伸びる感覚があればOK!
〇20秒×2回
〇伸びる感覚がないかたは、肩の力を抜いてみてください。それでも伸びない場合は、もう一度リリースをしてからストレッチしてみてください。
③右サイドベント(右前鋸筋トレーニング)
〇バスタオルとダンベル(5~10㎏)を用意します。
①バスタオルを丸めて左わきに挟みます。左手でダンベルを持ちます。
②右肘を上に向かって上げていきます。この時右わきが伸びる感覚があればOK!
左わきに挟んだタオルの辺りを支点にするとわかりやすいです。
③右肘を下に下げるように身体を起こします。この時右わきの辺りを使う感覚があればすごく良いです!
〇20回×2セット
※感覚を掴むのが凄く難しいメニューです。
この3つのリハビリトレーニング後がこちら!
左 リハビリ前、右 リハビリ後
肩の高さがだいぶ揃いました。
首の傾きも軽くなり、首を動かした際の痛みも軽減されました。
たった3つのリハビリトレーニングだけでも、原因がしっかりわかっていればこれだけ変わります。
今回はAさんの首の痛みを中心にお話しをさせていただきました。
これが全員に当てはまるというわけではないのですが、考え方は一緒です。
なぜ痛みが出ているか、その根本の原因はどこからきているかを考え、改善していくようにリハビリトレーニングを行う。
何かありましたらお越しください。
アスリート鍼灸整骨院 袋井
石川瑞記