アーチコラム 浜松でお悩みのあなたの痛み、温める?冷やす?どちらがいいか、わからない方のお悩み解決
浜松市アーチ鍼灸整骨院
柔道整復師の松本です。
今回は、いろいろな患者さんから
聞かれるこの質問。
この痛みは温めた方がいい?
それとも冷やした方がいい?
についてお話させていただきます。
まず、大きく分けて痛みには2種類あります。
1つ目は、
足首の捻挫などで組織が損傷して
炎症を起こしている場合。
2つ目は、
姿勢の影響などで関節を
包んでいる袋(関節包)や
筋肉などが縮みすぎたり
伸ばされすぎて起こる痛みです。
答えを言いますと
1つ目の炎症は冷やしてあげて
2つ目の痛みに関しては温めて
あげた方が
良いと思います。
それでは理由を説明していきます。
まず炎症ですが
階段を踏み外したり、物にぶつかったりして
急激に大きな力が加わった時や
自転車を長時間乗った時の膝など、
繰り返し関節にストレスが加わった時などに
起こります。
この時のストレスにより細胞が壊れます。
そうすると細胞を包んでいる膜からアラキドン酸
という物質が放出されます。
そこから化学反応が起こり、
プロスタグランジン
ロイコトリエン
トロンボキサンなどが作られ、
これらの物質が
痛みを感じさせたり、熱を持たせたり、
治すための材料が運ばれやすいように血流が
良くなったりします。
これらは体に必要な反応なのですが、
問題はここからで、患部が熱を持ちすぎると
温かくなるので、周りの細胞が元気になりすぎて
酸素をいっぱい使ってしまい酸欠で周りの
ケガをしていない細胞まで死んでしまいます。
そこでまた先ほどのアラキドン酸が放出され
余分な痛みや損傷が加速されていきます。
つまり、患部が熱を持ちすぎると
治りが遅くなります。
ここで必要になってくるのが、そう、
アイシングです!!
水の分子も温かい方が動きが活発。
(鍋のこびりつきも水よりお湯の方が
分子がガンガン当たってくれるので
早く剥がれますよね)
人間も寒い時よりも温かい方が動きが活発。
世の中なんでも寒い方が動きが鈍るので
氷水で冷やして細胞を落ち着かせて
余分にケガが広がるのを抑えてあげるのです。
手の甲で痛いところを触ってあげて
周りや、反対より熱ければ
冷やしてあげるのがいいでしょう。
(手のひらより手の甲の方が冷たいので
熱を感じやすいです。)
15分ほど冷やしてください。
保冷剤だと冷えすぎて凍傷を起こしやすいのと
スプレーも損傷したところより、
表面が冷えすぎて凍傷をおこしやすいので、
氷嚢や袋に入れた氷水をお勧めします。
湿布は冷たく感じても冷やす効果は少ないので
ご注意ください。
試しに湿布が貼ってあった場所をはがしたときに
冷えているか確認してみてください。
(消炎剤が含まれているので炎症を抑える効果は
あると思います)
それではもう一つの痛みですが
こちらは筋肉が固くなることで起こることが
多いです。
筋肉は固くなると血流が悪くなります。
そうすると痛みを感じやすくなります。
そして筋肉は酸素が足りないと緩むことが
出来なくなるので、また血流が悪くなり
さらに痛みが出ます。
「朝腰が痛いけど日中はいいのよね~」
は、朝は体温が低くて血流が悪くて痛いけど
日中体が温たまると血流が良くなり痛みが
減るからです。
(冷え性の人でも体の芯の部分は約37度で
寝るときに体の表面に、そこの温かい血液が
送られて熱を放出して体温が下がります。
ちなみに、この時に寝汗をかきやすいと
言われています)
学生の部活の始めは痛いけど途中は大丈夫。
でも終わってしばらくしたら痛くなるも
冷えるとパターンだと思います。
この場合は
リリースやストレッチで血流をよくしたり
お風呂や温泉で患部を温めてあげて
血流を良くし、組織を柔らかくしてあげます。
痛みをどうしたらいいか分からないときに
参考にしてみてください。
浜松市 アーチ鍼灸整骨院
松本 朝臣