アーチコラム 浜松市にお住まいで、親指の付け根から手首の痛みがある40代の方へ(ドケルバン病、腱鞘炎)
こんにちは、浜松市中区葵東にある
アーチ鍼灸整骨院の松本です。
私は柔道整復師という資格を持ち、
施術や運動指導を行っています。
今回は40代に多い、
親指の付け根から手首にかけての痛み
腱鞘炎(けんしょうえん)や
ドケルバン病と呼ばれる物
について書いていきます。
まず、よく聞く腱鞘炎が何かといいますと
日本刀を収める鞘(さや)と同じで
筋肉の腱を収める鞘(さや)である
腱鞘(けんしょう)が炎症を起こしている
状態を指します。
筋肉は基本的に骨から骨に付きます。
筋肉は骨に付く前に腱に変わります。
そしてその腱が、力を入れたりした時に
色んな所へ動き過ぎないように
押さえてくれるのが腱鞘です。
これが無いと筋肉の力が上手く
身体に伝えられなくなります。
違う見方をすれば、
筋肉を使い身体を動かせば
腱鞘はずっとストレスを受けている
状態になります。
そして手首の親指側には
短母指伸筋腱と
長母指外転筋腱
を抑えるための腱鞘が存在します。
ここで起こる腱鞘炎をドケルバン病と言います。
ドケルバン病の評価として
フィンケルシュタインテスト
と言うものがあります。
これは、親指を4本の指で握りしめ
そのまま手首を小指側に倒すと
手首の親指側で
痛みが誘発されるというものです。
これで痛い方はドケルバン病の疑いがあります。
治療としては、
炎症がひどく
少し手首を動かすのにも
痛みが強い場合は
まず固定をして炎症を抑える事が
第一になります。
次に、炎症が治まってきたら、
炎症を起こしている原因を除去していきます。
炎症を起こしている腱鞘を通っている筋肉は
短母指伸筋と
長母指外転筋で
親指を動かすための筋肉です。
ただ上の筋肉は握り動作を戻すための筋肉で
どちらかと言うと握る筋肉の使い過ぎで
常に伸ばされ、腱鞘にストレスを与える事で
炎症を起こさせます。
経験上、特に母指内転筋と言う筋肉が硬くなると
橈骨と呼ばれる骨に対して
手根骨と呼ばれる骨が
掌側、内側に偏移していきます。
そうすると上の2つの筋肉はずっと伸ばされた
状態になります。
そこでストレスを受け続け痛みを出します。
さらに純粋に手首だけで背側に捻じる動きが
制限されるため
テニスやゴルフなど、面を合わせて
ボールを打とうとすると手首が動かない分
肘や肩を捻らないといけない為
肘や肩の痛みが出る場合があります。
握る筋肉を緩めて、骨の可動域を広げる事で
2つの筋肉が伸ばされるストレスが軽減され
痛みも軽減していきます。
握りを戻す筋肉も
ずっと伸ばされる事で
抑えつけられている状態が続き
周りの筋肉や組織との間で
滑走不全を起している可能性があるので
それらも除去していきます。
ただ女性で、これらの施術を行っても
症状が変わらない場合は、
女性ホルモンであるエストロゲンの
影響も考えられます。
妊娠や更年期でエストロゲンが減少すると
五十肩やばね指、腱鞘炎といったものが
出やすくなると言われています。
乳がん治療のためにエストロゲンを抑える薬を飲むと
これらの症状がでるという報告もありますので
その場合は専門医の受診をお勧めします。
最近は、パソコンやスマホを使う時間が
長くなったり、親指を使う時間が長く
なりすぎる傾向にあると思います。
その分痛みが出やすい環境となっており
炎症が出過ぎると、炎症を抑えるが大変になります。
痛みを感じ始めたら早めの受診をお勧めします。
浜松市 アーチ鍼灸整骨院
柔道整復師
松本 朝臣
踵の痛みでお悩みのお子様がいる方はこちらを
ご覧ください
https://www.arch-treat.com/news/detail/325