アーチコラム 袋井で走っている際に親指が痛くなる陸上選手へ
~袋井で走っている際に親指が痛くなる陸上選手へ~
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院 袋井店の仲と申します。
私は主に痛みがある学生アスリートを中心に、スポーツ復帰までのサポートをさせていただいております。
今回は親指の痛みについてです。
走っていると着地するのが痛い、、練習が終わった後だけ痛い、、、そんな痛みを抱えている陸上選手をよく見かけます。
そんな親指の痛みが出る原因と家でできる対策をお伝えします。
まず、親指の痛みが出る場所ですが
①親指の側面
②親指の付け根
が一番訴える場所が多いのではないかと思われます。
①の部位の痛みは主に外反母趾といって腫れや変形を伴うことがあります。
①の部分に痛みがある方はこちらをどうぞ↓
静岡で歩いていて親指の付け根が痛い。もしかして外反母趾? | アーチフィジカルケアグループ (arch-treat.com)
②の部分が痛い方は、おそらく種子骨と呼ばれる部分が痛いのではないかと考えます。
種子骨とは親指の中足骨という骨の先端に2つくっついている骨のことで、体重を支えるクッションとなる役割があります。
ここに何らかの形で負荷が加わり、種子骨に炎症が起き痛みが出ます。
整形外科さんや病院へ行くと『運動を休止』や『やわらかめの中敷き、インソールを入れる』が主な治療法となりますが、
やはりこれだけでは根本的な原因の解決につながりにくいと考えます。
根本的な原因として二つの考え方があります。
①偏平足により、親指に負荷がかかりすぎている
もしくは
②ハイアーチにより、親指に負荷がかかりすぎている
では一つずつ見ていきます。
①偏平足により、親指に負荷がかかりすぎている
これは、偏平足という足になると土踏まずが下に落ちてしまいます。
そうなると通常の足よりも走行時、指に体重が乗りやすくなってしまい何度もそこにストレスが加わることで痛みが出ます。
②ハイアーチにより、親指に負荷がかかりすぎている
これは、ハイアーチという足になると土踏まずが上に上がりやすくなります。
そうなると走行時、土踏まずが落ちないことにより衝撃を緩和出来ずに親指にダイレクトに衝撃が加わります。
この二つの足は生まれつきの方もいれば、捻挫やけがで変形してしまったもの、
立ち方や日頃の姿勢によって変わってしまうものもあります。
種子骨の痛みではこの二つのことだけが原因とは限りませんが、
痛みがなかなかひかない選手はどっちの足になっているのか
一度確認してみるといいと思います。
では、家での対策をお伝えします。
ここでは足の変形は戻せませんが、
悪くなっている関節の動きを良くし、スムーズに動くようにすれば痛みも少し和らぐはずです。
①長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)のリリース
※青い部分
【リリース:筋膜はがしのことで硬くなった筋肉同士の動きを良くさせることです】
この長母指屈筋は内くるぶしを通り足首の裏側を通って種子骨までつながる筋肉です。
この筋肉が硬くなると足首の動きが悪くなり親指の骨をもろに引っ張ってしまいます。
また、他の筋肉とくっついているので骨を余計に引っ張り、
先ほどの偏平足、ハイアーチにつながりやすいです。
やり方は、小さめのボール、なければ自分の手で行います。
内くるぶしとアキレス腱の間を触り、すねの内側~土踏まずまでゴリゴリとマッサージをします。
中の方にある筋肉なので触るのが困難ですが気持ちいいと思えるぐらいの圧で行いましょう。
②長腓骨筋(ちょうひこつきん)リリース
この長腓骨筋はすねの外側を通り、外くるぶしを通って親指の骨の付け根部分に付着します。
こちらも硬くなると足首の動きが悪くなるほか、踵の位置を変形させたり、偏平足やハイアーチにつながっていきます。
やり方は先ほどと同様に小さめのボール、なければ自分の手で行います。
小指の外側から外くるぶし~腓骨と呼ばれる骨の下をたどってマッサージします。
この筋肉は結構痛みを感じやすいためわかりやすいかと思います。
まず、この二つのリリースをご自宅でとにかくやっていただきたいです。
多少変化がでれば続けていただき、なかなかそれでも痛みが引かない方は
姿勢や走り方なども原因があるかもしれません。
私たちに一度相談してみてください!
柔道整復師/アスレティックトレーナー
仲 早詠子