アーチコラム 磐田でデスクワークや長時間の運転で首が痛む方へ
『デスクワークや長時間の運転で首が痛む方へ』
こんにちは。
静岡県磐田市のアシスト鍼灸整骨院の和田です。
私は柔道整復師の資格を持ち、一般の方、学生からアスリートの方々の毎日を
治療やリハビリを通して、より良いものになるようサポートさせていただいています。
今回は、なぜ首が痛くなるのか?なぜ動きづらくなってしまうのかをお話ししていきます。
デスクワークで首が痛い!長い時間運転をしていると首が痛くなる。そんな悩みを抱える方は数多くいると思います。
・まずは首の骨の解剖と動きについて簡単に説明していきます
首の骨は数多くある背骨の中の上から7個目までの椎骨と言われる骨を指します。
その中でも上位頚椎(1~2)下位頚椎(3~7)に分けられ、上位頚椎は
その他の首の骨と異なり特殊な形をしています。
ちなみにナマケモノを除くすべての哺乳類の首の骨は7個で共通しているそうです。
第1頚椎・・・第1頚椎は「環椎」と呼ばれ、環状の形をしていますが頭蓋骨の受け皿に
なるためだと言われています。また、椎体と言われる骨がないのも特徴のひとつです。
第2頚椎・・・第2頚椎は「軸椎」ともいわれ、環状の第1頸椎に差し込まれる
軸(歯突起)があるのが特徴です。
1番目と2番目の骨の間には椎間板がないおかげで、首の中の半分以上の回線の可動性が
ありますが、そのため上位頚椎は特に外からの物理的ストレスに弱く交通事故などで痛めてしまうことが多い部分です。
もう1つの特徴として上位頚椎には側屈の可動性がなく、首にはそれぞれ左右50度ずつの側屈の可動域が
ありますがそのほとんどを下位頚椎が受け持っています。
下位頚椎(3~7)・・・下位の首はそれぞれに多様な構造をしていますが、特徴としては鈎状突起と
上位の骨によってルシュカ関節が形成され側方の安定性が高いことです。
これによって下位頚椎は側屈の広い可動域がありますが、加齢に伴い骨や椎間板が変性していくと椎間への負担が増加して骨棘の形成が起こってしまいます。
・ 次に首の運動についてお話します
『屈曲ー伸展』
第1頚椎と頭部との間が最も可動域が大きい部分です。次いで5~6番目が大きいとされています。
(文献によっては5~6が大きいとされています)
『回旋運動』
1~2番目の骨が最も可動性が大きく、首の中の半分以上を担っています。
『側屈運動』
3~4、4~5番目が最も可動域が大きい部分です。ただし側屈に関してはカップリングモーションが
関与してきます。
※
痛みの原因としてよく聞かれる「ストレートネック」姿勢をされている場合、常に頸椎が伸展
している状態になり過度なストレスが発生してしまいます。過度な前傾姿勢で過ごすことも筋緊張や
骨の変性に繋がります。つまり不良姿勢が「痛み」や「動きづらさ」につながるという事です。
※ストレートネックや姿勢について詳しくわ→こちら←をクリックしてください
・頸椎の安定性と呼吸
首を安定させるには呼吸も関わってきます 。
まず首に関わらず身体を安定させるには、関節包や靭帯(静的安定)筋や筋膜(動的安定)が重要になります。
首の安定機構を考えると、ワイヤーシステムによる安定化が重要とされています。
ワイヤーシステムとは頚部には多くの筋肉がありますが、四方から筋肉の引っ張りによって
引っ張り合い、その張力で首を安定させようという事です。
このワイヤーシステムを行う筋肉の中に呼吸を補助する筋肉が含まれるため、呼吸機能に乱れが
生じることで首の筋肉への負担が大きくなり、それが痛みや運動制限へと繋がってしまいます。
首の基本的な解剖から運動、呼吸との関連性についてお話をしてきましたが、痛みを
なくすためには・・
正しい姿勢で過ごすこと。正しい呼吸をすること基本的なことでは
ありますが、これらが1番重要なことです。
長い期間を悪い姿勢で過ごすことによって骨の変形が起こり、「椎間板ヘルニア」
「すべり症」といった症状にも繋がってしまいます。
是非、未来の自分自身のために正しい治療をしていただきたいと思います。
首の痛みで困っている方、ご自身の姿勢に不安を感じる方はご相談ください。