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アーチコラム 名古屋市にお住まいで手首が痛くて悩んでる体操選手へ

こんにちは。名古屋市緑区滝ノ水にあるスポーツラボ鍼整骨院滝ノ水で勤務しております。柔道整復師の中森です。

 

今回は、名古屋市で体操競技をしている方で、手を床に着く際に手首が痛くなったことある方、サポーターをして日々練習を頑張っている方にお届けしたいと思います。

 

自分の手首の状態はどうなのかをこのコラムで少しでも理解していただけたらなと思います!

 

 

 目次

 

 

 

 

①『TFCC損傷とは』

  

TFCC(三角繊維軟骨複合体)とは掌側遠位橈尺靱帯と背側遠位橈尺靱帯と三角繊維軟骨(関節円板)、尺側側副靱帯を合わせたものをいいます。

TFCCは手首の小指側にあり、手首の骨(橈骨と尺骨)を結んでいます。

主な役割としては、手首の小指側の安定性、支持性があり、手首を動かす際に力の伝達・分散・吸収の役割があります。

 

 

手をついて捻った際や、過度に手首を使うことが多かったりするなど、使い過ぎが起きてしまうと、『TFCC』が手関節に挟まれて損傷してしまいます。

そうなると、小指側に痛みが発生してきます。

一度痛めると、なかなか痛みが引きにくくなります。

 

 

②なぜ『TFCC損傷』は起こるのか

  

 

手首には掴む・手を着く・荷物を持つなど様々な衝撃や、負荷がかかります。

→そのため損傷を受けやすい場所でもあります。

『TFCC損傷』の原因としては、1回の損傷ではなく、繰り返しなどの障害や、オーバーユーズなどの使いすぎによって起こると言われています。

 

特に体操競技だと、手で体を支えることがとても多いため、全体重、さらにそれ以上を手首に負担がかかるため手関節に『TFCC』が挟まる可能性が多くなります。

さらに、倒立が基本の体操競技は手首を無意識に捻ることも多いです。

ただまっすぐ手を着くのではなく、競技において指先を内側に向けるハの字に着いたり、鉄棒などの離れ技で捻りながら鉄棒を持ったりなど、小指側についている『TFCC』が伸ばされる動作が多いため、プラス手首の衝撃も大きいため手関節に『TFCC』が挟まれる。

 →『TFCC損傷』が発生し、小指側に痛みが発生してきます。

 

しかし、これには『TFCC損傷』をしていても、痛みが出る人と出ない人がいます。

 

その違いは2つあります

 

1つ目は、損傷部位に新生血管や神経が過剰に増えることで、痛みが発生している。

損傷した靭帯や組織が直そうとする際に、新しい血管や神経ができます。

損傷を何回も繰り返すたび、新生血管は作られるので、過剰に増える分痛みが出てくるということです。

 

2つ目は、上腕と前腕の軸のねじれによる『TFCC』の挟まりです。

 

このように、小指側の骨がでっぱったりしてないでしょうか。

通常だと下の絵のようですが、上腕と前腕のねじれで骨が出っ張りが発生します。

このでっぱりが出てしまうと、手関節の軸が小指側になり、さらに背側にもなりやすいのです。

 

そうすると、小指側に傾いた手関節が『TFCC』を挟み込み、傷つけることとなります。

 

先ほどから出てきている上腕と前腕の軸のずれですが、

この原因はこれらの筋が関係してくると考えます。

腕には3本の骨があり、上腕骨と前腕には橈骨(親指側)と尺骨(小指側)の骨があります。

1、円回内筋

上腕骨の内側から→橈骨(親指側の骨)の中央につきます。

手のひらを下に向ける動作や,肘の曲げる作用を持っています。

 

2、方形回内筋

尺骨の遠位から橈骨の遠位につきます。

これらも手のひらを下に向ける作用があります。

 

3、腕橈骨筋

上腕骨の外側→橈骨茎状突起につきます。

これらは手のひらを下に向けたり、上に向けたりする作用を持っています。

 

4、尺側手根屈筋

上腕骨外側上顆→第五中手骨底につきます。

手首を上にあげる動作と手首を小指側に倒す作用があります。

 ①~④の筋肉が固くなったり、この筋肉を押したときに痛みが出る場合は上腕と前腕の軸がズレが発生してきている。ということなので治療が必要となります。

 

 

 

③私の手首は『TFCC損傷』

  

 1、小指側の骨に出っ張りがないか

先ほども言ったように、上腕骨と前腕骨の軸のずれによって発生します。

この出っ張りを押したときに、沈むような弾発性があると、手関節に不安定性がある可能性が高いです。

 

2、手関節の回内・外の可動域制限

肘を90度曲げた状態で手のひらを下側に向ける(回内)

手のひらを上に向ける(回外)をしたときに、左右差がないかをチェックする。

 

 3、母指内転筋の短縮と母指外転筋の筋力低下

この黄色の部分がサポーターなどで、使われなくなると

 

矢印のところがくぼんでしまいます。

サポートを長期間して安静にしすぎると、筋肉が落ちてしまい左右差がはっきりとわかるようになります。

 

 

④まとめ

  

 

『TFCC』について少しでもお分かりいただけたでしょうか。

手を床についたとき痛みが出る方、痛みが2か月以上続く方、治療やリハビリが必要になります。

 

手首が痛いからと言って、手首ばかりを触っていても改善しません。

軸のずれも関係してくるので、悩みのある方、ぜひ一度お問い合わせください。

 

ここまでご清読いただきありがとうございました。

 

 

 

スポーツラボ鍼整骨院 滝の水

中森 みつき

 

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