アーチコラム 静岡市の方への投球動作における並進運動の重要性と向上トレーニング
こんにちは。アスリート鍼灸整骨院瀬名川の池谷です。
私は柔道整復師の資格を持ち、身体に痛みやお困りの事がある方への治療や、リハビリをさせていただいております。
今回は、投球動作における「並進運動」についてお話ししていこうと思います。
皆さんは、「並進運動」という言葉をご存知ですか?
投球動作において、大きく2つのフェーズに分けることができます。
まず、一つ目の「並進運動」は、軸足で立った状態から捕手方向へと身体を移動させていく体重移動動作のことで踏み出し足が地面に着く直前までの動作のことです。
二つ目が、踏み出した足が着地してからの回転運動です。
この2つこそが投球動作において大きなフェーズに分かれます。
そして、この2つが上手く連動することによりパフォーマンスアップや怪我の予防に繋がります。
例えば球速を上げたい場合では、ワインドアップ時に左足を高くあげます。この時身体重心を高く保ち位置エネルギーを蓄えます。
位置エネルギーは高さがあるほどエネルギーも高くなります。
例えば、ジェットコースターであれば高ければ高い方が落ちる方スピードが速いのと同じように身体重心がワインドアップ時に高い方が位置エネルギーは高いです。
その後、横への並進運動により踏み出し足が着地してから回転運動が連動して起こり、体幹・上腕・前腕・手の順にエネルギーを伝達することで球速を加速させます。いわゆる、これが指導者の方がアドバイスしてる「身体全体を使って投げなさい」という意味です。
ちなみに、並進運動・回転運動の連動が上手くいっているパターンと肘に頼って投げている“手投げ”とでは、手投げの方がボールの初速スピードが身体全体を使った前者の投球と比べて42.6%しか出ていないという結果も出ています。
そのため並進運動は投球動作において、とても重要なのです。
これから並進運動を高めるトレーニングを2つ紹介します。
一つ目は、片足サイドジャンプです。
右に飛ぶときは右足着地、左に飛ぶときは左足着地で左右にジャンプします。
注意ポイントは、着地時では体幹の崩れ・着地時に臀部を上手く使い身体が“くの字”にならないこと・進行方向に頭部が突っ込まないことなどが挙げられます。
特に、並進運動に着目する際には踏み出し足の足関節・膝関節・股関節が固定することで次の回転運動において腰の回転が速くなるため、特にこの3つの関節の着地時の固定は大切になります。
二つ目は、ナローシャドースローです。
ナロー(Narrow)とは、日本語で狭いという意味です。そのため、ナローシャドースローではスロー方向に対して垂直(縦ライン)に1メートルほどの棒を立ててその間で並進運動ができるようにして位置エネルギーから並進運動での運動エネルギーを逃げ出させない為にしっかりとエネルギーを投球方向へと集めていきます。
これにより、効率の良い並進運動が身体に身につけることが出来ます。
今回は投球動作においての並進運動に着目してご説明させていただきましたが、野球においては打撃でも並進運動は大切です。
そのため、並進運動のトレーニングは投球動作があるスポーツでは凄く重要な動作の一つであり、野球においては野球の全体的なプレーの中で、とても大切である動きだとも言えます。
私たちは、痛みの改善はもちろんのこと姿勢・動作チェック、パフォーマンスアップに向けたトレーニングサポートも行っております。
1人1人の患者様やクライアント様の目標や姿勢に合わせてトレーニングを行っておりますので、痛みに対してのご質問だけではなくパフォーマンスアップに対してのトレーニング面のご質問も承ります。
ご質問やご相談がある方は、お気軽にご連絡お待ちしております。
最後まで、読んでくださりありがとうございました。
アスリート鍼灸整骨院 瀬名川
・池谷 隼一
静岡県静岡市葵区1-31-19
(予約優先制)