アーチコラム 名古屋市でとにかく腰が痛いテニスプレーヤーへ
【名古屋市でとにかく腰が痛いテニスプレーヤーへ】
こんにちは!スポーツラボ鍼接骨院千種院の小池です。
私は、柔道整復師の資格を有し、資格取得後は整形外科にて6年間研修をつみ、そこで様々なケガの治療を学んだのち、スポーツラボ鍼接骨院千種院で勤務しております。
現在は、アスリートのケガの治療やパフォーマンスアップのためのトレーニング、また一般の方の痛みの治療とトレーニングを中心に診させていただいております。
さて、今回お話する内容は【腰が痛くなるテニスプレーヤー】に向けての内容です。私自身も中学からテニスを行っており、腰を痛めた経験があります。私のように腰を痛めているテニスプレーヤーは多いのではないでしょうか。
そこで今回は、テニスプレーヤーに起こる腰の痛みを身体の使い方から解説してみたいと思います。
腰の痛みと聞くと何を想像されるでしょうか。今やインターネットで腰の痛みと検索すると分離症、ヘルニア、筋筋膜性腰痛症、坐骨神経痛などなど様々なワードが出てきます。
とても便利な時代になりました。
一生懸命に誰よりも練習を行う選手ほど怪我をよくしてしまう。そんなつらいことはありません。
そんなテニスプレーヤーの為に解説していきます。
まず背骨と股関節の解剖を見ていきましょう。
背骨には頸椎(首の骨)、胸椎(背中の骨)、腰椎(腰の骨)があり、それぞれ得意な動きと不得意な動きがあります。
例えば、頸椎の上の方は回旋の動きを得意とし、それ以外は側屈(横に倒す動き)を得意とします。
股関節は骨盤と大腿骨からなり、全方向に動く関節となっています。
これは骨と関節の形状で誰でもそうなっているということです。
テニスの動作で重要なのは胸椎の回旋と、股関節の可動域です。例えば写真のように立った状態で後ろを振り返るように体を捻ったとします。
この時、腰が回旋しているように見えませんか。実は腰はほとんど動いていません(左右5度ずつしか動いていないといわれています)。
ではどこで動いているのでしょうか。
そうです。股関節と胸椎で身体は回っています。
テニスではストロークのテイクバックやフォロースルー、サーブやスマッシュなど様々な場面で体幹の回旋を行います。
股関節が固い人、背中の筋肉が固い人が体幹の回旋を行うとどうなるか。胸椎、股関節が動かず、回旋しないはずの腰椎が回旋の動きをさせられてしまします。
そのような方が、分離症やヘルニア、筋筋膜性の腰痛を引き起こすことが多いです。
これがテニスプレーヤーでとてもとても多い腰の痛みです。
では何をすればテニスで必要な股関節、胸椎の可動域を作れるのでしょうか。
安心してください、今から紹介するストレッチを毎日行えば大丈夫です。
それではいってみましょう。
【股関節のストレッチ】
ハムストリングスのストレッチ
⇒座った状態で伸ばしたい方の足を前に出します。骨盤を起こして胸を張り、そのまま前に倒れていきます。この時、背中は丸まらないように股関節から曲げていきます。反動をつけずに20秒を2セット行ってください。
内転筋(内ももの筋肉)のストレッチ
⇒床に座り伸ばしたい方の足を横に伸ばし、もう片方の足は曲げておきます。骨盤を起こし胸を張り、そのまま前に倒れていきます。この時背中は丸まらないように股関節から曲げていきます。反動をつけずに20秒を2セット行ってください。
殿筋(お尻の筋肉)のストレッチ
⇒床に座り写真のような形をとります。この状態で胸を張り前に倒れていきます。この時前側の足のお尻の筋肉を伸ばしていきます。
反動をつけずに20秒を2セット行ってください。
胸椎回旋ストレッチ
⇒写真のように足を大きく開き、両手を膝に置き肘を伸ばします。この状態で左右交互に肩を入れていき体幹を捻っていきます。この時肘はできる限り伸ばしたままにします。
目安は両肩が縦に重なるぐらい捻れるのがベストです。これを左右10回ずつ行ってください。
今回はテニスプレーヤの腰の痛みについて解説しました。
テニスの指導を受ける際よく聞く『腰を回して』は実は腰は回らないことを理解する必要があります。
股関節と胸椎の可動域を広げ、腰に負担のかからない身体の使い方を身につけましょう。
一生懸命に誰よりも練習を行う選手が怪我をしないように。
柔道整復師 小池隆史